
24日(木)に行われた2024年プロ野球ドラフト会議で、日本ハム、ソフトバンクの2チームが宗山塁内野手(明治大)の交渉権を逃した後の再抽選で柴田獅子投手(福岡大大濠)を1位指名、抽選の結果、日本ハムが交渉権を獲得しました。福岡県の高校生がドラフトで1位指名されるのは2020年の山下舜平大投手(福岡大大濠→オリックス)以来となりました。

福岡の高校出身の選手ではこのほか安德駿投手(久留米商→富士大)がソフトバンク、荒巻悠内野手(祐誠→上武大)が巨人、木下里都投手(福岡舞鶴→福岡大→KMGホールディングス)が阪神に、それぞれ3位で指名を受けました。また、山城航太郎投手(福岡大大濠→法政大)も日本ハムに6位で指名されています。
育成枠では巨人が坂本達也捕手(博多工→富士大)を1位で指名しており、今年は福岡県の高校出身者があわせて6人指名されました。
高校別では、福岡大大濠出身者が6年連続の指名となりました(2019年=坂本裕哉投手〔DeNA〕、2020年=山下舜平大投手〔オリックス〕、2021年=古賀悠斗捕手〔西武〕三浦銀二投手〔DeNA〕仲田慶介外野手〔ソフトバンク〕、2022年=山下恭吾内野手〔ソフトバンク〕、2023年=藤田悠太郎捕手〔ソフトバンク〕)。久留米商出身者も昨年の井上絢登内野手(DeNA6位)に続いて2年連続の指名となりました。
高校・大学以外では、KGMホールディングス(旧九州三菱自動車=福岡市)の木下里都投手(福岡舞鶴→福岡大)が指名を受けました。木下投手は2018年に高3の夏を迎え、今の大学4年生たちの2学年上。同学年には渡辺翔太投手(北九州→九産大→楽天)や甲斐生海外野手(九州国際大付→東北福祉大→ソフトバンク)などがいます。
2年夏の大会は1番ショートで出場。4回戦で三浦銀二投手(DeNA)のいた福岡大大濠に敗れましたが、3試合で11打数5安打2打点と活躍。3年夏は南福岡大会の初戦で小郡に敗れ、3番ショートで出場した自身も4打数無安打に終わりました。この試合では救援でマウンドに立ち3回を1安打に抑えています。
福岡大学で本格的に投手に転向、4年春に登板の機会を得て2022年春季リーグで最優秀防御率を獲得し、同年の大学野球選手権では準々決勝の上武大戦で先発。5回を無失点に抑えました。
卒業後はKGMホールディングスへ入社。その年の11月に出場した社会人野球日本選手権で、初戦の日本製鉄かずさマジック戦に先発。5回途中まで自責点1と好投しました。今夏の都市対抗野球でも日本製鉄石巻との初戦で先発を任され3回途中3失点で降板したものの、この試合で156キロを計測し注目を集めるようになりました。高校時代は無名ながら、大学4年以降に急成長しプロの世界に飛び込みました。
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今回プロ入りが叶わなかった選手たちも含め、次のステージでのさらなる飛躍を期待してやみません。
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