【観戦記】折尾愛真5-2飯塚(春季大会パート決勝)




【折尾愛真5-2飯塚(春季大会パート決勝)】

3回裏折尾愛真二死二、三塁 長野が右中間二塁打を放つ

数少ない好機を確実にものにした折尾愛真が、好投手白浜を擁するシード飯塚を破り県大会進出を決めた。

折尾愛真は3回、先頭の田端が中前打で出ると続く伊藤も四球で無死一、二塁。謝名堂はスリーバント失敗、栗本三振で二死となったが江崎死球で満塁とすると、4番重富が一塁線を破る二塁打を放って2点を先制した。さらに長野の右中間二塁打で2点を加え4-0とリードを広げた。8回はこの回から登板した飯塚の2番手藤原に対し、二死から近藤が左前打を放つと田端死球で二死一、二塁とし、伊藤の左前打で貴重な1点を加えた。

飯塚は初回一死後、福田が左前打で出たが後続が凡退。4回は先頭の福田が中前打で出たが、五島三振、吉村ニゴロ併殺打で無得点。その後は無安打に抑えられ8回まで折尾愛真の先発田端の前に二塁を踏めなかった。ようやく9回、先頭の縄田が右前打で出ると、福田三振のあと五島が右越え本塁打を放って2点を返したが、反撃が遅かった。

第150回九州地区高校野球福岡大会パート決勝 (2022年3月29日・火/北九州市民球場)
        一二三四五六七八九  計HE
  飯  塚  000000002  240

  折尾愛真  00040001x  570
 飯  塚  打安点  折尾愛真  打安点 ◆投手成績
(右)縄 田 310 (二)謝名堂 510 飯 塚 回 安球振責
(二)福 田 420 (一)栗 本 300 白浜  7 5513
(中)五 島 412 (遊)江 崎 300 藤原  1 2111
(捕)吉 村 400 (中)重 富 412 

(一)中 嶋 100 (三)長 野 312 愛 真 回 安球振責
一 松 田 300 (左)深 田 310 田 端 9 4212
(左)植 田 300 (捕)近 藤 410 
投 藤 原 000 (投)田 端 310 試合時間
(三)嶋 田 300 (右)伊 藤 311 09:57~11:52
(遊)田 中   200
 打遊 安河内 000
(投左)白浜 300 
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振球犠盗残  打安点  振球犠盗残 打安点
122003  3042  136007 3175
※公式記録ではありません

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折尾愛真・田端

投打のかみあった折尾愛真が優勝候補の飯塚に快勝した。

先発は左腕エースの田端。小柄ながら大きなフォームから回転のよい直球、縦に落ちてくるスライダー、カーブを投げてくる。昨年春からマウンドを踏んでおり経験も十分。序盤は直球がやや荒れ気味だったが尻上がりに調子を上げていった。
唯一のピンチは4回。先頭の福田にセカンドの左を破られたが、3番五島を鋭く落ちるスライダーで見逃し三振に、続く吉村はセカンド左に強い打球を転がされたが謝名堂が反応よく回り込んで抑えると、そのまま二塁ベースを踏んで一塁転送して併殺。8回まで2安打2四球に抑え、二塁を踏ませなかった。奪った三振は12個。特にスライダーが右打者にも左打者にも効果的なウイニングショットとなった。9回五島にスライダーをすくわれて右翼席への一発を浴びたが、危なげなく完投した。

飯塚もエース白浜が先発。2回まで6つのアウトのうち5つが三振という滑り出し。特にショートバウンドになるようなフォークを中心に三振の山を築いていき、5回までに12三振(うち1つはスリーバント失敗)。昨夏までは140キロ超の直球に威力はあったが、三振を量産するタイプではなかった。それがフォークに磨きが加わったことで、狙って三振をとれるようになった。

唯一乱れたのが3回。先頭の田端に中前に運ばれると、続く伊藤にストレートの四球。二死までこぎつけた後、江崎に死球と制球を乱したのが痛かった。二死満塁から重富に初球の外角直球を引っ張られ、一塁線への痛烈なゴロ。ファーストが待って捕ろうとしたが直前にバウンドが変わったか、外野へと抜けて行って2人が生還。さらに長野にも直球を右中間に運ばれて2失点。結果的にこの二人の適時打が勝負を決めた。4~7回はスライダー、カーブなど遅い球も交えて2安打1四球で無失点に抑えただけに、悔やまれる3回裏の投球となった。

8回裏には2番手として背番号18の2年生・藤原が登板。右上手から投じる直球にはスピードがあり、グイグイと直球で押してくるタイプ。ただ直球の制球に安定感を欠いた。二死後、近藤にフルカウントから詰まらせながら左前打を許すと、田端には死球。利き腕の左肘にボールが当たりヒヤリとしたが、大事には至らなかった。続く伊藤に左前打を浴びてダメ押し点を奪われた。粗さはあるが直球のスピードは魅力。

飯塚・藤原

打者で目に付いたのは、白浜から適時打を放った折尾愛真の4番重富、5番長野。いずれも直球に振り遅れることなく芯で捕らえた鋭い当たりを飛ばした。二人とも上背はそこまでないが、がっしりとした下半身が目を引いた。飯塚打線は田端に翻弄されいいところがなかったが、五島が最後にスライダーをすくい上げて右翼席に運び、力のあるところを示した。昨秋は4番にも座った白浜はこの日9番。スライダーにタイミングがあわず3打席で2三振に終わった。

飯塚は昨秋、今春と優勝候補に挙げられながら敗退。秋は準決勝で福岡第一に1-2で敗れたが、春も打線が投手を援護できなかった。白浜を筆頭に小串、中村、そしてこの日登板した藤原など好投手を擁するだけに、夏に向けた課題が明らかになった敗戦でもあった。

 

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