第103回全国高校野球選手権福岡大会の組合せ決定、7/6開幕




第103回全国高校野球選手権福岡大会の組み合わせ抽選が6月18日(金)、飯塚市のイイヅカコスモスコモンで行われ、対戦相手が決まりました。
参加校は一昨年と同じ136校(北部65校、南部71校)。当初7月3日(土)が予定されていた開幕日は、緊急事態宣言による影響で練習試合ができなかったチームへの配慮から6日(火)に変更されました。全校が集う合同開会式は開催せず、6日に試合が行われる各球場で簡易的な「開始式」が行われます。
3回戦までを南部・北部に分けて行い、17日(土)から32校が参加して県大会が始まります。順調に進めば27日(火)に決勝となる予定です。

連合チームは、北部の若松商と遠賀の1チーム。春は連合チームで出場した築上西、筑豊は単独チームとして出場。春の大会に出場がなかった朝倉光陽、ありあけ新世も顔を揃えました。今年軟式から転向した八女学院も初めての夏の大会を迎えます。輝翔館と西田川は不参加となりました。

今大会は決勝の前日にも休養日が設けられ、雨天順延などで日程が押さない限り、大会を通じて連戦はなくなることになりました。

 

【大会展望】
今春センバツ出場校の福岡大大濠、春の九州大会準優勝の九州国際大付を中心とした優勝争いが繰り広げられそうです。

福岡大大濠は左腕エース毛利を中心にした堅い守りでセンバツ8強。九州大会でもセンバツ準優勝の明豊を破るなど4強入りを果たし、改めて力のあるところを示しました。打力が課題と言えますが馬場、森本などの控え投手も充実しており、センバツや九州大会で延長戦を制するなど接戦で力を発揮するのも強みで、夏としては平成元年以来32年ぶりの優勝を狙います。

九国大付・山本

九州国際大付も山本、柳川と140キロ超の直球を持つ2枚看板を立て、福岡大大濠に勝るとも劣らない投手陣を誇ります。春の福岡大会では6試合で失点4。九州大会でも山本が2試合を投げて1失点、柳川も8回を無失点に抑えるなど抜群の実績を残しました。Eブロックには実力校が多く入りましたが、力は抜けている印象です。

この両校を追うのは真颯館、筑陽学園、西日本短大附、東福岡などでしょうか。

真颯館は左腕エース・松本翔、4番森田と投打の柱が活躍し春の福岡大会で準優勝。決勝では松本投手を温存して九州国際大付に敗れましたが、13安打を放つなど打力があり、足も使った多彩な攻撃を見せます。2年ぶりの優勝を狙う筑陽学園は、強豪ひしめく福岡地区大会で優勝するなど調子を上げています。エース村田をはじめ投手陣が安定しており、堅い守りが魅力。順当に勝ち上がれば、準々決勝で福岡大大濠との大一番を迎えます。

真颯館・松本翔

西日本短大附は春の福岡大会では県大会目前で久留米商に敗れましたが、筑後地区大会では大牟田、祐誠などの強豪を下して優勝。右の好投手・大嶋を擁し、上位進出が十分に狙える位置につけています。春の福岡大会3位の東福岡は打力のあるチームで、特に上位打線に破壊力があります。絶対的なエースが不在で、複数の投手による継投がカギとなってきそうです。

このほか春の福岡大会4強の戸畑も北九州市長杯で準優勝するなど安定した成績を残しており、上位進出が期待されます。同じHブロックの久留米商も春の大会で西日本短大附を破り、九州国際大付に善戦するなど力のあるチーム。ノーシードでは九産大九州東筑春日、福岡など好投手を擁するチームが、シード撃破を狙います。

初戦のカードで注目されるのが、北部Bパートの八幡ー小倉工。春8強の成績を残している八幡の打線と、小倉工の右腕・笠継の対戦が見ものです。
北部Nパートの東筑紫学園-折尾愛真も好カード。両校は北九州市長杯2回戦でも対戦し東筑紫学園が打ち勝ちましたが、この時は折尾愛真のエース稲川がリードしている場面で降板しているだけに、北九州市長杯を制した東筑紫学園も厳しい戦いが予想されます。

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開幕まで2週間あまりとなりました。夏の甲子園を目指す熱き戦いが、2年ぶりに戻ってきます。

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