
第156回九州地区高校野球福岡大会(春季福岡大会)の組み合わせ抽選が21日(金)に行われ、対戦相手が決まりました。大会は3月20日(木・祝)に開幕。南北各4校による県大会は4月2日(水)から久留米市野球場と北九州市民球場で始まり4日(金)に準決勝、5日(土)に決勝が行われます。上位2校が4月19日(土)から長崎県で開催される九州大会に出場します。
大会には北部61チーム(65校)、南部68チーム(70校)のあわせて129チーム(135校)が参加。昨春と比べて1チーム減となりましたが参加校は2校増、昨秋からは2チーム減となりましたが参加校は1校増となっており、選抜大会に出場する西日本短大附をのぞく全加盟校が参加して行われます。
連合チームは1大会として過去最高の5チーム(「田川科技・東鷹」「遠賀・築上西・水産」「若松・行橋」「久留米高専・久留米筑水」「福岡農・輝翔館」)が登録。昨秋は単独チームで出場した若松、福岡農は初めて連合チームでの出場となります。
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昨秋県大会に出場した8校のうち、センバツに出場する西日本短大附を除く7校がシードされました。大会は本命不在の大混戦が予想され、例年にも増して優勝争いは激しくなりそうです。

シード校では昨秋、「あと1球」で九州大会を逃した東福岡が総合力の高さで筆頭格。鋭いスライダーを武器とするエース近藤を強力打線が支えます。九州大会ベスト8の育徳館は右本格派の島、久留米商はサイドハンドから力のある球を投げ込む持地、修猷館は軟投派左腕の林と好投手を抱えており、打線の援護が上位進出のカギを握りそうです。九州国際大付、東海大福岡をコールドで破った小倉は強打のチーム。折尾愛真、希望が丘は継投と堅守が持ち味で、接戦に強みを発揮します。
例年、シードされてきたチームが今年はノーシードにひしめきます。昨夏準優勝の福岡大大濠は前チームの主力が抜け、小粒になった印象は否めませんが、それでも上位争いに加わる戦力は十分あります。例年ひと冬越えて投手が大きく成長してくるだけに、今年も投手陣に注目です。牟礼、三宅ら強打者を擁する九州国際大付は、前チームのエース田端のあとを継ぐ主戦投手の出現が待たれます。東海大福岡はエース西村、左の好打者・野上が投打の軸。飯塚は大塚、東筑は池口、沖学園は川畑という右の速球派を中心に上位進出を狙っており、真颯館の左腕・村田も安定感があります。今年はシード校とノーシード校の実力差があまりない印象で、混戦に拍車をかけています。
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組み合わせ表に目を転じると修猷館―祐誠は初戦屈指の好カード。常磐-宗像、東筑-戸畑工も実力伯仲の好ゲームが期待されます。香椎工と福岡大若葉は昨秋に続いて初戦で激突。連合チーム同士の対戦が初戦に2試合組まれているのも興味深いところ。連合チーム同士が対戦するのは初めてのことで、いずれのチームが勝っても春の大会で初めて連合チームの白星が記録されることになります(連合チームの過去3勝はいずれも秋季大会)。
各パートの展望は改めてアップしたいと思います。
※校名の赤字はシード校、緑字は本サイトの注目校
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