2022夏の大会展望⑥Ｅブロック～春の王者・西短の優位動かず

Eブロックは、春の九州大会準優勝校で夏２連覇を狙う西日本短大附の力が抜けている印象です。

西日本短大附は春の福岡大会では準々決勝の真颯館戦、準決勝の東海大福岡戦と終盤の逆転劇で勝ち上がりました。九州大会準決勝の小林西（宮崎）戦でも二度逆転されましたがいずれも直後に再逆転するなど、勝負処でみせる集中打が強みです。昨夏の福岡大会で厳しい戦いを経験してきた穴井、今田、山口（雄）、江口ら経験豊富な選手が多いことも、無類の勝負強さにつながっているのかもしれません。
打線は下位も含めて長打力のある打者が並び、どこからでも得点できます。投手陣では最速１４０キロの大型右腕・江川のほか、軟投派左腕・橋本も好投手。九州大会でも投げた右腕村上らの控え投手も交えながら、８強入りを目指すことになりそうです。

北筑は昨秋の福岡大会８強。昨夏１６強のチームで活躍した藤原、２年生の大場、八汐らが残りました。ショート藤原は小柄ながら堅守で強肩、マウンド経験もあります。秋は背番号１８だった右腕森安はエースナンバーを背負い、１３０キロ前後の直球に変化球で緩急をつける投球に安定感が出てきました。西日本短大附追撃の一番手です。

３番手以降は混戦模様。北九州市長杯ベスト４の折尾は、上から叩きつける打撃と機動力をからめた攻撃が持ち味。筑紫台の右腕・大角は１３０キロ前後の直球に、縦に落ちてくる緩い変化球があります。春の福岡大会・西日本短大附戦では制球に苦しみ敗れましたが、長身からの角度ある直球は魅力。その筑紫台と初戦で対戦する香住丘は昨秋、東福岡に快勝した一戦が光ります。昨秋２勝を挙げた門司大翔館、昨夏を経験した軟投派左腕・矢山に４番諏訪田らが残る北九州高専なども県大会を狙います。

西日本短大附と初戦でぶつかる純真は春の福岡地区大会ベスト８。接戦を勝ち上がってきており、競り合いに勝機を見出したいところ。８０キロ台の変化球を使う右サイドハンド・小金丸（篤）、１３０キロ中盤の直球にスライダ―を交える右腕・菅野らを擁する糸島は継投で目先をかえながらの勝負となりそうです。２０１９年夏以来となる単独チームで出場する輝翔館は、５年ぶりの白星を目指します。

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