先発大坪の好投で太宰府打線を封じた福翔が、安定した試合運びで前半のリードを守り切った。
福翔は初回、先頭の齊田が四球を選ぶと、伊藤の投前バントが野選となって無死一、二塁。高島の一ゴロで二、三塁とし、浅田の遊ゴロの間に齊田が先制のホームを踏んだ。2回は一死から甲斐が右前打、木下も一塁後方に落とし、熊野死球で一死満塁。続く齊田の中犠飛で1点を追加した。
4回は甲斐がセンター右への二塁打で出塁し、木下四球で無死一、二塁。熊野のバントはファーストへの小飛となったが、齊田が中前に落として満塁とし、伊藤三振のあと高島の遊内野安打で甲斐が生還した。7回は二死から中島が遊ゴロ失(一塁悪送球)で生き、甲斐死球で二死一、二塁から木下が右前適時打を放ちリードを4点に広げた。

太宰府は5回、八尋、松浦がいずれも左前打を放ち無死一、二塁としたが後続が凡退。7回も先頭の櫻本が右前に落として出塁したが、山口が二ゴロ併殺打に倒れた。ようやく8回、松浦の左中間三塁打と塚本の中犠飛で1点を返したが、一矢を報いるにとどまった。
| 第13回福岡地区高校野球大会 3回戦 (2026年4月29日・水/今津運動公園野球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計 HE 球犠振盗残 福 翔 110100100 4100 435012 太宰府 000000010 0 51 00402 福 翔 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (中)齊 田③ 211 四球 中ギ 中安 ギ選 一ゴ (遊)伊 藤② 400 ギ野 遊ゴ 三振 中飛 右飛 (二)高 島③ 531 一ゴ 左安 遊安 中飛 右安 (右)浅 田③ 501 遊ゴ 左直 左飛 中飛 遊直 (一)山田大② 510 三振 三振 中安 三振 一飛 (指)中 島③ 500 三振 遊ゴ 遊飛 遊失 一ゴ (左)甲 斐➂ 420 右安 中2 中飛 死球 二ゴ (捕)木 下② 321 右安 四球 遊ゴ 右安 (三)熊 野③ 310 四球 一飛 中安 二ゴ 投手 回 安球振責 球数 大坪③ 9 5041 95 ——————————————————————————————————- 太宰府 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (右)片 淵③ 400 三振 遊ゴ 左飛 中飛 (中)松 島➂ 400 二ゴ 遊飛 三振 遊ゴ (一)櫻 本③ 410 二飛 左飛 右安 二直 (指)山 口➂ 300 左飛 中飛 二併 (左)八 尋➂ 310 右飛 左安 一直 (捕)松 浦➂ 330 中安 左安 左3 (二)塚 本③ 201 遊ゴ 遊飛 中ギ (遊)小 林③ 300 三振 三振 三ゴ (三)原口唯① 300 二飛 左飛 遊飛 投手 回 安球振責 球数 山口➂ 9 10453 145 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/12:04~13:54 ※公式記録ではありません。 ※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ |

昨秋の福翔はパート決勝まで進出。その時はエース大坪が制球を乱して4回途中で降板し久留米商に敗れたが、その大坪が進化を見せて太宰府打線を封じ込めた。

大坪は右サイドハンドだが、その特徴はフォームにある。ゆっくりと上げた左足を膝で円を描くようにしながら一度下ろし、そこから反動をつけて今度は大きく引き上げる。昨秋も二段モーションだったが動きがより複雑になった。フォームを変えた効果だろうか、緩いスライダーが内外角の低めいっぱいに測ったように落ちてくる。タイミングも取りづらそうだ。太宰府の打者は体勢を大きく崩されての凡飛や空振りを重ね、初回は9球、2回は7球、3回は6球で攻撃を終えた。この日、三振を除くアウトは23個あったが、その約6割にあたる14がフライアウト。スライダーと分かっていても待ち切れない、そんな感じだった。

太宰府は昨秋、今春といずれも2勝ずつをあげるなど力をつけているチームだ。エース山口も右サイドハンドだが、こちらは直球を主体とした投球。打者の手元で伸びている感じで、内角球で詰まらせるシーンも多かった。スライダーも低めに決まり調子は悪くなさそうだったが、じわじわと失点を重ねた。
初回は四球のあと、伊藤の投前バントを二塁に送球したがセーフ。捕手の指示を受けてのものだったが、タイミング的にも厳しかった。そのあと内野ゴロ2つで先制を許す。2回は一死一塁から木下の一打は一塁後方に落ちるヒットとなり、死球と犠飛で2点目を失う。
4回も一死一、二塁から齊田の当たりは平凡な中飛と思われたが、センターから本塁方向に吹く風に押し戻されてのポテンヒット。伊藤を三振に仕留めたが、高島の三遊間のゴロが内野安打となり3点目。7回は二死から失策と死球のあと右前打を浴びた。不運なヒットもあったが、この日出した4つの四死球が全て失点に絡む形になった。対して大坪は四死球ゼロ。高めに浮いた失投も少なく打球が野手の守備範囲内に飛んだ。

福翔は山口を打ち崩した、という感じではなかったが、得点圏に走者を置いてからは内野ゴロや犠飛、内野安打などでしぶとく得点を重ねた。4回の甲斐の二塁打は中堅右への安打に対し、センターが処理にもたつくのを見て二塁を陥れたもの。スキのない走塁もまた得点への源泉となった。
太宰府も2巡目に入った4回以降、大坪に食らいついていった。5回には八尋がスライダーをサード後方に落とし、松浦もバットの先ながら三遊間を破ってチャンスをつかんだが塚本は遊直に倒れ、小林は三振、さらに一走も捕手からの牽制に刺されてしまった。
ようやく8回に松浦がレフトの右を破る三塁打を放って意地を見せ、塚本の犠飛で生還したが反撃もここまで。9回も8球で三者凡退に終わり、最後まで大坪のスライダーを打ちあぐんだ。
【直近の福翔戦 観戦記】
‣久留米商9-3福翔(2025年9月27日/第157回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝)
‣筑前2-0福翔(2025年4月12日/第12回福岡地区高校野球大会 1回戦)
‣福大若葉12-7福翔(2023年7月13日/第105回全国高校野球選手権福岡大会 3回戦)


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