【観戦記】福大若葉4-2城南(福岡地区大会2回戦)




福大若葉の2年生左腕・浦野が4安打2失点で完投、春の大会でベスト8入りを果たした城南を下した。

福大若葉は初回、尾下が右前打で出塁すると捕逸で二進し、田丸の二塁強襲安打で打球が外野に達する間に先制のホームを踏んだ。同点で迎えた6回は一死から尾下、田丸がいずれも左前打を放ち一死一、二塁。櫛島中飛のあと兒玉の右前打で尾下が生還して勝ち越した。

6回表 福大若葉 二死一、二塁 兒玉が右前適時打を放つ

7回はこの回から登板した佐尾から常住、秋本が四球を選び、新冨の投手左への送りバントが内野安打となって無死満塁。ここで登場した代打村瀬が右前打を放ち、2人を迎え入れて突き放した。

1点を追う城南は3回、阿部が三遊間へのバントヒットで出塁すると光澤の右邪飛のあと二盗を決め、小田の左前適時打で追いついた。8回は阿部が死球で出ると一死後に二盗を決め、代打桑野三振のあと田中の中前打で生還した(田中は送球間に二進)。さらに長岡申告敬遠で二死一、二塁から田中が三盗を決めて一、三塁としたが緒方が一飛に倒れ、追いつけなかった。

 第13回福岡地区高校野球大会 2回戦
 (2026年4月25日・土/今津運動公園野球場)
チ    一二三四五六七八九  計HE 球犠振盗残
福大若葉 100001200 490 60528
城  南 001000010 240 30934
 福大若葉 年 打安点 1 2 3 4 5 6  7  8 9
(中)尾 下③ 420 右安  三邪    左安 三ゴ   四球
(左)田 丸① 421 二安  遊ゴ    左安 四球   三振
(遊)櫛 島➁ 500 右飛    中飛  中飛 右直   遊飛
(捕)兒 玉② 411 三振    遊ゴ  右安    三振  
(指)常 住② 210   四球  遊飛     四球 左安
(一)秋 本➂ 300   三飛    三飛   四球 三邪
(右)新 冨➂ 310   三振    三ゴ   投安   四球
(三)原 野➀ 200   中飛    二ゴ
打 村 瀬➁ 112              右安
三 中 山③ 110                   投安
(二)中 神② 200     三振    三ゴ 一ゴ   一ゴ

投手    回 安球振責  球数
浦野②   9 4392  117
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  城 南 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(左右)田中
411 一ゴ  左飛    二直  中安
(遊)長 岡➂ 310 遊ゴ    中飛  右2  敬遠
(一)緒 方② 400 三振    一邪  中飛  一飛
(指)脇 山③ 300   右飛  死球    三振  三振
(右)末 松➂ 200   一邪  遊ゴ
打左 山本➁ 200             中飛  捕邪

(中)満 岡② 300   三振    三振  三振
打 小石原➁ 100                 三振

(二)阿 部② 210     三安  遊飛    死球

(三)光 澤➁ 300     右邪  三ゴ    右邪 
(捕)小 田③ 211     左安    三振

打 桑 野③ 100               三振
捕 吉 田➁ 000

投手   回 安球振責  球数
堀江➂  6 5132 74
佐尾②  2.0  3412 50
脇田③  1 1110 20
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▼試合時間/9:56~11:57 ※公式記録ではありません。
※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ


春の大会ベスト8の城南。秋は西日本短大附に、春は福大大濠に健闘しながらも敗れた福大若葉。実力校同士の一戦は城南・堀江、福大若葉・浦野、両エースの先発で始まった。

城南・堀江

堀江は小柄ながら直球にカーブ、スライダーを内外角低めに集める好投手だ。福大若葉は初回、先頭の尾下がスライダーをあわせて右翼線いっぱいに落とすと、続く田丸の2球目、空振りした外角スライダーを捕手がこぼすのを見逃さず二進。高め直球を叩いた田丸の一打はセカンドを強襲し、プレイボールからわずか8球で先制した。1年生の田丸は公式戦初打席がタイムリーとなった。

ただ、堀江はここから冷静だった。櫛島をスライダーで右飛に打ち取ると田丸をけん制で刺し、兒玉には内角低めへのスライダーで空振り三振。最少失点にとどめた。2~5回は四球の走者を一人出しただけ。5人の左打者に対しては内角低めのスライダーを多投。福大若葉の各打者は窮屈なスイングで凡飛を重ねた。

福大若葉・浦野

福大若葉の浦野は昨年のこの大会でデビューして1年。いまや堂々たるエースだ。立ち上がりからボールが先行したが、長いリーチを生かした力のある直球とスライダー、フォークを交えて早いテンポで城南の打者を打ち取っていった。3回は阿部のセーフティバントが小飛となり三遊間に落ちる不運な安打で初めての走者を出すと、小田にはスライダーを引っ掛けさせたもののサードの左を破られて同点に追い付かれた。ただ、5回までに許した安打はこの2本だけ。これまで強豪相手に投げてきた自信を感じさせる投球だった。

投手戦が続くなか、試合が動いたのはグラウンド整備直後の6回。2回以降、凡打を重ねていた福大若葉は一死から尾下が直球を叩いて左前打、田丸はスライダーを引き付けて三遊間に運ぶ巧打で一死一、二塁。二死後、兒玉が右前にクリーンヒットを放って勝ち越した。2回途中から12人連続アウトだった福大若葉だったが3巡目に入って一気に堀江をとらえた。




城南・佐尾

7回からは2年生左腕の佐尾がマウンドへ。立ち上がり直球、スライダーと制球が不安定で連続四球を与えると、新冨の投手左への送りバントで処理に動いたが一瞬三塁を見たぶん送球が遅れて一塁セーフ(記録不明。本サイトは内野安打と判断)。続く代打村瀬にもフルカウントまで持ち込まれ、右前打を浴びて決定的な2点を失った。9回途中まで投げて打者12人に四球4、被安打3と苦しい投球となった。

浦野は8回に死球で出した阿部に二盗を許し、田中に二遊間をしぶとく破られて2点目を失ったが危なげなく完投。6回以降は毎回の6三振を奪うなど、しり上がりに調子を上げた感じさえあった。奪った三振の大半が直球で、特に後半は高めのボール球を振らせるシーンが目についた。城南は阿部の2つの盗塁からワンヒットで2点を奪うなど試合巧者ぶりをみせたが、全体的に浦野の直球に力負けした印象。

福大若葉は投手を含めた先発メンバー10人のうち7人が2年生以下。1年生も田丸と原野の2人が出場し、田丸は2安打1打点と勝利に貢献した。今年も有力校の一つに数えられるが、これからまだまだ成長を遂げていきそうなチームだ。

【直近の福大若葉戦 観戦記】
福大大濠10-5福大若葉(2026年3月26日/第157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
西短大附9-7福大若葉(2025年9月5日/第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
西短大附2-1福大若葉(2025年7月19日/第107回全国高校野球選手権福岡大会 5回戦)

【直近の城南戦 観戦記】
東筑3-1城南(2026年4月2日/第158回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
筑紫7-6城南(2025年4月19日/第12回福岡地区高校野球大会 2回戦)




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