両校あわせて22安打・17四死球が飛び交う乱戦を西日本短大附が制した。
西日本短大附は初回、湯山が死球で出ると赤司の遊内野安打、小田の犠打で一死二、三塁。田中四球で満塁とし山田の二ゴロが二塁悪送球を招き2人が生還した。2回は四球で出た北方を池村が送り、湯山右前打で一死一、三塁から赤司が左中間二塁打を放って2点を追加した。
4回は池村が四球を選び、湯山の捕前バントが内野安打となり、続く赤司の三前バント(内野安打)で一塁送球が乱れる間に池村が生還した。なおも無死二、三塁から小田三邪飛のあと田中の右犠飛で1点を加え、山田の右前打で赤司を迎え入れ浦野をノックアウトした。
5回は加々良が中前打、北方死球、代打櫻井の犠打で一死二、三塁から湯山の中前打で加々良が生還。9回は死球で出た横尾を加々良が送り、北方が四球。打者梶原の時に暴投で二、三塁とし、ここで登板した櫻木の初球が暴投となって1点を加えた。

福大若葉は2回、本夛が中前打で出塁し新冨の左越え二塁打で無死二、三塁。村瀬は捕邪飛に倒れたが、打者浦野の時に暴投で1点を返した。4回は尾下の三塁前内野安打、本夛の三塁線を破る二塁打で無死二、三塁。新冨死球で満塁とし村瀬の左前打でまず1点。川村の二直で二走が帰塁できず併殺となったが、二死一、三塁から中神がセンター右を破る二塁打を放ち2人を迎え入れた。
5回は右前打で出た櫛島が暴投で二進すると、中山三ゴロのあと打者尾下の時に捕逸で三進し、尾下の中犠飛で生還。8回は一死後、中神四球、矢ケ部三振、櫛島四球で二死一、二塁から代打秋本が右越え二塁打を放って1点差まで詰め寄るなど西日本短大附を上回る13安打を放って追い上げたが、最後はエース梶原に抑え込まれた。
—-
| 第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦 (2025年9月5日・金/大牟田延命球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 西短大附 220310001 990 1162210 福大若葉 010310020 7132 60509 西短大附 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (遊)湯 山➁ 431 死球 右安 捕安 中安 四球 中飛 (中)赤 司➀ 543 遊安 中3 三安 投ゴ 左安 (三)小 田➀ 300 投犠 三振 三邪 三振 (打三 田中玲➀100 投ゴ (右)田中琥➀ 101 四球 中飛 右犠 死球 死球 (一)山 田➁ 511 二失 左飛 中安 中直 一ゴ (左)櫻井乙➀ 200 二ゴ 四球 三飛一 (打左 横尾➁ 100 投ゴ 死球 (二)加々良➀ 310 右飛 一犠 中安 遊ゴ 投犠 (捕)北 方➁ 200 四球 遊ゴ 死球 三ゴ 四球 (投)池 村➀ 000 投犠 (投 柳 田➀ 000 四球 (打 櫻井翔➀ 000 一犠 (投 久保田➀ 000 (投 外 間➀ 100 投ゴ (投 梶 原➁ 100 遊ゴ 投手 回 安球振責 球数 池村 1.1 2101 23 柳田 2.2 4103 45 久保田 1.1 4010 31 外間 2.1 2432 50 梶原 1.1 1010 12 ——————————————————————————————————- 福大若葉 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (遊)櫛 島➀ 310 四球 三邪 右安 中飛 四球 (三)中 山➁ 400 三ゴ ニゴ 三ゴ 三振 (打三 秋本➁ 112 右2 (中)尾 下➁ 311 三邪 三安 中犠 四球 遊ゴ (一)本 夛➁ 540 一一中安 左2 中安 遊併 中安 (右)新 冨➁ 310 一一左2 死球 左飛 四球 投ゴ (左)村 瀬➀ 521 捕邪 左安 中安 三振 三振 (投)浦 野➀ 100 中飛 (投 川 村➁ 310 二直 左安 左飛 (投 櫻 木➁ 100 左飛 (二)中 神➀ 312 二ゴ 中2 三振 四球 (捕)矢ケ部➀ 410 右飛 ニゴ 左安 三振 投手 回 安球振責 球数 浦野 3.2 6515 76 川村 4.2 3612 84 櫻木 0.2 0000 5 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/13:02~15:49 ※公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
今夏5回戦で8回途中まで西短を1点に抑えた1年生エース浦野。主力が抜け甲子園帰りの西短にとっては厳しい試合が予想された。浦野は長いリーチを生かしてスリークォーター気味に投げだしてくるため左打者にとっては背中から来る形になり、対処が難しい投手だ。しかし西短は、その左打者を1番から6番まで並べる挑戦的なオーダーを組んできた。
その迫力に押されたわけでもないだろうが浦野は初球を湯山にぶつけると、打ち取った赤司の遊ゴロが内野安打になる不運もあって一死満塁のピンチ。山田のセカンド右へのゴロで併殺を狙った中神の二塁送球が乱れ、早々と2点を失った。
この日の浦野は直球が高く浮きボールが先行する苦しい投球。2回も先頭の北方を歩かせ犠打、右前打のあと赤司に直球を左中間に運ばれ2失点。4回も投手の柳田に四球を与えると、切れると判断して見送った湯山のバントが一塁線上で止まり、赤司の三塁前への送りバントではセカンドの一塁ベースカバーが遅れ、送球もそれる間に柳田が生還。さらに犠飛とタイムリーで2点を奪われたところで降板。夏は8回途中まで無四球(死球は1)だった浦野が5つの四死球を与え、内野のミスも重なって大量リードを許す思わぬ展開となった。
ただ、リードを許してもしぶとく食らいついてくるのが福大若葉。4回に死球を挟む3連打で1点を返すと、さらに二死から中神が失策の汚名返上とばかりセンター右を破る適時二塁打で4-7。5回に1点を追加されると、その裏すぐに尾下の犠飛で再び3点差に。6回も3安打で一死満塁と迫るなど後半は押し気味に試合を進め、西短は小刻みな継投でなんとか反撃をしのぐ。
2番手の左腕川村も6回以降、走者を出しながらも追加点を許さない粘りの投球で流れを渡さない。そして8回、二つの四球で掴んだ二死一、二塁の好機に代打秋本が粘った末、右越え二塁打を放ってついに1点差まで迫った。それでも西短はここで登板したエース梶原が尾下を遊ゴロに仕留め、9回も先頭の本夛に中前打を許したが、後続を危なげなく打ち取った。
西短は登板した5投手のうち梶原を除く4人が1年生。先発池村はサイドハンドを思わせる低い体勢から始動する右のスリークォーター。2回に短長打を浴び、一死後に暴投で1点を許したところで降板した。柳田はチェンジアップを投球の軸にする左腕。登板直後の一死三塁のピンチを抑え3回も三者凡退に抑えたが、4回に4安打を浴びて3点を失いこの回でマウンドを降りた。5回から登板した3番手の久保田もスライダーを中心とした投球を見せたが5回に安打に自らの暴投なども絡み失点、6回連打を浴びてピンチを招いたところで降板した。
4番手の外間は小柄な右腕。直球に力があるが高めに浮きがちで、8回は四球からピンチを招いてタイムリーを浴びるなど4つの四球を与えた。抑え役を務めた梶原は打者5人だけの対戦だったが、直球にスライダーを低めに集める安定感のある投球をみせた。
打線は9安打のうち1番湯山と2番赤司の二人で7安打。春夏の甲子園を経験した湯山は3安打2盗塁で、6打席のうち5度出塁するなど打線をけん引。チームとしては11四死球につけこみ、スクイズや犠飛をからめて得点につなげていった。先発メンバーのうち6人が1年生。相手のミスによる得点も多かっただけに、打線の真価が問われるのは次戦以降となりそうだ。
福大若葉は浦野の乱調、守備の乱れが大きかった。粘り強く投げた川村も4つの死球を含む6四死球と制球に苦しんだ。打線は13安打を放ったが初回7回9回と先頭打者を出しながら得点できず、6回一死満塁も無得点。もともと送りバントはしてこないのが同校の特徴であり魅力でもあるが、西短が出塁した走者を犠打・犠飛などで確実にホームに迎え入れていただけに、試合運びの粗さが目立つ形となった。