【観戦記】福岡大大濠11-1福岡工(秋季大会パート決勝)




【福岡大大濠11-1福岡工(秋季大会パート決勝)】

福岡大大濠が3回に打者13人の猛攻を見せて9点を奪うなど11得点をあげて、福岡工を5回コールドで下した。

3回裏福岡大大濠一死二、三塁 高田が同点の中前適時打を放つ

1点を追う福岡大大濠は3回、7番八島が一塁強襲安打で出ると高尾も右前打で続き無死一、二塁。打者松尾の時に二走が飛び出したが、捕手が二塁送球する間に三塁を陥れ、セカンドから三塁送球される間に一走も二進し無死二、三塁。松尾は三振に倒れたが、1番高田の中前打で同点に追いついた。なおも一死一、三塁から大神がセーフティスクイズ、三走は本塁突入できなかったがこれが内野安打となり一死満塁。3番黒田の右前打で2人が還って逆転に成功した。

さらに一死一、二塁から藤田右飛で二死となったが日高四球で満塁とし、柴田が押し出しの四球を選んで4点目。さらに二死満塁から八島が走者一掃となる中越え二塁打を放って7-1とリードを広げた。続く高尾が投前セーフティバントで二死一、三塁とし、打者松尾の時に高尾が二盗。捕手の送球がセンターにそれる間に三塁から八島が還って8点目。松尾の左越え二塁打で高尾も還り、この回大量9点を奪った。

続く4回は一死から黒田がライト右への二塁打で出ると、藤田が三塁線を破る二塁打で黒田が生還。さらに日高の中前打で藤田も還って10点差をつけ、試合を決めた。

先制したのは福岡工。初回一死後、冨田が右中間三塁打を放つと、続く神野がセンター左を破る二塁打を放ち冨田が生還した。しかし2回以降は福岡大大濠・松尾に1安打1四球に抑えられて二塁を踏めなかった。

第151回九州地区高校野球福岡大会5回戦(2022年9月29日・木/春日公園野球場)
        一二三四五六七八九   計 HE
  福岡工   10000      01031

  福大大濠  0092x      11110
  福岡工  打安点  福大大濠  打安点 ◆投手成績
) 宗  200 (遊)高 田 311 福岡工 回 安球振責
(一)冨 田 210 (中)大 神 310 高濵  2.1 8229
(二)神 野 211 (二)黒 田 322 根本  0.2 3012
(捕)坂 東 200 (捕)藤 田 311 寺崎  0.2 0010

(中)田 島 200 (三)日 高 211 
(左)金 原 100 (一)柴 田 201 大 濠 回 安球振責
(右)横 山 100 (左)八 島 323 松尾  5 3171
打 船 越 100 (右)高 尾 220 
(投)髙 濵 100 (投)松 尾 211 試合時間
投 根 本 000 (投)松 尾 211 09:50~12:10
投 寺 崎 100
(三)進 藤 110
振球犠盗残  打安点  振球犠盗残 打安点
71001  1631    42022 231110
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※公式記録ではありません

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福岡工・髙濵

4番藤田、9番松尾以外は左打者が並ぶ福岡大大濠打線が、3回に一気の集中打で試合を決めた。

2回までは福岡工の先発・高濵がテンポよく投げていた。120キロ台後半(この日最速130キロ)の直球にスライダーを組み合わせて、初回は10球、2回は8球で三者凡退に退ける上々の立ち上がり。ところが3回、状況が一変する。

先頭の八島が一塁強襲安打で出塁したあと、高尾は初球送りバントがファールになると、バスターエンドラン(ファール)さらに強打に切り替えて、つまりながらファーストの左を破るヒットで一、二塁。松尾も初球バントの構えからバットを引いて見送ると、二塁走者の八島が飛び出してしまう。捕手から二塁へ送球されたが、八島は帰塁せずにそのまま三塁へ向かい、これがセーフに。一塁走者も送球間に二塁を陥れて無死二、三塁。流れを変えた一つの大きなプレーとなった。

福岡大大濠・松尾

松尾三振のあと、高田が初球を叩いてショート右を破り同点。ここから福岡大大濠が嵩(かさ)にかかって攻め掛ける。大神のセーフティスクイズが内野安打となり満塁とすると、黒田が今度はスライダーを一・二塁間に運んで2者が生還。藤田の右飛のあと、連続四球による押し出しで1点を加えると、この回2打席目となった八島が初球をセンター後方に運んで走者を一掃し、試合を決定づけた。

この回、特に髙濵の球が甘くなったようには見えなかったが、高田、黒田、八島のタイムリーはいずれも初球。ファーストストライクを狙い打った福岡大大濠の打者の積極性が功を奏した。さらに2つのセーフティバント(大神、2打席目の高尾)を決めるなど、足を絡ませて揺さぶり大量点につなげた。

福岡大大濠の先発は背番号10の松尾。今夏もマウンドに立ち、観戦した5回戦の東筑戦では最速138キロの直球を投げていたが、この日もコンスタントに130キロ台後半(同141キロ)を計測。立ち上がりこそ連続長打を許して1点を失ったが、それ以降は伸びのある直球を武器に安定した投球。5回を投げて3安打1四球で奪った三振は全アウトの半分に迫る7個。スライダー、チェンジアップもあるが三振は全て直球で奪った。

1回表福岡工一死三塁 神野が先制の左中間二塁打を放つ

140キロ前後の直球で押す右本格派であり、7奪三振のうち見逃し三振が4つあったように伸びのある直球をコーナーいっぱいに決める制球力もある。近年の福岡大大濠の投手では2015~16年にかけて活躍した濱地投手(現阪神)によく似たタイプだ。

福岡工は初回の先制攻撃は見事だった。2番富田がスライダーを右中間に運び、神野は追い込まれながらセンター左へ弾き返し、左打者2人の連続長打で早々と先制点を奪った。

しかしその後のチャンスを連続三振で逃すと、2回は先頭の金原が四球を選びながら、二塁に送ることができずに無得点。3回は先頭の進藤が右前打で出たが、二盗を企てて藤田の強肩に刺された。追加点が奪えないまま3回裏に福岡大大濠の猛攻を浴びると、4・5回はいずれも三人で攻撃を終えた。

九産大九州、福工大城東などの私立校を破った実力の片りんは見せたが、投打とも福岡大大濠が一枚上という印象だった。

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