選手権福岡大会の組み合わせ決定 134校が参加し7/5㈯開幕




7月5日㈯に開幕する第107回全国高校野球選手権福岡大会の組み合わせ抽選会が21日㈮に福岡市城南区の福岡大学で行われ、対戦相手が決まりました。

今年の参加校は南部71校、北部63校の134校。東鷹と田川科学技術、久留米筑水と輝翔館がそれぞれ連合チームとして出場するため132チームによって優勝が争われます。全加盟校(136校)が出場した前年から北部の遠賀と築上西が出場を辞退。チーム数も前年の135から3減となりました。

久留米市野球場で行われる開会式への参加は前年に続いて任意となります。選手宣誓は希望した66名で抽選を行った結果、三池工の安武仁主将に決まりました。開会式後の福岡西陵―浮羽工で熱戦の火蓋が切って落とされます。

予定通りの日程で大会が進んだ場合、南北32校による県大会は16日㈬から始まり、決勝は27日㈰に久留米市野球場で行われます。

組み合わせ抽選に先立ちシード校も発表されました(囲み数字はシード順位)。
◆南部
①西日本短大附 ②福岡大大濠 ③久留米商 ④祐誠 ⑤東福岡 ⑥修猷館 ⑦福岡第一 ⑧八女学院
◆北部
①東筑 ②育徳館 ③飯塚 ④希望が丘 ⑤九州国際大付 ⑥折尾愛真 ⑦東筑紫学園 ⑧東海大福岡

開幕日は、高校総体が7月末に福岡県などで開催された影響で1週間前倒しされた前年から、通常通り7月第1週の土曜日に戻りました。3回戦まで北部と南部に分かれて行われるのは例年通りですが、今年からシード校は3回戦から出場することになりました。この結果、シード校は1つ勝てば県大会に出場でき、優勝までに必要な試合数も昨年までの7試合から6試合になります。また、これまでチーム数の関係で南部だけで行われていた1回戦が、北部でも行われるようになりました。

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注目される優勝争いは、3季連続の甲子園出場を狙う西日本短大附、春の福岡大会を制した東筑を軸に、福岡大大濠九州国際大付などが絡んできそうです。このなかでは東筑、福岡大大濠、九州国際大付とは決勝まで顔を合わさない西日本短大附が、やや有利といったところでしょうか。

西短大附・中野

西日本短大附は昨夏の甲子園でベスト16、センバツでも8強に進出した実績が光ります。昨夏からの経験者が複数残る打線には破壊力があり、投手陣もエース中野に加えて山口・原などもセンバツや九州大会で経験を積み、層が厚くなっています。春の九州大会ベスト8の東筑も140キロ超の直球を持つ池口のほか梶原、深町、佐藤、山下など左右の好投手を擁しており、強力な投手陣で8年ぶりの頂点を狙います。

春の九州大会出場校の福岡大大濠は左腕エース志村を軸に守りが堅く、ソツのない攻撃が健在。今年も上位候補です。九州国際大付は春の大会まで結果を残せませんでしたが岩見、吉田ら力のある1年生が加わった4月の北九州市長杯で優勝。絶対的エースが不在の今年は継投となりそうですが、若いチームだけに勢いに乗れば怖い存在です。

ただ、今年からシード校は3回戦からの登場。ただでさえ難しいと言われる夏の初戦ですが、すでに1~2試合を戦って勢いに乗る相手と戦うことなり、シード校の監督からは不安の声も聞かれます。シードから漏れたなかには真颯館、柳川、筑陽学園、福工大城東、春日、小倉など力のあるチームがひしめいており、波乱の要素は随所にありそうです。

開幕まであと2週間。今年も熱く燃える夏が近づいています。

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