【観戦記】福大大濠8-1八女学院(秋季大会2回戦)




福岡大大濠が終盤に集中打で突き放し、八女学院を8回コールドで下した。

7回裏福大大濠二死一、二塁 西が右越え本塁打を放つ

1点を先制された福岡大大濠は3回二死後、波多江が中前打。続く平岡のセンター右への二塁打で二死二、三塁とし、坂口がショート左への内野安打を放ち追いついた。4回は大隅がライト右に落ちる二塁打で出塁すると西が送り、小野のライト右を破る二塁打で勝ち越した。

7回は一死後、波多江が四球を選び平岡右前打、坂口の投手左へのバントが内野安打となり一死満塁から小峰の左犠飛でまず1点。なおも二死一、二塁から大隅の中前打で平岡も還り、西のライト右への本塁打で3点を追加した。8回は代打南川が中前打で出塁し、北嶋が送って一死二塁。代打小林の中前打で一、三塁とし、平岡の中前打でコールド勝ちを決めた。

八女学院は初回、四球で出た出田を野方が送り一死二塁。江頭の一ゴロで二死三塁とし、吉田の中前打で先制した。その後も6回を除いて毎回のように得点圏に走者を進めたものの決定打を欠き、2回以降は得点を奪えなかった。

—-

第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦
(2025年9月12日・金/今津運動公園野球場)
チ    一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残
八女学院 10000000  170 34238
福大大濠 00110051x  14 23117
 八女学院 年 打安点 1  2 3  4  5 6  7   8
(二)出 田➀ 310 四球    左安   遊ゴ    投ゴ
(遊)野 方
100 一ギ    投ギ   一ゴ    死球
(左)江 藤 410 一ゴ    ゴ   二安    一ゴ
(中)吉 田➀ 321 中安    死球   左安     遊失
(捕) 堤 ➁ 400 三振    右飛   遊ゴ     ニ直

捕 横 山➁ 000
(一)田 中 400   右飛    遊ゴ   ニゴ   ニゴ
(投)本 田➁ 330   右安    中安   中
(三)河 野② 100   三ギ    捕ギ   二併 
(右)甲斐田➁ 300   三振    右飛      ニゴ
投手  回 安球振責 球数
本田  7.1 14218 121
——————————————————————————————————-
 福大大濠 年 打安点 1 2  3  4  5   6  7  8   
(三)平 岡➁ 541 遊飛   中2    中安    右安 中安
(遊)坂口翔➀
431 左安   遊安    捕邪    投安
(二)小 峰➁ 201 二併   中飛    四球    
(右)大 隅➀ 421 一一遊ゴ    右2 二ゴ    中安
(一) 西 ➀ 313 一一右飛    捕ギ    一ゴ 右本
(捕)小 野② 411   三振    右2    遊ゴ 一直 
(左)山 村➀ 300      投ゴ 一直    左飛

打 南 川➁ 110                     中安
走 安 川➀ 000
(中)北 嶋➁ 300      遊ゴ 右飛       ニゴ 投ギ
(投)波多江➁ 210     
中安    右飛    四球
打 小 林➀ 110                     中安

投手  回 安球振責 球数

波多江 8 7321 108
——————————————————-————————————————

▼試合時間/9:57~11:56 ※公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり
福大大濠・波多江

坂本、浜地、三浦、山下、柴田…。この10年来、福岡大大濠のエースナンバーは後にプロに進むような左右の本格派投手が背負ってきた。今年の背番号1は彼らとは全く異なるタイプの波多江が背負う。グラブが地面につきそうなほど重心を落とすアンダーハンド独特のフォームから、ややサイド気味に肘を上げて投げ込んでくる。110キロ前後の直球を見せながらスライダー、やや沈むような球、内角に食い込んでくる球など、打者の手元で微妙に動かせて打ち取っていく。

初回は先頭打者を四球で出し、二死三塁から吉田に足元を破られて失点。ただ、その後は2~6回まで毎回ヒットを浴びながらも決定打は許さなかった。歴代のエースのような剛速球や切れ味鋭い変化球はないが、中学時に軟式日本一に輝いた経験を生かし、ベース幅をいっぱいに使って緩急をつけながら打たせてとっていく。四球も初回先頭の一つだけ(死球は2つ)。ボールが先行する場面もあったが、大きく崩れることはなかった。

八女学院・本田

八女学院も背番号1の本田が先発。1年生だった昨夏、初戦の久留米商戦で登板するなど、早くから期待の大きかった左腕だ。鋭いスライダーが武器で右打者の外角いっぱいに落ちてくる。3回二死まで1安打に抑えていたが、そこから波多江にセカンド左を破られると、平岡にスライダーを拾われて中前に落とされ、坂口には三遊間への内野安打を許して追いつかれた。4回は大隅にスライダーで打ち取った当たりが右翼線に落ちる不運な二塁打のあと、小野にスライダーをライト右に運ばれて逆転を喫した。

それでも5回、6回と無失点に抑えていたが7回、先頭の波多江を四球で歩かせ打者平岡の時に足がつったか、一時プレーが中断。水分補給などを経て再び登板したが投球への影響は避けられなかったか、そこから犠飛を挟む4連打を浴びて5失点。8回も続投したが3安打を浴びて力尽きた。

1回表八女学院二死三塁 吉田が先制の中前適時打を放つ

福岡大大濠は1番平岡が4安打、2番坂口が3安打と打線をけん引した。平岡は低めの変化球に体勢を崩されながらバットでうまく拾って外野の前に落とし、変化球に泳がされながら右手一本で一二塁間を破るなど、柔らかなバットコントロールが目についた。二盗も一つ決め、1番打者にふさわしい活躍をみせた。中軸は1年生が担う。7回には4番大隅がピッチャー返しのタイムリーを放つと、続く西は両翼100mと広い今津運動公園野球場の右翼席に打ち込んだ。

6番小野も逆方向に大きな当たりの勝ち越し打、3番小峰は無安打だったがライナー性の左犠飛を放つなど、1~6番で11安打8打点を記録した。

八女学院は前チームで1年生ながらスタメンに名を連ねた吉田が、夏までの2番から4番に抜擢され、いきなり初回に投手の足元を破る先制打で起用に応えた。5回にも左前打を放つなどこの日は3打数2安打。俊足を生かして盗塁も2つ決めるなど走攻守3拍子揃った選手だ。投手の本田も3打数3安打と打撃センスがあるところも見せた。チーム全体としては、走者が出ると一死からでも送ってくる手堅い攻撃が特徴だ。

守備では打者によって守る位置を細かく変えてくる。シフトの逆を突かれる形となった打球もあったが、シフトが奏功して奪ったアウトも複数みられた。シフトの成否はともかくとして主体的、攻撃的な守備の意識を感じさせる。終盤、本田が力尽きて最後は大差がついたが、本田に続く投手が出てくれば今年も楽しみなチームとなりそうだ。

Pocket
LINEで送る

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*