2021選手権福岡大会を振り返る②~打撃編




筑陽学園・向井

ベスト8に進出したチームの選手を対象に、プロ野球や東京六大学にならって「規定打席数=試合数✕3.1」として個人打撃成績を算出し、20位までを抽出しました(下表)。

打率は向井(筑陽学園)が5割3分8厘でトップ。向井は安打数(14本)でも1位、打点でも2位タイ(10打点)、本塁打は1位タイ(2本)と、各部門で上位につけました。真颯館の1年生・山田も3回戦から8番打者に定着し高打率を残しました。飯塚の5番松尾も5割超え。準々決勝(対九州国際大付)で2安打、準決勝(対西日本短大附)で3安打と、大事な試合で結果を残しました。九州国際大付の徳永を含めた4人が5割以上を記録しました。
打率4割以上は15人。チーム別では筑陽学園と飯塚が4人ずつ、九州国際大付が3人が名前を連ねました。

打点は西日本短大附の4番三宅が11打点でトップ。西日本短大附では3番のも10打点、5番山口も9打点をあげ、中軸打者の勝負強さが光りました。

本塁打は前回大会(2019年)と同じ2本が最高。打率トップの向井、同3位の松尾、打点トップの三宅に加え、戸畑の7番・坂根も3回戦、4回戦と2試合連発。ベスト8以外では、北筑の4番井生も2本塁打を放っています。このほか飯塚の芳賀、真颯館の森田、自由ケ丘の冬木など各校の4番も一発を放って存在感を示しました。

1年生の活躍も目につきました。前述の真颯館・山田以外にも、西日本短大附の江口は3割5分以上の打率に加え四死球も13個あり、1番打者としてチャンスメイクの役割を果たしました。福岡大大濠の6番藤田は5回戦の春日戦で決勝本塁打、5番を担った黒田も4回戦の新宮戦で本塁打を放つなど、今後の活躍が期待されます。

選手名 守備 学年 校名 打数 安打 打率 打点 本塁打
向井 康介 筑陽学園 26 14 .538 10② 2
山田 賢郎 真颯館 21 11 .524 02- 0
松尾 理希 飯塚 23 12 .522 07⑨ 2
徳永 翔一 九国大付 18 09 .500 03- 0
野田 海人 九国大付 19 09 .474 03 0
坂根 寛太 戸畑 15 07 .467 04- 2
三宅 海斗 西短大附 22 10 .455 11 2
黒田 義信 九国大付 18 08 .444 07⑨ 0
増田 裕斗 筑陽学園 18 08 .444 04-
小野原永隼 筑陽学園 18 08 .444 04- 0
日比野隼人 飯塚 16 07 .438 08⑤ 0
藤江 達己 戸畑 17 07 .412 05⑭ 0
芳賀森太朗 飯塚 22 09 .409 07⑨ 1
春山 拓慶 筑陽学園 20 08 .400 06⑫ 1
平田 亘輝 飯塚 25 10 .400 06⑫ 0
白川 竜也 真颯館 26 10 .385 08⑤ 1
藤田悠太郎 福大大濠 13 05 .385 05⑭ 1
江口 翔人 西短大附 19 07 .368 02- 0
今田 塁陽 西短大附 22 08 .364 05⑭ 0
山口 雄大 西短大附 25 09 .360 09④ 0
大嶋  柊 西短大附 25 09 .360 08⑤ 0

※選手名の青文字は左打者/赤文字は各部門のトップ10

なお、ベスト16以上のチームの主要打者について、打撃成績を下記にまとめました(赤字は規定打席到達者+打率3割5分以上)。5回戦で敗れたチームの中では祐誠、沖学園、北筑などが打撃好調だったことが分かります。

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