第155回九州地区高校野球大会は大会4日目の29日㈫、雨模様の天候のなかで準々決勝2試合が行われました。
第一試合に登場した西日本短大附(福岡1位)は有明(熊本2位)を4-0で破り、2023年春以来となる準決勝進出を果たしました。秋の九州大会に限るとベスト4入りは初優勝した1986(昭和61)年以来、38年ぶりで、来春のセンバツ出場に大きく前進しました。
沖縄尚学(沖縄1位)-鹿児島実(鹿児島2位)の第二試合は、8回裏沖縄尚学の攻撃中に雨が激しくなり試合が中断。勝負は試合は30日(水)12時からの継続試合に持ち越されました。
細かな雨が降りしきる中で始まった第一試合は、両校とも再三得点圏に走者を送りながら西日本短大附・中野、有明・斉藤の両投手が要所を締め、7回までゼロ行進が続きました。
試合が動いたのは8回表。西日本短大附は二つの四球で一死一、二塁とし、3番斉藤が右越え三塁打を放って2者が生還。さらに佐藤の左翼への大きな犠飛で斉藤も還って3-0とリードを広げました。9回にも敵失と安打で一死二、三塁とし、捕手の二塁けん制が乱れる間に1点を加え、突き放しました。
3回一死三塁、4回無死一、二塁などの好機で得点できず、7回まで散発5安打に抑えられてきた西日本短大附でしたが、斉藤・佐藤の中軸2人が終盤の勝負処で甘く入ってきた変化球を逃しませんでした。
エース中野は1~5回まで毎回のように得点圏に走者を背負う苦しいマウンド。それでも変化球を低めに集め、直球で厳しく内外角を突き、決定打を許さない見事な投球をみせました。7回まで有明の左腕斉藤との我慢比べが続きましたが、最後まで得点を与えず完封勝利を収めました。
第二試合は沖縄尚学がじわじわとリードを広げ、8回に1点を加えた後、なおも二死三塁という場面で雨脚が強くなり中断。そのまま継続試合となりました。
[別大興産スタジアム]
◆準々決勝
西短大附 000 000 031 =4
有明 000 000 000 =0
【西】中野【有】斉藤
◆準々決勝(8回裏二死三塁、継続試合)
鹿児島実 000 000 00 =0
沖縄尚学 010 001 01 =3
【鹿】大野【沖】末吉
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30日(水)は当初休養日に充てられていましたが、継続試合の1試合が行われます。
〈大会第5日の試合予定〉
◇準々決勝
[別大興産スタジアム]
▸沖縄尚学(沖縄1位)ー鹿児島実(鹿児島2位)
※継続試合
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