2022夏の大会展望⑧Gブロック～東海大福岡を追う大牟田、育徳館

Gブロックは総合力に勝る東海大福岡を大牟田、育徳館などが追う展開が予想されます。

東海大福岡は春の福岡大会でベスト４。準決勝では西日本短大附の終盤の粘りに屈しましたが、常に先手を取り続けました。続く福岡中央地区では圧倒的な力の差を見せて優勝。昨秋以降の公式戦１３試合の平均得点は１０点を超えており、県内トップの数字です。俊足巧打の清水以下、間世田、松山、入江、生田と一発のある打者が左右に並びます。投手陣は昨夏からマウンドを経験している右腕・入江、左腕・松山の２枚看板。いずれも１３０キロ台後半の直球を軸に変化球の精度も高く、完投能力があります。総合力は県内トップクラスで、優勝候補の一角に挙げられます。

春の筑後地区大会を制した大牟田も打力を看板とするチーム。公式戦１０試合の平均得点は9.1で、東海大福岡に次ぐ数字を誇ります。春は４回戦で筑陽学園との壮絶な打撃戦を展開。盛田、木口の２投手に１４安打を浴びせて１０点を奪いました。１番石橋から、杉野、江崎と長打力のある打者が続き、その間に入る２番猿渡も巧打者。失点も多いのですが、取られたら取り返す超攻撃型のチームです。

春の福岡大会で飯塚に善戦した育徳館も実績上位で、有力な県大会出場候補。前チームから４番に座る梅崎、捕手の中ノ上、主戦を務めた山口らが残ります。久留米商は秋春ともに４回戦で敗退。福岡大大濠、福工大城東と強豪相手ではありましたが、いずれも打ち負けました。右サイドハンドの新原は春の大会３回戦の南筑戦では、要所を締めて６回無失点。うまく緩急をつけて１２０キロ台の直球で詰まらせる投球を見せました。左サイドの田中、右腕高本などをからめた継投でどこまで失点を防げるか。

このほかでは福岡地区大会で２勝を挙げた福翔、同じく福岡地区大会で秋の準優勝校・福岡第一に１点差で敗れた福岡西陵なども県大会切符を争います。昨年硬式に転向した八女学院は、昨年は実現できなかった夏の大会初勝利を目指します。春まで連合チームとして出場してきた田川科技、筑豊、若松商、さらに１年ぶりの公式戦となるありあけ新世などの戦いぶりにも注目したいと思います。

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