【観戦記】古賀竟成館9-0東海大福岡(福岡中央地区大会 準々決勝)




9安打、4四死球に7つの犠打飛をからめて得点を重ねた古賀竟成館が投げては先発松岡が3安打無失点の好投をみせ、7回コールドで東海大福岡に快勝した。

古賀竟成館は2回一死後、坂田が振り逃げで出塁すると渋田が送って二死二塁とし、大部が右翼線に落として先制した。3回は稲嶺が中前打で出塁し、植村の捕前バントが野選となり、塚本の三塁前バントも内野安打となって無死満塁。ここで福田が一塁線を破る二塁打を放って2者が生還した。なおも無死二、三塁から團野の左越え二塁打で2人を迎え入れ、この回4点をあげた。

4回は二死から植村が中前打、塚本死球で一、二塁から福田の右直が失策を誘い2点を追加。5回は渋田四球のあと大部はスリーバント失敗に終わったが木部が送り、稲嶺の右前打で渋田が生還した。6回は四球で出た塚本が二盗を決め、福田の投ゴロで一死三塁とし、團野がスクイズを決めてダメ押しの1点を奪った。

5回表 古賀竟成館 二死二塁 稲嶺が右前適時打を放つ

東海大福岡は初回一死後、坂田が中前に落として出塁し西林の二ゴロで二死二塁としたが佐藤友が一ゴロ。その後は6回まで1安打に抑えられ、7回に代打西園が中前打で出塁したが後続が凡退。松岡の前に最後まで三塁を踏めなかった。

 第13回福岡中央地区高校野球大会 準々決勝
 (2026年5月2日・土/光陵グリーンスタジアム)
チ     一二三四五六七八九  計HE 球犠振盗残
古賀竟成館 0142110   990 47617
東海大福岡 0000000   031 10403
(7回コールド)
  竟成館 年 打安点 1 2  3  4  5 6  7
(右)稲 嶺③ 521 三振   中安 三ゴ 右安   一ゴ
(中)植 村③ 320 中安   ギ選 中安 中飛
(捕)塚 本 110 投ギ   投安 死球   四球
(指)福 田③ 412 中飛   右2 右失   投ゴ
(一)團 野③ 213   遊ゴ 左2 死球   捕ギ
(左)坂 田③ 300   振逃 一ゴ 三邪
左 森 本② 100              三振   
(遊)渋 田➂ 110   投ギ 三ギ    四球  三安
(三)大 部② 311   右安 三振    三振  捕ギ
(二)木 部② 300   三振    三ゴ 投ギ  遊ゴ

投手    回 安球振責  球数
松岡②   7 3140   91
——————————————————————————————————-

 東海福岡 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7
(中)松 山
200 三振  遊飛
打中佐藤颯③ 110           中安

(右)坂 田➂ 210 中安    投ゴ
打右 團野③ 100           右邪 

(左)西 林② 100 二ゴ    死球
打 西 園③ 110             中安       

(指)佐藤友➂ 200 一ゴ    二併
打 入鹿山③ 100             三振   

(一) 藤 ➂ 300   右飛    左飛  遊ゴ
走 瀧 口② 000

(三)今 村② 100   投ゴ
打三 野上③ 200         遊ゴ  三ゴ

(捕) 北 ③ 200   三振    二ゴ 

(遊)新 留① 200     中飛    三振
(二)橋 本③ 200     中飛    一ゴ 

投手   回 安球振責  球数
高栁②  2.0 6025 43
小林①  2 1210 28
田中①  1 1111 17
納富③  2 1111 28
——————————————————-————————————————
▼試合時間/9:58~11:31 ※公式記録ではありません。
※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ


古賀竟成館は昨秋、東筑に4回戦で1-9とコールド負け。当時から主力メンバーに大きな変わりはないが、秋とは見違えるチームになっていた。

古賀竟成館・松岡

先発は2年生左腕の松岡。直球は120キロ超(この日最速123キロ)で球速は秋から4~5キロアップしていたが、球速表示以上にスピードを感じた。110キロ前後のスライダーも鋭さを増し、この2球種を中心に低めに集めた。ボールが先行してもカウントを整える余裕もあって四球はゼロ(死球は1つ)。2~5回は三人ずつで打ち取るなどテンポよく投げ、三塁を踏ませなかった。夏に向けて、エースナンバーをつける右本格派・福田との二枚看板を形成しそうだ。

攻撃面ではバントを積極的に活用して大量点に結びつけた。6つの送りバントとスクイズを成功させ、バントヒットも2つ決めるなど東海大福岡内野陣を揺さぶった。特に2回と5回は一死から犠打で走者を二塁に進め、その直後に適時打が飛び出すなど策がピタリとはまった。1番稲嶺と4番福田以外の打者はセーフティやスクイズも含めてバントを試み、失敗したのは一度だけ(スリーバント失敗)。十分な練習の跡を感じさせた。




バントをする機会のなかった二人はバットで結果を残した。稲嶺はセンター、ライトへクリーンヒットを放ち打点1。4番福田は3回無死満塁で初球の直球を一塁線に鋭くはじき返す2点適時打。流れを完全に古賀竟成館へ引き寄せた価値ある一打だった。

福田は4回二死一、二塁でも外角球を合わせて右方向へライナーを飛ばした。正面のライナーという難しい打球への対応を迫られたライト坂田は一瞬前進し、すぐに後退。一度は打球をグラブに納めたが転倒して落球(記録は失策)、その間に2人が生還した。昨秋は東筑のエース深町から本塁打を放っている福田だが、今や中軸打者としての存在感を放っている。

3回表 古賀竟成館 無死満塁 福田が一塁線を破る適時二塁打を放つ

東海大福岡の先発も2年生の高栁。120キロ台後半(同131キロ)の直球にスライダー、さらに落ちる系統の変化球も投げていたようだ。2回に打ち取った打球が右翼線に落ちる不運なヒットで1点を失ったが、3つの三振を奪うなどまずまずの立ち上がりだった。

東海大福岡・高栁

しかし3回、稲嶺の中前打と二つのバントで無死満塁とピンチを招き、ここが踏ん張りどころだったが粘り切れなかった。福田には外角直球を一塁線に痛打され、團野には高く浮いたスライダーを左越えに運ばれて4点を失ってマウンドを降りた。

そこからは小林、田中という二人の1年生右腕が登板。小林は2回、田中は1回を投げた。いずれも直球は120キロ台後半(この日最速は小林128キロ、田中129キロ)。ともに四死球がらみで失点したが、これからの成長が期待される。

東海大福岡・納富

6回からエース納富がマウンドへ。0-8の場面での登板となったが、点差に関わらず6回からの登板が事前に決まっていたのかもしれない。登板直後に四球で出した走者をスクイズで還されたが、130キロ超(同136キロ)の直球に縦に落ちてくるスライダーを軸に2回を投げてバントヒットの1安打に抑えた。

打線は松岡を最後まで打ちあぐんだ。スライダーを打ち上げてのフライアウト、直球に詰まった内野ゴロなどが目立った。この試合に限っては投打とも精彩を欠いた印象で、見せ場のないままの敗戦となった。

【直近の古賀竟成館戦 観戦記】
東筑9-1古賀竟成館(2025年9月26日/第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)
育徳館4-1古賀竟成館(2024年5月3日/第11回福岡中央地区高校野球大会 準決勝)

【直近の東海大福岡戦 観戦記】
祐誠2-1東海大福岡(2025年4月2日/第156回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
東海大福岡3-1希望が丘(2025年3月29日/第156回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝)
西短大附7-3東海大福岡(2023年7月19日/第106回全国高校野球選手権福岡大会 準々決勝)




Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*