ベスト8に進出したチームの選手を対象に、プロ野球や東京六大学にならって「規定打席数=試合数✕3.1」として個人打撃成績を算出し、20位までを抽出しました(下表)。
打率は向井(筑陽学園)が5割3分8厘でトップ。向井は安打数(14本)でも1位、打点でも2位タイ(10打点)、本塁打は1位タイ(2本)と、各部門で上位につけました。真颯館の1年生・山田も3回戦から8番打者に定着し高打率を残しました。飯塚の5番松尾も5割超え。準々決勝(対九州国際大付)で2安打、準決勝(対西日本短大附)で3安打と、大事な試合で結果を残しました。九州国際大付の徳永を含めた4人が5割以上を記録しました。
打率4割以上は15人。チーム別では筑陽学園と飯塚が4人ずつ、九州国際大付が3人が名前を連ねました。
打点は西日本短大附の4番三宅が11打点でトップ。西日本短大附では3番の林も10打点、5番山口も9打点をあげ、中軸打者の勝負強さが光りました。
本塁打は前回大会(2019年)と同じ2本が最高。打率トップの向井、同3位の松尾、打点トップの三宅に加え、戸畑の7番・坂根も3回戦、4回戦と2試合連発。ベスト8以外では、北筑の4番井生も2本塁打を放っています。このほか飯塚の芳賀、真颯館の森田、自由ケ丘の冬木など各校の4番も一発を放って存在感を示しました。
1年生の活躍も目につきました。前述の真颯館・山田以外にも、西日本短大附の江口は3割5分以上の打率に加え四死球も13個あり、1番打者としてチャンスメイクの役割を果たしました。福岡大大濠の6番藤田は5回戦の春日戦で決勝本塁打、5番を担った黒田も4回戦の新宮戦で本塁打を放つなど、今後の活躍が期待されます。
選手名 | 守備 | 学年 | 校名 | 打数 | 安打 | 打率 | 打点 | 本塁打 |
向井 康介 | 三 | Ⅲ | 筑陽学園 | 26 | 14 | .538 | 10② | 2 |
山田 賢郎 | 遊 | Ⅰ | 真颯館 | 21 | 11 | .524 | 02- | 0 |
松尾 理希 | 三 | Ⅲ | 飯塚 | 23 | 12 | .522 | 07⑨ | 2 |
徳永 翔一 | 中 | Ⅲ | 九国大付 | 18 | 09 | .500 | 03- | 0 |
野田 海人 | 捕 | Ⅱ | 九国大付 | 19 | 09 | .474 | 03- | 0 |
坂根 寛太 | 右 | Ⅲ | 戸畑 | 15 | 07 | .467 | 04- | 2 |
三宅 海斗 | 捕 | Ⅲ | 西短大附 | 22 | 10 | .455 | 11➀ | 2 |
黒田 義信 | 三 | Ⅱ | 九国大付 | 18 | 08 | .444 | 07⑨ | 0 |
増田 裕斗 | 一 | Ⅲ | 筑陽学園 | 18 | 08 | .444 | 04- | 0 |
小野原永隼 | 中 | Ⅱ | 筑陽学園 | 18 | 08 | .444 | 04- | 0 |
日比野隼人 | 一 | Ⅲ | 飯塚 | 16 | 07 | .438 | 08⑤ | 0 |
藤江 達己 | 左 | Ⅲ | 戸畑 | 17 | 07 | .412 | 05⑭ | 0 |
芳賀森太朗 | 捕 | Ⅲ | 飯塚 | 22 | 09 | .409 | 07⑨ | 1 |
春山 拓慶 | 遊 | Ⅲ | 筑陽学園 | 20 | 08 | .400 | 06⑫ | 1 |
平田 亘輝 | 中 | Ⅲ | 飯塚 | 25 | 10 | .400 | 06⑫ | 0 |
白川 竜也 | 左 | Ⅲ | 真颯館 | 26 | 10 | .385 | 08⑤ | 1 |
藤田悠太郎 | 一 | Ⅰ | 福大大濠 | 13 | 05 | .385 | 05⑭ | 1 |
江口 翔人 | 二 | Ⅰ | 西短大附 | 19 | 07 | .368 | 02- | 0 |
今田 塁陽 | 左 | Ⅱ | 西短大附 | 22 | 08 | .364 | 05⑭ | 0 |
山口 雄大 | 一 | Ⅱ | 西短大附 | 25 | 09 | .360 | 09④ | 0 |
大嶋 柊 | 投 | Ⅲ | 西短大附 | 25 | 09 | .360 | 08⑤ | 0 |
※選手名の青文字は左打者/赤文字は各部門のトップ10
なお、ベスト16以上のチームの主要打者について、打撃成績を下記にまとめました(赤字は規定打席到達者+打率3割5分以上)。5回戦で敗れたチームの中では祐誠、沖学園、北筑などが打撃好調だったことが分かります。
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