【東海大福岡10-0豊国学園(春季大会パート決勝)】
3回、6回と集中打で大量点をあげた東海大福岡が、豊国学園に快勝した。
東海大福岡は3回、レフト左への二塁打で出た清水を北原が送り、間世田の左前打で先制した。さらに松山のライト左への二塁打と入江の四球で一死満塁とし、能登が三塁線を破る二塁打を放って2点を追加。生田四球で再び満塁から福田のニゴロの間に入江が生還して、この回4点を挙げた。
6回は一死から清水が中前打。ここで登板した豊国学園2番手の横田から北原がレフト左への二塁打を放ち一死二、三塁とし、間世田の左中間三塁打で2人が生還した。さらに3番手として登板した川本から松山が四球を選び一死一、三塁。打者入江の時に暴投で1点を追加すると、入江の右飛で松山が三進、能登の遊ゴロが内野安打となる間に松山も生還した。なおも二死一塁で打者生田の時、けん制で能登が飛び出したがファーストからの二塁送球が逸れる間に三進し、生田の左中間三塁打で5点目。福田四球のあと、渡邉の左前打で生田がホームを踏んで10点差となり、コールドゲームとなった。
豊国学園は初回先頭の深田が中前打で出たが二盗に失敗。3回は一死から遊ゴロ失で出た上津原を朝比奈が送って二死二塁としたが、深田が三ゴロに倒れて得点できなかった。
5回は川本が左前打で出塁。二死後、上津原の右中間二塁打で一気に本塁を突いたが好中継に阻まれてタッチアウト。6回も一死から深田がレフト右への二塁打で出たが後続が続かず、東海大福岡・入江から決定打が奪えなかった。
第150回九州地区高校野球福岡大会パート決勝 (2022年3月29日・火/北九州市民球場) |
一二三四五六七八九 計 HE 豊国学園 000000 00051 東海福岡 004006 10121 豊国学園 打安点 東海福岡 打安点 ◆投手成績 (二中)深田 320 (二)清 水 430 豊国学 回 安球振責 (一)村上亮 300 (中)北 原 310 尾﨑大 5.1 7625 (捕)成 定 300 (右)間世田 333 横田 0 2002 (投三)尾﨑大 200 (左)松 山 110 川本 0.1 3203 (中投)川本 220 (投)入 江 300 (右)安 藤 200 (一)能 登 423 東海福 回 安球振責 (三投二)横田 200 (三)生 田 311 入 江 6 5090 (左)上津原 210 (捕)福 田 201 (左 中 山 000 (遊)井 上 200 試合時間 (遊)朝比奈 100 遊 渡 邉 211 12:52~14:19 振球犠盗残 打安点 振球犠盗残 打安点 90103 2050 28109 27129 ※公式記録ではありません |
—————-
投打とも東海大福岡が豊国学園を上回った。
東海大福岡の先発は背番号11の入江。昨夏はエースナンバーをつけて初戦の北九州市立戦で先発し、5回3失点で敗退。投球スタイルは大きく変わっておらず、直球にカーブ、チェンジアップを交える。夏は立ち上がり制球が不安定だったが、この日は初回からストライクを先行させるテンポのよい内容で、与えた四死球はゼロ。追い込んでからは落差のあるカーブをウイニングショットに三振を奪っていった。6回までに奪った9三振の大半がこの球だった。
打線は二巡目に入った4回以降、積極的にファーストストライクからスイングをかけてきた。間世田の先制打は直球、松山の二塁打はスライダーだったが、いずれも初球を叩いたもの。6回の集中打も初球の直球をはじき返した清水の中前打から始まり、2番手横田に対しても北原、間世田と1-0からのファーストストライクを長打にした。
前チームから主力だった1番清水は3安打でチャンスメイク、3番の間世田は猛打賞プラス3打点でチームに勢いをつけた。チーム12安打のうち6本が長打で、外野の間を抜いていく打球が多く見られた。
豊国学園の先発は尾﨑(大)。右腕から肘をよくしならせて直球・スライダ―を投じてきたがボールが先行し、4回までに6つの四死球を与えるなど球数を要した。3回に4失点した後の4回、5回は無得点に抑えて試合をつくったが、6回清水にヒットを打たれたところで降板。
3番手としてセンターからマウンドに上がった左腕川本は、カーブを中心とした投球をみせたがやはりボールになる球が多く、ストライクをとりにいった直球を叩かれた。
豊国学園では1番深田が2安打と気を吐いた。1回は初球をセンター前にはじき返し、6回も左中間を破る二塁打。いずれも直球を果敢に狙って行った。ただチーム全体として、入江の落差あるカーブを最後まで捕らえきれなかった。
Leave a Reply