【観戦記】高稜9-1北九州(選手権大会3回戦)




【観戦記】高稜9-1北九州(選手権大会3回戦)

▼3回戦(13日・北九州)
北九州 001 000 0=1
高 稜 003 051 x=9
(7回コールド)
【北】日高→梅田→市川→吉田【高】野副

3回裏高稜二死二、三塁、中西が右翼線二塁打を放ち逆転

高稜が集中打で北九州の繰り出す4投手から9点を奪い、7回コールド勝ちを収めた。

1点を先制された高稜は直後の3回、二死から9番広内が投手のグラブをはじく内野安打でチーム初出塁。大庭が左翼線二塁打で続き二死二、三塁とし、三戸の右前打で同点に追い付いた。さらに3番中西の時、三戸が二盗を決めて再び二死二、三塁とすると、中西が一塁線を破る二塁打を放って2点を追加、3-1と逆転に成功した。

5回はこの回から登板した2番手の梅田から9番広内が四球を選び、大庭の投前バントが一塁悪送球を誘って無死一、三塁。ここでマウンドに上がった3番手の市川から三戸も四球を選び無死満塁とチャンスを広げると、3番中西が右前打を放ってまず2点。なおも無死一、三塁から吉井も一・二塁間を破って三戸が生還し、5番半情の三塁前のバントが内野安打となり無死満塁。野副三振のあと、打者麻生の時に暴投で三走が生還、さらに捕手がボールを見失う間に二走も本塁を陥れて、この回5点を追加した。

6回は4番手の吉田から広内がライト前に落として出塁。大庭の送りバントはに封されたが、三戸が送りバントを決めて二死二塁とし、中西の中前打で大庭がダメ押しのホームを踏んだ。

初回一死二塁、2回一死一、二塁の先制機を逃した北九州は3回、1番宮田が左前打で出ると北原が送って一死二塁とし、3番半場の中前打で先制した。
2点を追う5回は宮田が三前セーフティバントで出塁し、北原犠打、半場四球で一死一、二塁としたが、続く前崎が三ゴロ併殺打。点差が開いた6回7回はいずれも三者凡退に終わり、高稜先発の野副から追加点を奪えなかった。

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3回表北九州一死二塁、半場が先制の中前適時打を放つ

3回表まで一方的に攻め続けたのは北九州だった。
初回先頭の宮田がセカンド左を襲う内野安打で出ると、北原が送り一死二塁。ここで強打者の3番半場を迎えたが、カウント2-1から宮田が三盗を仕掛け、タイミングはかなり微妙だったがタッチアウト。2回も四球と岩城の右前打で一死一、二塁としたが一本が出ない。
ようやく3回、左前打で出た宮田を北原が送り一死二塁で半場を迎える。高稜ベンチは一塁に歩かせてもいい、というニュアンスで伝令を送ったようだが、バッテリーは勝負。半場はワンボールからの2球目を痛烈なピッチャー返しでセンターに運び、宮田が先制のホームを踏んだ。

北九州・日高

北九州の先発は背番号11の日高。直球の球威はそれほど感じなかったが、おそらく100キロを切っているであろう変化球(カーブか?)を低めに集め、テンポよく打たせてとっていく。初回・2回と三者凡退。3回に味方が先制し、その裏も簡単に二死。このまま北九州のペースで試合が進んでいくものと思われた。

潮目が変わったのが二死からの、9番広内の投手への内野安打。それほど強い打球ではなかったが、逆シングルで出したグラブをはじかれてしまった。セットポジションからの投球になって少し甘くなってしまったか、大庭に左翼線にはじき返されると、三戸にはカーブをうまく合わされ、ファーストの左を破られ同点に。三戸が二盗を決めて二死二、三塁となりカウントは1-1。ここで高稜・重本監督から打席の中西に「待つなよ、打て」の指示。中西はその指示のとおり、直後の直球を叩いた当たりは一塁線を破り、逆転に成功した。

高稜・野副

反撃に転じたい北九州だったが、今度は高稜の2年生右腕・野副が立ちはだかる。直球、カーブ、スライダーをコーナーに投げてきた野副は、ここまで走者を出しながらも1失点。逆転した直後の4回表は直球で押し、2つの三振を奪って三者凡退。5回は先頭の宮田にバントヒットを許し、一死二塁で半場を迎えるが無理に勝負はせずに歩かせ、前崎と勝負。1-1からの3球目にヒットエンドランをかけ打球は三塁線へ飛ぶが、ちょうど三塁ベースに入りかけていたサード中西が捕球すると、そのままベースを踏んで一塁送球して併殺。得点圏に走者を背負いながらも得点を許さない野副の力投が、徐々に流れを高稜へもたらす。

5回から北九州は日高に替えて、2番手梅田を投入。しかし梅田は先頭の広内を歩かせると、続く大庭にもストライクが入らず2-0。大庭は3球目をバント、これを処理した梅田の一塁送球が逸れ、無死一、三塁とピンチが広がったところで、北九州ベンチはたまらずエース市川を送り込む。

 

5回裏高稜無死一、二塁、吉井が右前適時打を放つ

しかし市川、ブルペンでの準備が十分ではなかったか、三戸にストレートの四球を与え無死満塁。中西にもストライクが入らず3-0。そこから3-2まで持って行ったが、フルカウントからストライクを取りにいった球をライト前に運ばれ2者が生還。吉井にはカーブを一・二塁間に流され、さらに1点。半情の三塁前のバントが内野安打となり再び無死満塁と、高稜に傾いた流れはもう止まらない。
市川は野副を三振に打ち取ったが、続く麻生に投じた3球目の変化球がホームベース手前で大きくはね、捕手の半場がボールの行方を見失う間に2人がかえって1-8。ここで北九州ベンチはようやく守備のタイムをとって間を入れたが、すでに大勢が決した感があった。

北九州は1番宮田が3安打でいずれも無死から出塁。北原も三度、送りバントをきっちりと決め、一死二塁で半場という場面を三度作った。半場はこのうち2打席で痛烈な中前打を放ち1打点をあげたが、4番以下が1安打に抑えられて得点につなげられなかった。

高稜は小柄な選手の多いチームだが、コンパクトなスイングとスピード感ある走塁、確実なバントなど、持ち味を存分に発揮した。3番中西は3安打5打点と勝負強さを発揮、9番広内も2安打1球で全ての打席で出塁しチャンスメイクの役割を担った。序盤から守備、攻撃のタイムを惜しみなく使って作戦を徹底させたベンチワークも冴えての快勝劇だった。

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