西短大附は鹿屋中央、東福岡は宮崎商と対戦~九州大会





10月22日(土)から沖縄県で開催される第151回九州地区高校野球大会の組み合わせ抽選が14日(金)に行われ、初戦の相手が決まりました。福岡1位の西日本短大附は鹿屋中央(鹿児島2位)と、福岡2位の東福岡は宮崎商(宮崎1位)と、それぞれ対戦します。

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西短大附・中塚

西日本短大附の初戦の対戦相手・鹿屋中央は強打が売りのチーム。鹿児島大会では2回戦から登場すると11-0(加世田)、10-0(伊集院)、12-0(徳之島)と3試合連続で5回コールド勝ちで4強入り。昨秋の九州大会出場校・鹿児島城西との準決勝では0-6で迎えた6回に一挙9点を挙げて逆転勝ち。決勝では神村学園に7-12で敗れましたが5試合で50得点を叩き出しました。一発もあるリードオフマンの村山、俊足の2番大坂、勝負強い4番板敷など強打者が並ぶ打線に、西日本短大附のエース中塚がのぞみます。

鹿屋中央の左腕エース・郡山は制球力とスライダーの切れで勝負するタイプ。福岡大会で西日本短大附は右の本格派タイプを打ち崩してきましたが、左投手にどう対応していくかがポイントとなりそうです。このほか鹿児島大会では村山、松原、板敷らの内野手が登板。看板の打線が早めに得点を重ねて中塚を援護したいところです。

東福岡の対戦相手・宮崎商は昨春のセンバツ出場校。こちらは宮崎大会5試合で失点6という堅守のチームです。中でもエース永山は34回3分の1イニングスを投げてわずか4失点と安定しています。4番中園を核に左打者が並ぶ東福岡打線と宮崎商投手陣の対決が注目されます。打線では1年生の5番上山が準々決勝で一発を放ち、決勝でも4安打と調子を上げておりキーマンとなりそうです。

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各県のレベルを測る目安として、過去5大会の九州大会ベスト4以上をまとめたのが下表です。優勝3ポイント、準優勝2ポイント、ベスト4を1ポイントとして集計すると福岡=11、鹿児島=6、大分=6、長崎=5、沖縄=4、宮崎=2、佐賀=1、熊本=0。4大会連続で4強以上に進出している福岡勢の強さが際立ちます。

優勝 準優勝 ベスト4
2022春 神村学園(鹿児島) 西短大附(福岡) 九国大付(福岡) 小林西(宮崎)
2021秋 九国大付(福岡) 大島(鹿児島) 長崎日大(長崎) 有田工(佐賀)
2021春 具志川商(沖縄) 九国大付(福岡) 福大大濠(福岡) 興南(沖縄)
2020秋 大崎(長崎) 福大大濠(福岡) 明豊(大分) 宮崎商(宮崎)
2019秋 明豊(大分) 大分商(大分) 創成館(長崎) 鹿児島城西(鹿児島)

そうした傾向を踏まえて優勝争いを展望すると、大型打線を擁する西日本短大附、春秋連覇を狙う神村学園(鹿児島)、12大会連続出場の明豊(大分)、3季連続出場の長崎日大などの名前が挙がってきます。福岡勢は昨秋は九州国際大付が優勝、一昨年の秋は福岡大大濠が準優勝。ことしも決勝まで勝ち上がれば、県勢3年連続となるセンバツ切符が見えてきます。

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