’24選手権福岡大会を振り返る③~打撃編




続いて打撃編です。規定打席については「最大試合数(7)×3.1=22打席以上」を昨夏は採用しましたが、コールドゲームを考慮して今回は3打席減の「19打席以上」としました(どの数字を採用するか毎年悩ましいところです)。19打席以上の選手のうち、トップ20をまとめたのが下表です。

打席数21以上の選手の打率上位20傑/名前の青文字は左打者/数字の赤文字はトップ5で太文字はその項目でトップ
飯塚・赤間

「首位打者」は飯塚の1番打者・赤間亮祐内野手(3年)でした。19打数12安打で打率は唯一の6割超え。長打も6本放っており長打率でもトップの数字を残しました。打点7もトップ5入りと勝負強さも見せました。

次いで東海大福岡の5番打者・野上夕輔内野手。センバツで1安打2打点と活躍した2年生は、今大会も打線をけん引しました。さらにエースながら4番を担った福岡大大濠の柴田獅子投手(3年)が続きました。本塁打を含む長打4本で長打率も1.0を超え、赤間内野手に次ぐ成績。四死球はトップの7つで、うち申告敬遠が6つというのも強打者の証といえます。西日本短大附のエース村上太一投手(3年)も5割を超える打率を残し、打者としても活躍しました。九州国際大付の1番打者・秀嶋大翔外野手(3年)は昨夏に続き、今年も打率5割。2年続けて好成績を残しました。

打点は西日本短大附の6番打者・斉藤大将外野手(2年)がトップ。3塁打4本など長打力もあり、上位のつくった好機を確実に生かす「恐怖の6番」ともいうべき存在でした。福岡大大濠の高田大賀内野手(3年)も長打率が高く、柴田選手や永田蒼翔内野手(3年)とともに福岡大大濠の得点源として準優勝に貢献しました。これに続くのが九州国際大付の牟禮翔外野手(1年)。2本の柵越えを放つなど1年生にして中心打者としての雰囲気を醸し出しており、今後の活躍が期待されます。

西日本短大附・奥

「盗塁王」は西日本短大附の1番打者・奥駿仁外野手(2年)。警戒されながらも盗塁、バントヒットを決めるなど足で相手内野陣にプレッシャーをかけ、切り込み隊長の役割を果たしました。甲子園でも彼の出塁が得点のカギを握りそうです。これに続くのが福岡大若葉の2番打者・藤川純乃介内野手(3年)。足で揺さぶりをかけ、シード校を次々と破った同校の快進撃を象徴する選手でした。

打席数21未満の主な選手たちの成績も、下表で紹介しておきます。打席数は少ないながらも西日本短大附の安田悠月外野手(2年)が打率5割の成績を残しており、同校の打線の厚みがうかがわれます。飯塚の松永翼内野手(3年)、福岡の松尾蒼内野手(3年)は本塁打を放って4割以上の打率も残し、4番打者としての存在感を示しました。

打席数15~20の主な選手の打率上位/名前の青文字は左打者/数字の赤文字はトップ5(打席数21以上を含む)で太文字はその項目でトップ
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