県内の高校から6人がプロ志望届を提出、10/11にドラフト会議




10月11日(月)のプロ野球ドラフト会議に先立ち、プロ野球志望届が27日(月)17時に締め切られました。福岡県内の高校からは山本大揮、柳川大晟(以上、九州国際大付)、稲川竜汰(折尾愛真)、藤野恵音(戸畑)、井﨑燦志郎(福岡)、林直樹(西日本短大附)の6人がプロ野球志望届を提出しました。いずれも身長180センチを超える大型選手で、将来性が期待される逸材が顔を揃えました。

 選手名  高校 守備(投/打) 短評
 山本 大揮  九州国際大付 投手(右/右) 完成度の高い県下NO.1右腕
 柳川 大晟  九州国際大付 投手(右/右) 191㎝の長身から投げ下ろす直球に威力
 稲川 竜汰  折尾愛真 投手(右/右) 直球、スライダ―で高い奪三振率
 藤野 恵音  戸畑 内野手(右/右) 積極的な打撃と強肩・俊足を誇る1番打者
 井﨑燦志郎  福岡 投手(右/右) 伸びある直球が武器の右本格派
 林 直樹  西日本短大附 内野手(右/右) 右方向へも長打が打てるスラッガー
九国大付・山本

山本投手は右の本格派。身長181センチの大型右腕で常時140キロ(確認できた最速=145キロ)を超える直球に、130キロ台のカットボール、120キロ台の切れ味鋭いスライダーがコーナーに決まると、高校生では打ち崩すのは困難です。四球も少なく制球も安定しており、完成度の高い投手です。
秋の九州大会ではのちにセンバツで準優勝する明豊(大分)を8回1点に抑えました。春の九州大会でも大分舞鶴を完封。準決勝では興南(沖縄)を1点に抑えるなど九州でもトップクラスの実力を持ちます。夏は準々決勝で飯塚の強打に屈しましたが、総合力で県下ナンバーワンの投手と言ってよいと思います。

九国大付・柳川

柳川投手は、山本投手と並ぶ右の速球派として注目されました。191センチの長身から投げ下ろす140キロを超える直球が持ち味で、昨秋の九州大会では152キロを計測しています。春の九州大会でもセンバツ出場校の宮﨑商を7回完封。夏は調子を落としていたのか登板機会が少なく先発は5回戦の沖学園戦1試合のみ(4回1/3=2失点で降板)、トータルでも7イニングスの登板に終わりました。
制球を乱す場面も散見されるなど、現時点の完成度は山本投手に譲りますが、長身と長いリーチを生かした投球は高い将来性を感じさせます。

折尾愛真・稲川

稲川投手は1年夏の初戦(若松戦)で先発し、いきなり完封。将来を嘱望されましたが2年時に足を骨折、手術を経て今年復活しました。
182センチ90キロの堂々たる体躯で、力みのないフォームから伸びのある直球にスライダ―、カーブなどを交えます。春の北九州市長杯では、東筑紫学園を相手に5回で10奪三振。奪った三振の大半が鋭く落ちるスライダーでした。夏も東筑紫学園戦で8回途中まで15奪三振、香椎工戦でも11三振を奪うなどチームを16強に導きました。同校では小野泰己投手(阪神)、松井義弥選手(巨人)に続く3人目のプロ入りを目指します。

戸畑・藤野

藤野選手は1年夏から不動のトップバッターとして実戦経験を積んできました。ファーストストライクから積極的に打ちに行く中距離ヒッターで、右方面への長打も目立ちます。
春の福岡大会は準々決勝以降の3試合で13打数7安打3打点、北九州市長杯での八幡工戦でもバックスクリーン左に大きな一発を放つなど活躍。夏は18打数4安打(.222)に終わりましたが、激戦となった5回戦の祐誠戦では2安打1打点、5打席全て出塁するなどチームをけん引しました。180センチと上背もあり、強肩、俊足と3拍子そろった大型内野手として活躍が期待されます。

福岡・井崎

井崎投手も188センチの長身。やや細身ながら140キロを超える直球を軸に、タイミングを外すチェンジアップを効果的に使ってきます。今春の福岡地区大会1回戦(筑紫丘戦)では制球に苦しみながらも尻上がりに調子を上げ、7回を投げて被安打2、奪三振9。三振の大半は伸びのある直球で奪いました。剛腕タイプにありがちな力でねじふせるような威圧感よりも、切れのある直球が目を引くタイプです。
夏は筑紫台を相手に6回3失点で降板し初戦敗退。制球に課題を残すなどまだ粗削りな印象ですが、将来性を高く評価されている一人です。

西短大附・林

林選手は夏の甲子園に出場した西日本短大附の3番打者で、182センチの大型内野手です。夏の福岡大会では25打数7安打(.280)ながら10打点と勝負強さを発揮。特に準決勝の飯塚戦では8回に同点3ラン、続く9回二死満塁フルカウントからのサヨナラ打とチームを優勝に導きました。甲子園でも左の好投手・秋山(二松学舎大付)から左前打を記録しています。
春の筑後地区大会準決勝(祐誠戦)で放った本塁打は左中間への一発でしたが飯塚戦の3ラン、サヨナラ打のようにセンターから右へも大きな当たりを打てる打者です。

昨年は福岡大大濠の山下投手がオリックスに1位指名を受けました。2年続けて県内の高校生からプロ入りを果たす選手が出るのか、注目されます。

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