今年の県内高校生のプロ志望届は6人、20日にドラフト会議




10月20日(木)のプロ野球ドラフト会議に先立つプロ野球志望届の提出が、6日(木)締め切られました。福岡県内の高校からはU-18日本代表に選出された野田海人、黒田義信(以上、九州国際大付)の両選手をはじめ、白濱快起(飯塚)、吉川雅崇(小倉)、山下恭吾(福岡大大濠)、竹下優英(沖学園)の6選手が志望届を提出しました。

 選手名 高校 守備(投/打) 短評
 野田 海人  九州国際大付  捕手(右/右) 強打・強肩の捕手。投手でも140キロ超
 黒田 義信  九州国際大付  外野手(右/左) 走攻守ともハイレベル、U-18でも活躍
 白濱 快起  飯塚  投手(右/右) 長身から投げ下ろす140キロ超の直球に力
 吉川 雅崇  小倉  投手(右/左) 伸びのある直球と変化球の緩急自在
 山下 恭吾  福岡大大濠  内野手(右/右) シュアな打撃と堅実な内野守備
 竹下 優英  沖学園  外野手(右/右) 2年時から中軸、今夏も一発

春夏連続甲子園出場の九州国際大付からは野田捕手、黒田外野手の2人が提出。夏の選手権大会後、そろってU-18日本代表に選ばれました。

九国大付・野田

【野田海人(九州国際大付/捕手)】
1年秋からレギュラーとして出場し、2年春からはクリーンアップに座る主力に成長。昨秋の福岡大会決勝、九州大会初戦などで本塁打を放つなど強打の捕手として注目されてきました。
捕手としては強肩に加えて巧みなリードで投手陣の持ち味を引き出し、投手としても140キロを超える直球を投げ、2年秋には福岡大会決勝、九州大会決勝、明治神宮大会準決勝などの大舞台で先発登板。今夏も準決勝の小倉工戦で好リリーフを見せてチームを勝利を導きました。U-18では4試合で4回3分の1イニングスを投げて被安打3、無四球で自責点ゼロ。打者として捕手として、投手として、可能性を感じさせる選手です。

九国大付・黒田

【黒田義信(九州国際大付/外野手)】
野田捕手と共に1年秋からレギュラーに定着。2年夏は4番、秋からセンバツにかけては1番、今夏は3番に座ったように、長打力、確実性、脚力、勝負強さなどを兼ね備えます。
昨秋の明治神宮大会では大阪桐蔭の好左腕・前田投手から本塁打。センバツでも2回戦・広陵(広島)戦の5打数4安打4打点をはじめ、同校がセンバツ3試合であげた10点のうち5打点を記録、強打をうたわれた九州国際大付の中心選手として活躍しました。
今夏は福岡大会、甲子園とも今一つの成績でしたがU―18では全9試合に出場して22打数6安打3打点(打率.273)を記録してメダル獲得に貢献。外野の守備範囲の広さも目に付き、走攻守三拍子揃った好選手です。

飯塚・白浜

【白濱 快起(飯塚/投手)】
2年時からエースとして飯塚のマウンドを守ってきた白濱投手は、190センチを超える長身から投げ下ろす140キロ超の直球に力があります。スライダー、フォークなどの変化球も切れ味が鋭く、春の大会5回戦の折尾愛真戦ではフォークが冴えて14奪三振を記録しました。打者としても今夏の福岡大会では18打数10安打1本塁打(打率.556)の数字を残し、盗塁も4つ決めるなど攻撃でも果敢なプレーが目立ちました。長打率.833は九州国際大付の佐倉選手に次ぐ高さでした。
投打ともまだ粗削りなところがあるだけに、今後の伸びしろを感じさせる選手です。

小倉・吉川

【吉川 雅崇(小倉/投手)】
吉川投手も180センチ超の大型選手でバランスのとれた体格の持ち主。力みのないフォームから伸びのある直球に大きなカーブ、スライダー、小さく沈むスプリットなど変化球のコンビネーションが巧みな右腕です。春の北九州市長杯ではベスト4入りの原動力となりました。
打者としてもクリーンアップを務め、2年夏には本塁打も放っています。左打席から力強い打球を左右に放っており、非凡なセンスを見せています。
同校としては2011年の木谷良平投手(小倉→日本文理大→ヤクルト)以来となるプロ野球選手誕生に期待がかかります。

福大大濠・山下

【山下 恭吾(福岡大大濠/内野手)】
内野手では唯一志望届を出した山下内野手は、1年秋に3番ショートとして福岡大会優勝に貢献。2年春のセンバツ8強を経験しました。1年秋、2年春の九州大会では本塁打を1本ずつ放つなど長打力もありますが、センターを中心に鋭くはじき返すシュアな打撃が印象的です。ショートでは堅実な守備を見せ、三遊間の深いところから矢のような一塁送球を見せるなど肩の強さも光ります。
ここ数年コンスタントにプロ野球選手を輩出している福岡大大濠から、今年も指名となるでしょうか。

沖学園・竹下

【竹下 優英(沖学園/外野手)】
2年夏に4番打者として全4試合で安打を記録。3番打者として出場した今夏は3回戦の筑紫戦で本塁打を放ちました。夏の大会では、2年間で24打数7安打1打点(打率.292)という成績を残しています。観戦の機会は2年夏の2回戦・西南学院戦があるだけでしたが、この時は3打数2安打。早いカウントから積極的にスイングをかけ2本の左前打を放つなど勝利に貢献しました。
指名されれば、同校としては2002年の田中直樹内野手(ダイエー)以来となるプロ野球選手となります。

 

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