
Fブロックは、シード校の自由ケ丘、福岡に加えて、昨秋4強ながらシード漏れとなった飯塚、北九州市長杯4強の小倉なども同居しており、最大の激戦区となっています。
自由ケ丘は昨秋4強。4番冬木を軸とする強打で東海大福岡、柳川などに打ち勝ってきました。昨秋以降の公式戦10試合の平均得点は8点を超え、県内屈指の得点力を誇ります。昨夏も主戦として活躍したエース斎藤は130キロ中盤の直球にブレーキの利いたスライダ―、カーブなどがあり、まとまっています。昨秋3位決定戦で飯塚相手に好投した右腕の柿原、右サイドハンドの蔵本なども控えるなど選手層も厚く、総合力では上位といえます。
福岡は昨秋、今春とも8強。秋は西日本短大附、春は福工大城東に競り勝つなど、私立校とも互角の戦いを演じてきました。130キロ超の力のある直球にスライダ―を交えた投球を見せる左腕・緒方のほか、左サイドハンドの池田、右腕亀田など投手陣を中心とした守りのチーム。打線は上位から下位までセンター中心にコンパクトに打ち返してきます。この数年の同校は土壇場での逆転勝ちが多く、今春も福工大城東を相手に終盤3点差をひっくり返すなど、終盤の驚異的な粘りはもはや伝統となっている感さえあります。

昨秋4強ながらノーシードとなった飯塚が、このブロックに入りました。エース白浜は140キロ超の直球を誇るプロ注目の本格派。春はフォークを駆使して三振を量産するなど、県下ナンバーワン右腕として注目されます。このほかにも右サイドの小串、140キロ前後の直球を持つ2年生の中村、藤原など、投手陣の層の厚さも県内屈指。昨秋以降の公式戦の平均得点も9点に近く、実力的には優勝候補の一角と言えます。昨夏以降、大一番で勝ちきれない試合が続いているだけに、勝負強さを発揮できるかが10年ぶりの甲子園出場の行方を左右しそうです。

伝統校の小倉も北九州市長杯で、今大会のシード校・北筑、自由ケ丘を破るなど存在感を示しました。右腕エース吉川は北九州市長杯では、力のある直球に大きなカーブを交えたコンビネーションが冴えました。打線も2年生スラッガーの4番河野(戴)を軸に、1番の巧打者・大石、勝負強い3番吉川などが並びます。公立校らしい粘り強さも兼ね備え、競り合いに力を発揮します。東福岡は秋、春の大会では大敗しましたが福岡地区大会では春日を破るなど2勝を挙げました。2年生右腕・高山は速球に鋭く落ちるスライダーを交えた小気味よい投球を見せます。
星琳は北九州市長杯で敗れた小倉と初戦でぶつかります。春は真颯館と接戦を演じており、目が離せない一戦となりそう。福岡舞鶴も秋は福工大城東、春は大牟田と今大会のシード校と1点差の試合を経験。福岡との一戦は好試合が期待されます。
校名 | 秋季大会 | 春季大会 | 地区大会 |
自由ケ丘 | 2回戦 7-0高稜 3回戦 9-2八幡南 4回戦 5-4東海大福岡 5回戦 7-0小倉 準々決勝17-7柳川 準決勝 2-9九国大付 |
3回戦 6-7東筑 |
1回戦 7-0常磐 2回戦 20-1八幡中央 準々決勝 4-7小倉 |
苅田工 | 2回戦 7-3連合 ※連合=若松商・築上西・行橋 3回戦 4-11北筑 |
2回戦 7-5嘉穂東 3回戦 8-11北九州市立 |
2回戦 0-11古賀竟成館 |
稲築志耕館 | 2回戦 4-3小倉南 3回戦 2-22小倉 |
2回戦 0-15折尾愛真 | 1回戦 19-9筑豊 2回戦 2-4新宮 |
八幡工 |
2回戦 7-3田川 3回戦 1-7小倉東 |
2回戦 1-11北九州市立 | 1回戦 9-3門司大翔館 2回戦 9-1若松 準々決勝 9-11折尾 |
東福岡 | 2回戦 1-8香住丘 | 2回戦 0-7柳川 |
2回戦 4-0太宰府 3回戦 7-3春日 準々決勝 3-7筑陽学園 |
三池 | 2回戦 8-9福島 | 2回戦 11-23沖学園 | 1回戦 7-10明善 |
福岡常葉 | 2回戦 10-8朝倉光陽 3回戦 5-12香椎工 |
1回戦 0-10九産大九州 | 2回戦 6-20中村三陽 |
博多 | 2回戦 6-5筑前 3回戦 1-5福岡 |
2回戦 10-2久留米 3回戦 0-10福工大城東 |
2回戦 2-6純真 |
星琳 | 2回戦 1-7小倉工 |
2回戦 12-4宗像 3回戦 8-7高稜 4回戦 3-4真颯館 |
1回戦 7-12小倉 |
小倉 | 2回戦 10-0福岡魁誠 3回戦 22-2稲築志耕館 4回戦 11-9宗像 5回戦 0-7自由ケ丘 |
2回戦 14-6小倉西 3回戦 3-5折尾愛真 |
1回戦 12-7星琳 2回戦 4-2北筑 準々決勝 7-4自由ケ丘 準決勝 3-4東筑 |
飯塚 | 2回戦 17-0連合 ※連合=田川科技・筑豊・宇美商 3回戦 16-0常磐 4回戦 10-2小倉東 5回戦 5-0豊国学園 準々決勝 12-10福大大濠 準決勝 1-2福岡第一 |
3回戦 9-2慶成 4回戦 5-3育徳館 5回戦 2-5折尾愛真 |
1回戦 10-0福岡魁誠 2回戦 10-0鞍手竜徳 準々決勝(辞退)鞍手 |
築上西 |
2回戦 3-7苅田工 | 2回戦 2-4嘉穂 | 1回戦 2-18玄界 |
※若松商、行橋との連合チームで出場 | |||
福岡 | 1回戦(不戦勝)山門 2回戦 10-0朝倉 3回戦 5-1博多 4回戦 7-0八女 5回戦 3-2西短大附 準々決勝 1-9九国大付 |
2回戦 7-0香住丘 3回戦 6-1筑前 4回戦 12-3三潴 5回戦 6-5福工大城東 準々決勝 2-11東海大福岡 |
2回戦 11-2筑紫丘 3回戦 (辞退)福翔 |
福岡舞鶴 | 1回戦 9-2有明高専 2回戦 2-3福工大城東 |
2回戦 5-6大牟田 | 1回戦 2-0福大若葉 2回戦 4-11福工大城東 |
浮羽工 | 2回戦 0-8博多工 | 2回戦 6-13八女学院 | 2回戦 12-2山門 準々決勝 0-10柳川 |
筑前 | 2回戦 5-6博多 | 2回戦 11-4福岡講倫館 3回戦 1-6福岡 |
2回戦 1-12筑陽学園 |
福岡講倫館 | 2回戦 0-10八女 | 2回戦 4-11筑前 | 2回戦 2-11沖学園 |
※太字は今大会のシード校
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