九国大付が15日、8強をかけて高松商と対戦~2022選手権大会




第104回全国高校野球選手権大会で初戦を突破した九州国際大付は、15日(月)第二試合で高松商(香川)と3回戦を戦います。勝てば2015年以来となるベスト8進出となります。

高松商は初戦(2回戦)で佐久長聖(長野)と対戦。浅野選手が2本塁打を放つなど15安打で14得点を挙げました。香川大会の5試合を含めたチーム打率は4割4分3厘で、全ての試合で2桁安打を記録するなど強打を売りとするチームです。

プロ注目の浅野選手は香川大会5試合で3本塁打。佐久長聖戦の2本塁打を加えて6試合で5本塁打を放っています。浅野選手以外にも打率4割以上の打者が6人おり、全打点の3分の2を1~5番までで挙げている九州国際大付に対し、上位から下位まで万遍なく打点を叩き出すなどスキのない打線になっています。

この強力打線に対し、九州国際大付は香西投手の出来がカギを握りそうです。明徳義塾戦のようなコーナーを丹念に突く投球で失点を最小限に抑え、打線の援護を待ちたいところ。高松商が今年喫した公式戦の2つの黒星(春季香川大会決勝の英明戦、同四国大会準決勝の鳴門戦)はいずれも左投手相手であったことも、香西投手にとっては心強いデータです。両校のデータを見ても投手力は九州国際大付、打力は高松商がそれぞれ上回っており、香西投手と高松商打線の対決が勝敗の帰趨を決しそうです。

高松商のエース・渡辺投手は140キロ前後の直球に、スライダー、チェンジアップ、カーブと多彩な変化球を持つ左腕。防御率2.00、1試合平均四死球も2つと安定しており、九州国際大付打線といえども攻略するのは容易ではありません。この試合も明徳義塾戦のようなロースコアの競り合いが予想され、勝負の行方は終盤までもつれそうです。少しでも甘いコースに入ると一気に畳みかける打力をもつ両校だけに、両投手の疲れが出てきたところで一気に試合が動きそうです。

明徳義塾戦では変則左腕・吉村投手の前に5安打に終わった打線ですが、初戦のスタメンを外れた隠塚選手が1番で起用できるようなら小田原選手を5番に据え、初戦無安打に終わった佐倉選手を6番に戻し、福岡大会の序盤のように楽に打たせることも一考してもよいかと思います。

試合展開はセンバツ準々決勝・浦和学院戦のようなイメージでしょうか。浦和学院戦では3-3で迎えた8回裏に3点本塁打で試合を決められた九州国際大付ですが、継投も視野に高松商の攻撃をかわしながら、打線が早めに投手陣を援護したいところです。

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