’22春季大会展望①Aパート~飯塚、福岡第一の2強中心




第150回九州地区高校野球福岡大会の開幕(3月20日)まで、約2週間となりました。例年であれば大会に向けて練習熱も高まっていく時期ですが「まん延防止等重点措置」による県の部活自粛要請などによって、県立校を中心に練習への影響が出ています。福岡県の「まん防」は3月6日で解除される見通しで、学校への対策については4日に決定される予定です。また、春季大会の一般客入場の可否ついてはまだ県高野連から発表はありませんが、こうした一連の措置が決定しての判断となりそうです。

今日から4回にわたって春の大会展望を掲載していきますが、昨年秋は一般客の観戦が可能になったのは県大会からであったため、観戦も数試合に留まりました。限られた情報での展望となりますが、ご了承ください(学年は新年度の学年で表記)。

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Aパートは飯塚と福岡第一の2強が抜きんでている印象です。

飯塚は昨秋、準々決勝までの5試合で60得点と強打ぶりを発揮。九州国際大付不在の今大会、その打棒は屈指と言えます。投手陣は145キロの直球を持つ大型右腕のエース白浜をはじめ、右サイドハンドの小串、2年生の右本格派・中村と質量とも充実しています。打っても4番に座る白浜は長打力に確実性も加わり、準々決勝と3位決定戦の2試合で10打数6安打4打点。上位から下位まで切れ目のない打線で、どこからでも得点できる強みがあります。優勝候補の最右翼と言えそうです。

飯塚・白浜

福岡第一は川波、杉本の左の二枚看板の安定しています。直球のスピードは川波が120キロ前後、杉本は110キロ前後ですが、両投手とも変化球を交えながら丁寧にコースを突いて打たせてとっていきます。打線は目立つ選手がいるわけではありませんが、各打者ともコンパクトなスイングでクリーンヒットを重ねてきます。走者が出ると確実に得点圏に進め、足を絡めた攻撃も随所で見せます。

福岡第一・川波

昨秋準決勝で両校は対戦しており、この時は2-1で福岡第一が勝って九州大会出場を決めました。実力通りなら今回も県大会の舞台で再戦が実現しそうです。

両校を追うのは北部では小倉・折尾愛真・育徳館・光陵、南部は九産大九州・福岡工あたりでしょうか。

小倉は昨秋、3試合で43得点。パート決勝で自由ケ丘に敗れましたが強打が売りのチームです。折尾愛真は左腕・田端と野手の主力3人が残りましたが、期待された秋は3回戦で敗退。その折尾愛真を下した育徳館も注目の一校。前チームの主力のうち中軸の3人を含めた6人が残る光陵も、上位進出を狙います。

九産大九州は昨秋は4回戦で福工大城東に敗れましたが、例年春以降に力を伸ばしてくるチームで、やはり目が離せません。このほか今大会シードの柳川と昨秋9-10の接戦を演じた福岡工も上位争いに加わってきそうです。それでも全体的に秋に好成績を残したチームの少ないパートということもあり、福岡第一の優位は動きそうもありません。硬式転向2年目を迎えた八女学院の初勝利がなるかどうかも注目されます。

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