【観戦記】筑陽学園5-0沖学園(福岡地区大会準々決勝)




序盤から着実に得点を重ねた筑陽学園が、投げては先発の前田が沖学園を3安打に封じて完封し、快勝した。

筑陽学園は初回一死から栗山が左前打、高倉四球で一死一、二塁。中村の三ゴロで栗山は三塁封殺されたが、鵜口の左前適時打で1点を先制した。3回は本田が遊ゴロ失(一塁高投)で出ると、続く栗山の左前打で無死一、二塁。打者高倉のときバント空振りで二走が飛び出し捕手に刺されたが、高倉右前打、中村死球で一死満塁とし鵜口の中犠飛で1点を追加した。

4回はこの回から代わった柴田に対し、一死から村山が中前打。続く本田の中前へのライナーをセンターがダイレクトキャッチを試みたが及ばず後逸し、一塁から村山が生還した。5回は一死から鵜口の中前打、磯田の投手強襲安打で一、二塁。ここで登板した高田から野田が右中間三塁打を放ち2人を迎え入れた。

5回裏 筑陽学園 一死一、二塁 野田が右中間三塁打を放ち2点を追加する

4回まで走者を出せなかった沖学園は5回一死から北岡がセンターへの二塁打で出たが後続が凡退。7回も一死後、幸田が右越え二塁打を放ったが喜屋武は右直、北岡三振に倒れ完封を喫した。

 第13回福岡地区高校野球大会 準々決勝
 (2026年5月9日・土/小郡市野球場)
チ    一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残
沖学園  000000000 032 00203
筑陽学園 10112000x 590
 41507
  沖学園 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(遊)松 田③ 300 中飛    右直  遊ゴ
打 寺 林③ 110                 左安

(二)新 城③ 400 三飛    右飛    三ゴ  中飛
(右)幸 田 410 一飛    左飛    右2  
中飛
(一)喜屋武② 300   左飛    一飛  右直
(三)北 岡② 310   一飛    中2  三振
(指)末 永② 300   二ゴ    一ゴ    右飛
(捕)福 島③ 300     左飛  三ゴ    二ゴ
(左)岩 田② 200     遊ゴ    三振
打 清 水③ 100               左飛
左 築 地③ 000

(中)末 廣③ 300     右直    三ゴ    左飛

投手    回 安球振責  球数
神田②     3 4342 63
柴田③   1.1 4003 25
髙田③   3.2 1110 39
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 筑陽学園 年 打安点 1 2 3  4  5  6 7 8
(右)本 田
411 三振   遊失 中2   三振
(二)栗 山➂ 420 左安   左安 捕邪   二ゴ
(中)高 倉③ 310 四球   右安 右飛   遊飛
(三)中 村➂ 300 三ゴ   死球    中飛  右飛
(遊)鵜 口② 322 左安   中ギ    中安  遊ゴ
(左)磯 田③ 310 三振   四球    投安  一ゴ
(指)野 田② 412   三振 二ゴ    中3    捕飛

(捕)合 谷③ 300   中飛    中飛 四球    遊ゴ
(一)村 山② 410   三振    中安 二併    一ゴ
投手   回 安球振責  球数
前田③  9 3020 101
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▼試合時間/9:11~10:50 ※公式記録ではありません。
※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ


筑陽学園・前田

筑陽学園の試合を観戦するのは昨秋以来。その時はこの日センターで先発出場した左の高倉がエースナンバーをつけていたが、この日の背番号1は右腕前田。その前田が沖学園を相手に絶妙の投球をみせた。

直球にスライダー、カーブを交えるオーソドックスな組み立てだが、制球力と緩急を生かした投球が冴えた。直球で外角低めをきわどく攻めながら変化球を低めに集めて凡打を量産した。三振2つを除く25アウトのうち17個がフライアウトで、特に大きな弧を描くカーブを待ち切れず打たされるシーンが目立った。四死球もゼロ。スリーボールになっても安定してストライクゾーンに投げ込める。出した走者は安打の3人だけでテンポよく9回を投げ切った。夏に向けて高倉と左右の二枚看板を形成しそうだ。

沖学園・神田

沖学園の先発は2年生右腕の神田。ボールが指にかかった切れのある直球を投げ込む。ただ初回はその直球を鵜口に叩かれて先制を許し、3回も栗山、高倉に直球を連打され鵜口に今度はスライダーをセンターに運ばれ犠飛。3回を投げて4安打2失点、筑陽学園の上位打線が勝った印象だった。高めに浮く直球も散見されたが、4つの三振を奪ったように球自体に力はある。今後の成長が期待される。

4回から登板した2番手の柴田は、右サイドハンドから緩いスライダーを外角低めに落としてくる。ただ、スライダーを多投しすぎたきらいもあり、打者8人に4安打を許した。内角を突く直球などで緩急をつけたいところ。5回、磯田の投手強襲安打を足に受け降板した。

ここでエース高田がマウンドへ。左の腕を高々と振り上げ、力のある直球を投げ込んでくる。昨秋はスライダーを投球の軸に据えていたが、この日は直球の割合が多く、さらにチェンジアップも交えていたようだ。

沖学園・高田

登板直後、野田に適時打を許したものの6~8回はストライク先行の投球でリズムよく投げ、いずれも三者凡退に退けた。昨秋から直球に威力が加わり、変化球の精度も上がった印象。大型投手ではあるが力で抑え込んでいく投球スタイルではなく、制球力を生かし変化球を交えて打ち取っていく。




筑陽学園打線は5回までに9安打で5得点と着実に得点を積み重ねた。秋も活躍した好打者の鵜口はこの日も2安打2打点で勝利に貢献。二度の得点機にきっちりと結果を出した。指名打者の野田は5回の好機に、高田の甘く入った直球をライナーで右中間へ運んだ。6回以降は追加点が奪えなかっただけに価値ある一打となった。

3回戦の武蔵台戦で7回16安打を放った沖学園打線も、この日は沈黙。5回一死から北岡の初安打(二塁打)が出たが、センターが一瞬打球の行方を見失ったもの。実質的なヒットは7回一死から幸田が内角低め直球をとらえた右越え二塁打、9回代打・寺林がスライダーをサード右に運んだ2本のみで、前田の変化球を最後まで捕えることができなかった。

【直近の筑陽学園戦 観戦記】
筑陽学園5-0香椎工(2025年9月23日/第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)
福岡第一5-2筑陽学園(2025年5月12日/第13回福岡地区高校野球大会 準決勝)
筑陽学園10-0浮羽工(2024年9月6日/第155回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)

【直近の沖学園戦 観戦記】
沖学園8-0武蔵台(2026年4月29日/第13回福岡地区高校野球大会 3回戦)
福工大城東4-2沖学園(2025年9月13日/157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
沖学園9-7筑紫丘(2025年4月12日/第12回福岡地区高校野球大会 1回戦)




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