九国大付・西短大附が初戦突破、小倉工は惜敗~九州大会第2日





雨のため1日順延となった第150回九州地区高校野球大会の2日目は、1回戦7試合(継続試合含む)が予定通り行われ、ベスト8が出揃いました。

福岡県勢ではセンバツ8強の九州国際大付が東明館(佐賀)に7回コールド勝ち、西日本短大附もセンバツ出場の有田工(佐賀)を5-2で下して準々決勝に進出しました。18年ぶりの九州大会出場を果たした小倉工は終盤、明豊(大分)に5点のリードをひっくり返されて逆転負け。昭和57年春以来となる九州大会勝利はなりませんでした。

ひなたサンマリンスタジアムの第一試合に登場した九州国際大付は、エース香西が先発。0-0で迎えた4回に黒田の適時打で先制すると4番佐倉が右越え2点本塁打を放ち、その後も3者連続適時打でこの回一挙6点を奪って主導権を握りました。「1番白井、3番黒田」と新たな打順でのぞんだ打線はその後も攻撃の手を緩めることなく、12安打で9得点。先発香西は6回を5安打1点に抑えて、貫禄の7回コールド勝ちを収めました。

春の福岡大会を制した西日本短大附は、同球場の第三試合で有田工と対戦。初回5番山口の適時打で先制した西日本短大附に対し、有田工は2回裏にエース塚本2点二塁打で逆転に成功します。それでも西日本短大附は5回に3番今田の適時打で追いつくと、続く6回に8番村上の適時打で勝ち越し。7回にも2点を加えて突き放しました。エース江川は3回以降、走者を出しながらも要所を締めて得点を与えずこのリードを守り切りました。

春の福岡大会準優勝の小倉工は、アイビースタジアムの第二試合で11回連続出場の明豊と対戦。2回に先制を許しますがその裏、9番中野の適時打で追いつくと4回には無死満塁から中野、早川の連続適時打で4点を奪い、5回にも敵失で1点を加えリードを広げました。しかし8回、一死からの連続四球などでピンチを招くと、3本の適時打を浴び、失策もからんで5点を失い同点に。続く9回は二死からの連続長打で勝ち越しを許して、逆転負け。エース山田の171球の力投も実らず無念の初戦敗退となりました。


センバツ出場校のうち長崎日大は沖縄水産に延長10回サヨナラ勝ち。大分舞鶴も九州学院(熊本)に完封勝ちを収めましたが、大島は小林西(宮崎2位)に逆転負けを喫しました。継続試合となっていた波佐見(長崎)―日章学園(宮崎3位)は10-4、波佐見リードの8回表から試合再開。波佐見は8回裏に1点を失いましたが、前日のリードを守り切りました。

大会3日目の26日(火)は準々決勝4試合が予定されており、九州国際大付は波佐見(長崎)、西日本短大附は長崎日大と対戦します。


【大会第2日の結果】
[ひなたサンマリン]
◆1回戦(7回コールド)
九国大付 000 612 0=9
東明館    000 010 0=1
【九】香西→池田【東】今村→飛松
〈本〉佐倉(九)

◆1回戦(延長10回)
沖縄水産 000 000 100 0=1
長崎日大 010 000 000 1=2
【沖】平田→上原【長】川副→廣田→種村

◆1回戦
西短大附 100 011 200=5
有田工  020 000 000=2
【西】江川【有】塚本

◆1回戦(8回表からの継続試合)
波佐見  210 000 700=10
日章学園 000 004 010=5
【波】渡辺【日】村上→古川

[アイビー]
◆1回戦
大分舞鶴 000 000 201=3
九州学院 000 000 000=0
【大】奥本【九】直江

◆1回戦
明豊  010 000 051=7
小倉工 010 410 000=6
【明】坂本→江藤→東家【小】山田

◆1回戦
小林西 000 001 601=8
大島  200 010 000=3
【小】仲間→島袋→藤【大】大野→直江
〈本〉藤(小)

——–

【大会第3日の試合予定】
[ひなたサンマリンスタジアム]
 ◆準々決勝 神村学園(鹿児島)-大分舞鶴(大分・推薦)
 ◆準々決勝 明豊(大分)―小林西(宮崎2位)

[アイビースタジアム]
 ◆準々決勝 波佐見(長崎)ー九州国際大付(福岡・推薦)
 ◆準々決勝 長崎日大(長崎・推薦)-西日本短大附(福岡1位)

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