【観戦記】飯塚4-0八幡南(春季大会準決勝)




足を絡めて序盤に小刻みに得点を重ねた飯塚が、藤井~岩橋の継投で八幡南の反撃を封じ完封勝利をおさめた。

飯塚は初回二死後、四球で出た女鹿が二盗を決め、福嶋の右前適時打で先制した。2回は松下が三ゴロ失で出塁すると瀬口、木下は連続三振に倒れたが郡山の時に二盗を決め、郡山の右前打で生還した。

3回には四球で出た原田が二盗を決め、女鹿が送って一死三塁とし、福嶋一邪飛のあと田中のライト左への二塁打で原田が還り1点を追加した。6回は一死後、遊内野安打で瀬口が出塁すると二盗を決め、木下の左越え二塁打で生還、4-0とリードを広げた。

1回裏 飯塚 二死二塁 福嶋が先制の右前適時打を放つ

八幡南は2回、左越え二塁打で出た徳田を中田が送って一死三塁としたが後続が凡退。4回は坂井右前打、徳田中前打で無死一、二塁としながら得点できなかった。

8回は湯川四球、吉原左前打で無死一、二塁とし、ここで登板した飯塚・岩橋から大段も右前打を放って無死満塁と絶好機を迎えたが、坂井三振、徳田投ゴロ併殺打。9回も二死から三者連続四死球で満塁としながら吉原が右飛に倒れ、再三の好機を得点につなげられなかった。

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第158回九州地区高校野球福岡大会 準決勝
(2026年4月5日・日/北九州市民球場)
チ   一二三四五六七八九  計HE 球犠振盗残
八幡南 000000000 071 517110
飯 塚 11100100x 470 32767
  八幡南 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8  9
(遊)吉 原③ 410 遊ゴ  球  三振    左安 右飛   
(左捕)大段➁ 420 捕邪  遊ゴ    左安  右安
(投)坂 井③ 410 左飛    右安  左邪  三振
(捕左)徳田➂ 420   左2  中安  三振  投併
(中)中 田② 300   投ギ  三振  右邪     三ゴ
(三)安 部③ 300   投直  二ゴ    投
打 伊 藤③ 100                  一邪
(二)成 田③ 300   二ゴ  遊ゴ    三振
打 柴 田③ 000                  四球

(一)宇 宿③ 300     二ゴ  一ゴ  三振
打 中 川➁ 000                  死球        

(右)湯 川③ 210     遊安  三振    四球 四球
投手    回 安球振責  球数
坂井    8 7373 127
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  飯 塚 年 打安点 1  2  3 4  5 6 7 8 
(ニ)安 藤➁ 300 ニゴ 左飛    四球  遊ゴ
(指)原 田➁ 310 左直    四球 一ゴ    二安
(中)女 鹿③ 200 四球    捕ギ   三振  右飛
(指)福 嶋➂ 411 右安    一邪   三ゴ  三振
(捕)田 中➂ 411 二ゴ    右2   三振    遊飛
(三)松 下② 400    三失 三ゴ     遊ゴ  三ゴ
(右)瀬 口③ 420    三振    振逃  遊安  左2
(左)木 下③ 311    三振    投ギ  左2  右直
(遊)郡 山③ 311    右安    投飛  三振
投手   回 安球振責  球数
藤井③ 7.0  6260 94
岩橋➁ 2   1310 36
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▼試合時間/12:46~14:40 ※公式記録ではありません。
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり
八幡南・坂井

八幡南の先発はエース坂井。準々決勝の大牟田戦では6回を1安打に抑えた一方で、6四死球と制球に不安を残した。

この日も初回から130キロ台後半の直球(この日最速141キロ)を投げ込んできたが、二死から女鹿を歩かせると二盗を許し、4番福嶋に高めの直球を一二塁間にはじき返され早くも先制を許した。2回も三ゴロ失で出た松下が二盗と犠打で三進し、郡山に138キロの直球をファースト頭上に運ばれた。

3回も四球~二盗~犠打のあとに田中の二塁打、6回も内野安打~二盗から木下の二塁打と、「一塁に出た走者に二盗を決められワンヒットで還される」パターンを繰り返した。捕手の徳田も懸命の二塁送球を続けたが、阻止するには至らず、7回の守備からレフト大段とポジションチェンジ。7回にはその大段が二盗を試みた原田を刺した。大牟田戦もそうだったが県大会クラスになると少しでもスキを見せると、どんどん走ってこられる。捕手の起用を巡っては、今後も試行錯誤が続きそうだ。

飯塚は二盗を決めてから効率的に適時打が生まれた。3回までの適時打3本は、いずれも右打者が坂井の速球、スライダーをライト方向に打ち返したもの。この日の7安打のうち6本までが逆方向への安打で、チームとしての意思を感じた。また7安打のうち4本が適時打と、一本欲しいところで結果を出す勝負強さも光った。

飯塚・藤井

飯塚の先発は右腕藤井。130キロなかばの直球(同139キロ)にスライダー、時折カーブを交える。8回途中まで投げて四死球は2つだけと、制球力にすぐれた投手だ。序盤から得点を重ねられ、打ち合いに活路を求めるよりなかった八幡南は、その藤井から再三好機をつくった。中心となったのは大牟田戦で3安打6打点の活躍をみせた4番徳田だった。

飯塚・岩橋

先頭打者として迎えた2回は左越え二塁打でチャンスメイク、4回は右前打で出た坂井に続き、セカンド左を痛烈に破ってチャンスを広げた。いずれも後続が倒れ得点にはつながらなかったが、8回に大きなチャンスが巡ってきた。湯川四球、吉原左前打のあと、ここで登場した左腕エース岩橋から大段も右前打を放って無死満塁とし、中軸の坂井、徳田に打順が回ってきた。八幡南としては、願ってもない好機を迎えた。

しかし軍配は2年生エースに上がった。坂井を130キロの高め直球で空振り三振に仕留めると、徳田も131キロの直球で押し込み投ゴロ併殺打。気迫あふれる投球で、八幡南の誇る中心打者2人を力でねじ伏せた。岩橋は9回も二死から三連続四死球で満塁のピンチを招き、吉原にもカウント3-1と厳しい場面を迎えたが、直球でフルカウントに持ち込んで右飛に打ち取った。岩橋の投球が八幡南の打者を上回った印象だ。

八幡南は敗れたとはいえ、ノーシードからの4強入りは見事だった。特筆するような高い身体能力を持つ選手はいないが、ショート吉原を中心にそれぞれができる範囲内で精一杯のプレーをみせ、坂井を支えた。盗塁阻止率の向上や打力の底上げなど課題はあるが、高校生らしく実直さを感じさせる好チームだ。夏に期待したい。

【直近の飯塚戦 観戦記】
飯塚4-1戸畑(2026年3月30日/第158回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝)
大牟田5-2飯塚(2025年10月5日/第157回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
飯塚3-2戸畑工(2025年9月26日/第157回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝)

【直近の八幡南戦 観戦記】
八幡南8-7大牟田(2026年4月2日/第158回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
真颯館5-1八幡南(2025年4月26日/第53回北九州市長杯争奪高校野球大会 2回戦)
八幡南10-0門司大翔館(2024年9月7日/第155回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)

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