福岡の高校出身の大学生13人がプロ志望届~今日ドラフト会議




24日(木)に行われるプロ野球ドラフト会議。4年前に福岡県下の高校を卒業した大学生のうち13人がプロ志望届を提出しています。彼らが高校3年生だった2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大のため春夏の甲子園が中止となった年。最後の夏を完全燃焼できなかった球児たちが4年の時を経て、プロ野球への扉を叩こうとしています。

この世代からは4年前、山下舜平大投手(福岡大大濠)がオリックス1位で指名されています。昨年は県内の高校を卒業した大学生5人が指名されました。今年はこの中から何人がプロの世界に飛び込めるのでしょうか。

 選手名 所属(連盟) 出身高校 守(投/打) 短評
 安德 駿 富士大(北東北)  久留米商 投(右/右)  ’24春リーグ最優秀防御率
 山城 航太郎
法政大(東京六)  福大大濠 投(右/右)  野手から転向した剛腕
 荒木 誠也 九産大(福岡六)  戸畑 投(右/右)  ’24大学選手権で先発
 荒木 涼翔 西工大(九州地区)  福岡第一 投(右/右)  2年秋から西工大の主戦
 山本 陽介
九国大(九州六)  北九州 投(左/左)  ’23秋リーグから主戦級に
 馬場 祥立 西南大(九州六)  筑陽学園 投(右/右)  ’24秋にリーグ戦初登板
 笹原 愛斗 九共大(福岡六)  真颯館 捕(右/右)  侍J候補 ’24秋リーグ打点王
 譽田 貴之 福工大(福岡六)  福工大城東 捕(右/右)  侍J候補 ’24春リーグ三冠
 坂本 達也 富士大(北東北)  博多工 捕(右/右)  侍J候補 小柄ながら強肩
 荒巻 悠 上武大(関甲新)  祐誠 内(右/左)  飛距離が魅力のスラッガー
 中村 敢晴 早大(東京六)  筑陽学園 内(右/右)  春夏甲子園出場の大型内野手
 三池 裕翔 工学院大(東京新)  祐誠 内(右/左)  ’24春2部リーグ打点.出塁率の2冠
 法村 優雅 九州大(九州六)  香住丘 内(右/左)  ’24秋リーグのベストナイン
安徳駿(久留米商出)

安德 駿投手(富士大)は久留米商では2年春からクローザーとして登板。当時の球速は130キロ超というところでしたが球持ちがよく、数字以上に直球の伸びを感じさせる投手でした。2年秋準々決勝(対八幡南)では救援登板で5回を投げ1安打8奪三振無失点と好投しながら敗退。大学では3年春から頭角を現し、同年の大学選手権・明治神宮大会でも登板。最速150キロといわれる直球を武器に、4年春のリーグ戦では最優秀防御率に輝きました。

山城航太郎(福大大濠出)

福岡大大濠で山下投手と同期だった山城航太郎投手(法政大)は1年夏はレフト、2年夏はショートで出場しましたが、2年秋の初戦(筑陽学園戦)で山下をリリーフ。140キロ台(最速143キロ)の直球を投げ込み見事な火消しを務めました。制球力にすぐれ、スライダーの切れも秀逸。大学では3年秋にリーグ戦初登板を果たし、ここまで10試合に登板し17回3分の2を投げて防御率2.04という成績を残しています。

荒木誠也(戸畑出)

戸畑のエースだった荒木誠也投手(九州産業大)は長身から投げ下ろす直球に加え、縦のスライダーを武器とする投手でした。2年秋の小倉工戦(3回戦)では8回まで4安打1失点と好投しています。大学では好投手がひしめく九州産業大で2024年春季リーグ戦を中心に9試合に登板、13回3分の2を投げて防御率3.29。 今年6月の大学選手権では準々決勝(対早稲田大)で先発、全国の舞台も経験しました。

誉田貴之(福工大城東出)

捕手は大学日本代表候補に名を連ねた3人がプロ志望届を提出しています。譽田貴之捕手(福工大)は福工大城東では1年秋から正捕手。2年春には4番に座り、秋の準決勝(対八幡南)で本塁打を含む4安打2打点と活躍、チームを九州大会に導きました。大学でも1年の春季リーグから出場。4年の春季リーグでは打率・本塁打・打点の三冠に輝くなど福岡六大学屈指のスラッガーに成長しました。

笹原愛斗捕手(九共大)は真颯館2年春に捕手のレギュラーとして福岡大会準優勝に貢献。大学では2年春から主力としてリーグ戦に出場し、この年に大学選手権、明治神宮大会に出場を果たしました。3年の夏秋、4年の夏と大学日本代表選考合宿に三度参加するなど、常に高い評価を受けてきた捕手です。

坂本達也捕手(富士大)は博多工が2019年に春4強、夏16強と躍進したチームで2年生ながら正捕手を務めました。捕手としては小柄ですが大学では強肩を買われ、2年春からレギュラーに定着。大学選手権、明治神宮大会と全国の舞台も7試合経験しています。

内野手で評価が高いのは荒巻悠内野手(上武大)。祐誠時代は1年夏から4番に座り、2年夏には2試合連続本塁打を放つなど16強入りに貢献しました。上武大でも1年春からリーグ戦に出場。今春には本塁打と打点の2冠に輝きました。引っ張るだけでなく反対方向にも大きな打球を飛ばす力があります。その荒巻と祐誠で同期だった三池裕翔内野手(工学院大)は2年夏に2番センターで2試合に出場。大学では2部リーグながら4年春に最多打点、最優秀出塁率のタイトルを獲得しています。

中村(筑陽学園出)

中村敢晴内野手(早稲田大)は、筑陽学園が2019年に春夏連続甲子園に出場した時のショート。春までは1番、夏は3番を担いました。1学年上だった西舘投手、進藤捕手は昨年プロ入りを果たしています。アベレージヒッターではありませんでしたが、印象に残る活躍が多かった選手です。1年秋、センバツ出場を事実上決めた準々決勝(対興南)で延長13回表無死満塁で難しいゴロをさばいて本塁封殺、その裏のサヨナラ勝ちにつなげる好守。2年夏5回戦(対九産大九州)0-3から9回逆転サヨナラ勝ちをした試合でのサヨナラ打。思いきりのよい打撃・守備でチームの窮地を救ってきました。大学ではリーグ戦15試合の出場にとどまり.227という成績を残しています。

運命のドラフト会議は、24日(木)16時50分から始まります。

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