【観戦記】福工大城東6-3福岡工(選手権大会3回戦)




【観戦記】福工大城東6-3福岡工(選手権大会3回戦)

序盤リードを許した福工大城東だったが、じわじわと追い上げると6回に一気に勝ち越し、このリードを継投で守り切った。

▼3回戦(13日・春日公園)
福 岡 工 200 100 000=3
福工大城東 002 013 00x=6

【工】鬼倉→政重【城】内田→園田

同点で迎えた6回裏、福工大城東はこの回先頭の6番石松(宏)が中前打で出ると園田(純)が送り、木村四球で一死一、二塁。9番園田(輝)はセーフティバントを試み、捕手が三塁封殺を狙った送球が逸れる間に二塁から石松が還って勝ち越した。なおも一死二、三塁から1番前川の中犠飛で木村が生還、続く松岡も中前打を放って園田を迎え入れ、この回3点をあげた。

3回裏福工大城東二死満塁 谷口が同点の2点右前打を放つ

先手をとったのは福岡工。初回先頭の小川がライト右への三塁打で出ると、神野の右前打で生還。続く渡辺もセンター右を破る二塁打を放って神野が還って、この回2点を先制した。同点とされた直後の4回は、右前打で出た7番宗を鬼倉が送って一死二塁。代打野口の時に宗が三盗を決め、野口四球のあと小川の右犠飛で勝ち越しに成功した。

2点を追う福工大城東は3回一死後、9番園田(輝)が四球、続く前川も死球で一死一、二塁。松岡は三振に倒れたが、倉重の左前打で二死満塁とすると、4番谷口が一・二塁間を破って2者が生還、同点に追いついた。再び勝ち越されて迎えた5回は、一死から前川がライト左を破る三塁打で出塁し、松岡の中前打で再び同点とした。

投げては5回途中から登板した2番手の園田(純)が、6~8回を3人ずつで片づける好投。9回は二死一、二塁と走者を背負ったが後続を断ち、3点のリードを守り切った。

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福工大城東・内田

秋春ともベスト16と安定した力を持つ福工大城東と、今春8強の福岡工の対戦は、地力に勝る福工大城東が逆転勝ちを収めて県大会出場を決めた。

福岡工の初回の先制攻撃は鮮やかだった。先頭の小川がスライダーを右翼線寄りのフェンス際へ運ぶと前川が懸命に追ったが捕れずに一気に三進し、続く神野が初球を叩いて一・二塁間を破り、わずか5球で先制。渡辺も右中間二塁打で続き3連打で2点を奪った。同点に追い付かれた直後の4回は、右前打で出た宗がバントで二塁に進むと無警戒のバッテリーの隙をついて三盗を決め、小川の犠飛で勝ち越した。

福工大城東の先発・内田(3年)は130キロ台前半(この日最速137キロ)の直球にスライダーを交えての投球だったが、初回から福岡工打線にとらえられた。4回まで毎回の6安打を浴び、3-2とリードされた5回表、先頭の神野にこの日2本目のヒットを打たれたところで降板。直球が高めに抜けるなどボールが先行する苦しい投球でリズムが掴めず、ストライクをとりにいった球を狙われた。

福工大城東・園田(純)

救援に立ったのは背番号11の2年生・園田(純)。登板直後に一死二塁のピンチを背負ったが後続を断って無失点で切り抜けると、6~8回で出した走者は7回右前打を許した小川だけ。長身の右腕で130キロ台後半の直球(同141キロ)に、110キロ前後のカーブが有効だった。9回は福岡工の粘りにあって2本の安打を浴びて好打者の小川を迎えたが、落ち着いて一ゴロに仕留めた。

福岡工の先発は鬼倉。130キロ台後半(同140キロ)の力のある直球でビシビシとストライクをとってきた。春の福岡大会では130キロ台前半だった直球の球威が増し、「10」だった背番号が今大会では「1」になったのも頷ける投球だった。ただ3回に入って突如制球を乱し、一死から連続四死球のあと3番倉重に初安打を許すと、谷口には136キロの直球を一・二塁間に運ばれて2点のリードを追いつかれた。続く4回も先頭の石松をストレートの四球で歩かせたところで、2番手の政重にマウンドを譲った。

福岡工・鬼倉

政重は、右スリークォーターから120キロ台の直球(同129キロ)とスライダー、さらにスッと沈むチェンジアップ(あるいはツーシームか)がある。4回のピンチはしのいだが5回に前川、松岡の長短打で追いつかれると6回は安打と四球で走者を出し、味方の失策もからんで3失点。春以降、鬼倉~政重とつないで勝ち上がってきた福岡工にとっては勝利の方程式ともいえる継投だったが、福工大城東打線を抑えきれなかった。

福工大城東は8安打に6つの四死球をからめ、好機に着実にタイムリーが飛び出した。上位打線が好調で、1番前川は5回に三塁打を放って同点機を演出、6回は犠飛で貴重な追加点をあげた。2番松岡は1年生ながら2安打2打点と活躍。3番倉重は3安打の猛打賞でチャンスメイクに貢献した。4番谷口は2点を追う3回二死満塁での2点打が光った。

福岡・政重

敗れたとはいえ福岡工も好チームだった。1番小川(3年・左)は先制の口火となる三塁打を含む2安打。4回には勝ち越しの犠飛を放つなどリードオフマンとしての役割を果たした。2番神野(1年・左)は積極的な打撃で2本の右前打を放った。まだ1年生、今後のチームを背負っていく存在となりそうだ。7番の宗(2年・右)も2安打。4回に無警戒のバッテリーの隙をついて三盗を決め、追加点につなげた。

ただ、好機を着実に得点に結びつけた打線、5回以降の福岡工打線を封じた園田(純)の好投など、試合運びを含めて福工大城東の力がわずかに上回った。

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