2021夏の展望⑦ Gブロック～西短・東筑紫・折尾愛真の８強争い

Gブロックは昨秋の福岡大会３位、今春の筑後地区大会優勝の西日本短大附が中心です。
昨秋の福岡大会では久留米商、飯塚などを破って準決勝まで勝ち上がりましたが九州国際大付に惜敗。今春も３試合連続完封勝ちをおさめましたが５回戦で久留米商に敗れ、秋春とも九州大会には届きませんでした。それでもここでは実力は上位です。右腕大嶋は伸びのある直球にチェンジアップ、スライダーなど緩急をつけた投球で安定感があります。この大嶋を中心とした堅い守りからリズムをつくり、４番の主砲・林を核にしぶとく得点を重ねていきます。

北部のシード東筑紫学園は春は飯塚に１点差で敗れましたが、北九州市長杯で優勝しシード権を獲得しました。右本格派の吉本にサイドハンドの坂本、２年生右腕の松井と複数の投手を揃えます。打線は中軸を中心に長打力があり、足も絡めた攻撃も仕掛けてきます。突出した選手はいないものの、全員野球という言葉がふさわしい戦いぶりを見せます。

その東筑紫学園にとって、初戦で対戦する折尾愛真は難敵です。大型右腕の稲川は１年夏からマウンドを踏み経験豊富。左腕田端も小柄ながら変化球を低めに集める好投手です。打線は長打を重ねるというよりも、センターを中心にコンパクトに打ち返してくる打撃が目を引きます。北九州市長杯では延長戦の末に東筑紫学園に敗れましたが、この時はリードした状況で稲川がマウンドを降りているだけに、リベンジも十分に考えられます。

この３校に割って入るとすれば、京都、小倉商あたりでしょうか。京都は昨秋は飯塚に１－２と健闘し、春は５回戦まで進出しました。小倉商も春の福岡大会で九州国際大付に０－３と接戦を演じ、北九州市長杯でも八幡に１点差で敗れるなど、今大会シードに名乗りを挙げた強豪相手の健闘が光ります。

実力伯仲の南部Ｎパートの県大会争いも熾烈を極めそうで、どこが勝ち上がってもおかしくない混戦模様となっています。

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