【観戦記】福大大濠6-2福工大城東(福岡地区大会準々決勝)




序盤にリードを奪った福大大濠が中盤以降も得点を加えて福工大城東を突き放し、松田~木原の継投で逃げ切った。

福大大濠は初回一死後、平岡が四球を選ぶと続く小峰の時にヒットエンドラン、これがセンター左を抜ける二塁打となり平岡が生還した。さらに大隅の右前打、西の死球で一死満塁とし、久我の中前適時打でこの回2点を先制した。2回は岩本中前打、坂崎四球のあと平岡が送って一死二、三塁から小峰の中前打で2者を迎え入れた。

2回表 福大大濠 一死二、三塁 小峰が中前適時打を放ち2点を追加する

6回は中前打で出た北嶋を小野が送り、岩本四球、坂崎右前打で一死満塁。ここで平岡がフルカウントからスクイズを決めて1点を追加。7回には一死から代打小林に右越え本塁打が飛び出しリードを広げた。

初回一死二塁、2回一死満塁の好機を逃した福工大城東は5回、山田が中前打で出ると上田の二ゴロで二封されたが、藤家の時に上田が二盗を決めて一死二塁。藤家左飛のあと代打猪野の右前適時打で1点を返した。8回は藤家四球、猪野右前打、平田左前打で無死満塁。満本の二ゴロ併殺打の間に三塁から藤家が生還した。

9回も二死から山田、上田の連打で粘りを見せたが反撃もここまで。序盤の逸機が響き、追い上げも実らなかった。

 第13回福岡地区高校野球大会 準々決勝
 (2026年5月9日・土/小郡市野球場)
チ     一二三四五六七八九 計 HE 球犠振盗残
福大大濠  220001100 6120 754313
福工大城東 000010010 211
 327110
 福大大濠 年 打安点 1  2 3 4 5  6  7  8  9
(右)坂 崎② 410 二ゴ 四球  投ギ   右安    遊ゴ 二飛
(遊三)平岡③ 200 四球 一ギ  三振   投ギ    左飛
(二)小 峰③ 323 中2 中安  三振   四球    四球

(左捕)大隅② 520 右安 中飛    三振 右飛    左安
(一) 西 ② 410 死球 一ゴ    中安    左飛 一ゴ
(指)久 我① 311 中安   遊ゴ  遊併
打指 小林② 221                右本   右安
走指 井野③ 000

(中)北 嶋③ 410 一邪   遊ゴ     中安 三振   一ギ
(捕)小 野③ 300 三ゴ   一直     投ギ 二失
打 今 村③ 100                     右飛
左 山 村② 000

(三)岩 本① 320    中安  中安   四球 左飛
遊 坂 口③ 000                     四球

投手    回 安球振責  球数
松田③   6 7231  115
木原①   3 4141  55
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  城 東 年 打安点 1 2 3 4  5 6 7 8  9
(指)山 田
530 中安  遊飛   中安  三振   一安
(二)上 田➂ 410 三ギ  二飛   二ゴ  三振   左安
(中)藤 家③ 410 遊直  右安   左飛    四球 二ゴ
(右)廣 塚② 200 遊ゴ  三振
打右 猪野③ 221          右安    右安

(遊)平 田③ 430   右安  右安 三振    左安
(左)満 本 300   四球  三振   中飛  二併
(一)喜 多② 200   投ギ  一ゴ   右飛
打三 岡﨑② 100                右飛

(三一)照本① 310   四球  左安   三ゴ     三振
(捕)前 田③ 200   二併  二ゴ
打 平 山③ 100              二飛
捕 北 村① 100                   三振

投手   回 安球振責  球数
泉  ③ 2 5304  49
上尾﨑③ 5 5242  80
塚本 ② 2 2200  45
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▼試合時間/11:30~14:07 ※公式記録ではありません。
※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ


福大大濠・松田

福大大濠は今大会背番号1をつける右腕松田が先発。ワインドアップモーションから長身を利して真上から投げ下ろしてくる。春の大会、福大若葉戦で平均130キロ前後(最速134キロ)だった直球に、縦に大きく割れるスライダーで緩急をつけてくる。4-0で迎えた2回、平田にスライダーを一二塁間に運ばれると犠打を挟んで連続四球。直球が高めに外れ、一死満塁から前田にも3-1と苦しいカウントになった。ここで打って出た前田の一打はセカンド左への強いゴロ。小峰の好守もあって併殺打となり何とか無失点でしのいだ。

3回以降も毎回のようにヒットを浴びながらも得点は許さず、粘りの投球を続けた。5回に猪野に適時打を浴びたものの、6回まで1失点で踏ん張り先発としての役割は果たした。ただ、相手を圧倒、あるいは翻弄するような投球とまではいかなかった。

福大大濠・木原

7回からは1年生左腕の木原がマウンドへ。キレのある直球とスライダーを右打者の膝元に投げ込み、カーブも大きな弧を描いて低めに決まる。登板直後、いきなり代打平山に10球粘られたが根負けすることなく二飛に打ち取ると山田、上田と連続三振。8回は四球と連打で無死満塁と大きなピンチを招いたが、満本をカーブで二ゴロ併殺打に打ち取った。3イニングで4安打を許したが、一方で三振も4つ奪った。1年生らしからぬ落ち着いたマウンドさばきも含めて大器の予感を抱かせる。

福工大城東・泉

福工大城東の先発は、背番号10の泉。右スリークォーターから直球にスライダーを交えてきたが、初回から福大大濠打線につかまった。一死から平岡に四球を与えると小峰にはセンター左を破られ、あっさり先制された。さらに大隅にスライダーを右前に合わされ、西には死球。久我は内角球で詰まらせたがハーフライナーとなった打球をショートがはじいて中前に達する適時打となった。2回も安打と四球でピンチを招くと小峰にショート右を破られて2失点。直球が高く浮きがちで球数を要し、守備の時間が長くなって流れを持ってこれなかった。

福工大城東・上尾﨑

3回から昨秋主戦を務めた上尾﨑が登板。秋は制球に課題を残した印象だったが、この日はリズムよくアウトを重ねて5回までゼロを並べ、福大大濠に傾いていた流れを押し戻した。ただ、2巡目に入った6回に2安打と四球で満塁とされ、スクイズで1点を失う。7回には代打小林に一発を浴び、押し戻した流れを再び奪われてしまった。

8回からは2年生の小柄な右腕・塚本がマウンドへ上がった。高めに抜ける直球が多く、ボールとストライクがはっきりしていた。8、9回とも得点圏に走者を背負ったが、それでも無失点で切り抜けた。




両校とも2桁安打を放つなど、打線は活発だった。福大大濠は中軸3人で5安打3打点。小峰は二度の好機に適時打を放ち勝負強さをみせた。久我、岩本の1年生2人もヒットを記録した。岩本はいずれも直球をセンター前に運ぶ2安打を放ちチャンスメイク。久我の代打として7回に登場した小林は右越え本塁打でアピール。小柄な左打者だが2打席目でも右前打を放ち存在感を示した。スクイズを含むバントも5つ決めるなど、剛柔織り交ぜた福大大濠らしい攻撃を展開した。

6回表 福大大濠 一死満塁 平岡がスクイズを決める

福工大城東は1番山田と5番平田が、いずれも猛打賞。山田は初回いきなり松田の直球を中前にはじき返すと、5回も中前へクリーンヒット。9回の一塁強襲安打はファースト正面だったが球足が速く、西が反応できなかった。柔らかなバットコントロールとスイングスピードを示した3安打だった。

平田は2回はカーブ、4回は直球に逆らわない打撃で、いずれも一二塁間を破った。8回は一転、内角球を引っ張って三遊間へ。1年生の照本も外角高めの直球にうまく合わせて三遊間を割った。福大大濠に迫る11安打を放ちながら満塁の好機に2つの併殺を喫するなど、決定力の差で及ばなかった。

【直近の福大大濠戦 観戦記】
福大大濠10-5福大若葉(2026年3月26日/第158回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
福大大濠4-0久留米商(2025年11月10日/第157回九州地区高校野球福岡大会 準決勝)
福大大濠8-1八女学院(2025年9月12日/第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)

【直近の福工大城東戦 観戦記】
福工大城東8-5九産大九州(2025年9月27日/第157回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝)
福工大城東4-2沖学園(2025年9月13日/157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
福工大城東7-2福大大濠(2024年5月11日/第12回福岡地区高校野球大会 準決勝)




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