2021秋季大会を展望する④Dパート~大濠、飯塚軸に実力校が割拠




Dパートは福岡大大濠、飯塚を中心とした8強争いが予想されます。

福岡大大濠・森本

今春センバツで8強入りし春夏連続出場を目指した福岡大大濠は、夏は準々決勝で筑陽学園に敗れましたが、左の好投手森本を中心に秋の福岡大会2連覇を狙います。
森本は今夏3試合に先発、威力ある直球に大きなカーブ、スライダーなどを交え17イニングスを投げて失点1の成績を残しました。直球はまだバラつきが見られますが、走者を背負ってから得点を許さない粘りが光ります。昨秋九州大会で活躍した右腕の馬場も含め、高い投手力を誇ります。打線は山下、友納の1・2番コンビ、1年生ながら今夏レギュラーとして活躍した黒田、藤田を中心に、スピード感ある攻撃が見られそうです。友納、山下の三遊間も堅く、投攻守とも高いレベルにあります。

飯塚・白浜

夏の福岡大会は準決勝で西日本短大附に6-0から無念の逆転負けを喫した飯塚は、エース白浜を軸に雪辱を期します。
白浜は今夏、福工大城東や九州国際大付などを相手に完投勝利。長身から140キロ超の直球を外角低めに突き刺すように投げおろし、120キロ台のスライダーにカーブも交えてきます。制球に課題を残すなどまだ粗削りなところはありますが、今大会屈指の右腕といえそうです。右サイドハンドの小串、130キロ台後半の直球を投げる1年生右腕・中村なども控え、投手陣は充実しています。強打を誇った前チームの主力は引退しましたが、充実した投手力で優勝候補の一角と言えそうです。

東福岡・田中

強打と継投策で今春の九州大会に出場した東福岡は、小柄ながら回転のよい直球を投げ込む右腕・田中が残りました。前チームでは終盤の抑え役としての登板が中心でしたが、その起用法も注目されます。福工大城東はスライダーを中心とした投球を見せる左腕の白楽が残るものの、主力が抜けました。両校とも選手層の厚さが強みですが、どこまで戦力を整えてこられるか。一方で、今夏はいずれも3回戦で姿を消したももの大牟田久留米商には夏を経験した選手が複数残っている強みがあり、逆転を狙います。

北部で飯塚を追うチームとしては、今夏県大会に出場し、前チームのレギュラーが複数残る星琳小倉東などでしょうか。両校ともエースが抜けたあとの投手力が問われそう。例年きっちりと戦力を整えてくる小倉工、エース垂門、好打の中村を軸にした八幡工なども上位をうかがいます。

秋季福岡大会は19日(日)にいよいよ開幕します。県のコロナ特別警報で8月の新人大会が打ち切りとなり、県下に緊急事態宣言が出された後は練習試合も難しくなる中、各校とも実戦不足の影響は否めないところ。それだけに前チームの主力が多く残り、公式戦経験者を多く抱えるチームが有利になってきそうです。

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