初回にあげた4点を守り切った北九州市立が、真颯館の追い上げをしのいで決勝進出を決めた。
北九州市立は初回、中前打で出た和田を豊田が送って一死二塁。そこから3者連続四球で1点を先制すると、田中(瑚)がレフト左を破る走者一掃の二塁打を放ち、この回4点をあげた。その後は2回二死三塁、3回一死二塁の好機を逃すなど追加点が奪えなかったが、先発の田中(楓)の力投で逃げ切った。

4点を追う展開となった真颯館は2、3、5回と先頭打者が安打を放ち、犠打で二塁に送ったがいずれも後続が凡退。6回は一死後、中村がセンター左を破る三塁打で出塁し、山口の三ゴロで三本間で挟まれながらも帰塁して(記録は野選)一死一、三塁としたが稲見左直、千々和二ゴロで得点できなかった。
7回一死一、二塁、8回無死満塁の好機も逃し、9回二死一塁から後藤のセンター左を破る三塁打と中村の中前打で2点を返したが再三の逸機が最後まで響き、追いつけなかった。
| 第54回北九州市長杯争奪高校野球大会 準決勝 (2026年5月4日・月/桃園球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 真 颯 館 000000002 2105 235112 北九州市立 40000000x 4052 411025 真颯館 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (遊)中 川③ 520 二飛 中安 二ゴ 左安 二ゴ (投)原田昊③ 500 一邪 三振 一邪 二併 一飛 (二)後 藤③ 521 二ゴ 三振 二飛 左安 中3 (左)中 村③ 531 中安 三振 中3 三失 中安 (三)山 口➂ 300 一ギ 右飛 三選 四球 二ゴ (中)稲 見③ 410 二飛 三安 左直 二飛 (捕)千々和③ 400 右飛 中飛 二ゴ 三振 (右)奥 永③ 420 左安 中安 遊ゴ 三振 (一)竹 内② 100 一ギ 二ギ 遊失 四球 (走 池 田③ 000 投手 回 安球振責 球数 原田昊 8 54104 126 ——————————————————————————————————- 北九市立 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (一)和 田③ 410 中安 中飛 中直 二ゴ (右)豊 田➂ 300 一ギ 右飛 三振 一ゴ (二)松 尾② 310 四球 右3 二ゴ 三振 (三)安 部➂ 300 四球 遊ゴ 投ゴ 左飛 (中)長 木➂ 211 四球 投安 四球 三振 (指)田中瑚③ 413 左2 三振 三振 三振 (捕)永 松③ 300 三振 二ゴ 三振 (遊)本 山② 310 右安 投ゴ 三振 (左)高 倉③ 300 投ゴ 三ゴ 三振 投手 回 安球振責 球数 田中楓③ 9 10252 132 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/9:47~11:40 ※公式記録ではありません。 ※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ |

北九州市立の先発は背番号3の田中楓。右打者9人が並ぶ真颯館打線に対し、左スリークォーターから内角低めに食い込んでくるスライダー、外角低めいっぱいに落ちてくるスライダーを中心とした投球をみせた。2回以降は毎回のように安打を許し2、3、5回は得点圏に走者を背負いながら得点を許さない。6回は一死一、三塁とされたが稲見をスライダーで浅い左直、千々和は内角直球で詰まらせた二ゴロでピンチをしのいだ。

真颯館は右腕エース原田が先発。直球に縦のスライダー、カーブを交えるが立ち上がり制球に苦しんだ。和田に初球を中前に運ばれ、犠打で一死二塁とされると松尾に四球を与えた球が暴投となり、続く安部への初球も暴投で二進を許す。安部を歩かせて満塁となり、長木にも痛恨の押し出し四球。ボール1~2個ぶん程度の際どい制御ができなかった。さらに田中(瑚)にレフト左を破られて走者を一掃され、結果的にこの1球が勝負を決めることになった。
ただ、原田は2回以降、徐々に立ち直った。2回は二死から松尾に左越え三塁打を浴びたが安部を遊直に抑えると、3回も長木に内野安打と盗塁を許したものの、一二塁間を抜けようかという当たりを後藤がうまく回り込んでアウトにする好守もあって得点を許さない。4~8回までは四球の走者を一人出しただけ。5~6回にかけて4者連続三振を奪うなど、直球主体の投球で北九州市立の打者を寄せ付けなかった。
原田の好投で主導権を奪い返した真颯館は中盤以降、さらに攻勢を強める。7回は一死から竹内が遊ゴロ失で出塁し、中川も左前打で続いたが原田が二ゴロ併殺打。8回も後藤左前打、中村三ゴロ失、山口四球で無死満塁と絶好機を迎えたが、稲見が二飛に倒れ、千々和は外角直球に空振り三振。ここまで2安打の奥永も外角スライダーに空振り三振に打ち取られる。9回に後藤、中村の短長打で2点を返したが、反撃があまりにも遅すぎた。
北九州市立は4回以降、原田の前に快音がピタリと止み防戦一方の展開を強いられた。2つの失策のほか挟殺プレーで走者に帰塁を許すなど守りでも課題を残したが、田中の粘り強い投球がチームを勝利に導いた。終盤は疲労の色が隠せずボールが先行するシーンも増えたが、最後までマウンドを守った。

今夏限りで末次監督の退任が決まっている真颯館のベンチ入りは昨秋2回戦の九国大付戦から1人減の12人。新入生の入部はなかったのかもしれない。限られた戦力のなか得点源として期待されるのは1番中川、3番後藤、4番中村ら上位の打者が中心。投手陣で計算できるのは事実上、原田一人だろう。それでも北九州市長杯4強と意地を見せた。夏以降の活動がどうなるのか不透明だが「末次真颯館」の戦いを最後まで見守りたい。
【直近の北九州市立戦 観戦記】
‣西短大附9-0北九州市立(2025年7月16日/第107回全国高校野球選手権福岡大会 4回戦)
‣大牟田3-2北九州市立(2023年7月18日/第105回全国高校野球選手権福岡大会 4回戦)
‣北九州市立8-6北九州(2022年9月16日/第153回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
【直近の真颯館戦 観戦記】
‣九国大付11-1真颯館(2025年8月31日/第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
‣真颯館5-1八幡南(2025年4月26日/第53回北九州市長杯争奪高校野球大会 2回戦)
‣真颯館13-1小倉工(2024年9月15日/第155回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)



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