福大大濠の初戦は大崎(長崎)、九州大会決勝の再現へ~センバツ




 3月19日(金)に阪神甲子園球場で開幕する第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が2月23日(火・祝)、新型コロナウイルスの感染防止の観点からオンラインで開かれました。九州地区代表の福岡大大濠は大会第3日第2試合で同じ九州地区代表の大崎(長崎)との対戦が決まり、昨秋九州大会の決勝カードが甲子園の舞台で再現することになりました。

 従来の抽選方法では、同一地区同士は準々決勝まで対戦しないように出場校の多い地区から順番に複数回くじを引いていましたが、オンラインでの抽選会となったことを受け抽選方法も簡略化。2校ずつ出場する県(宮城、兵庫、奈良)以外についてはフリー抽選となったため、1回戦から同一地区同士の対戦が実現しました。福岡大大濠-大崎のほか、昨秋近畿大会の決勝で激突した智弁学園(奈良)と大阪桐蔭(大阪)、さらに関東大会の準々決勝で顔を合わせた東海大甲府(山梨)と東海大相模(神奈川)も同一地区ながら初戦でぶつかることになりました。

福岡大大濠・毛利

 九州大会の決勝は、大崎が5-1で福岡大大濠を下しました。ただ、この試合には福岡大大濠・毛利、大崎・坂本の両エースは登板しておらず、勝負付けが済んだ感じではありません。
 毛利投手は1回戦(大分商戦)と準々決勝(具志川商戦)の2試合を完投。18イニングスを投げて自責点はわずかに1。被安打9、四死球は10個与えましたが、奪三振は23個にのぼります。
 一方の坂本投手も1回戦(開新戦)、準々決勝(延岡学園戦)と2試合連続完投。17イニングスで自責点4、被安打8、奪三振11、与四死球5と、こちらも素晴らしい内容です。さらに準決勝の明豊戦では11安打、6四死球で2点を失ったものの延長12回を投げ切って勝利を呼び込むなど、粘り強さも光ります。決勝で福岡大大濠を4安打1失点に抑えて完投した勝本投手も控えており、福岡大大濠としては多くの得点は望めそうもありません。勝利には毛利投手、さらに1年生のサイドハンド・馬場投手の踏ん張りが不可欠で、ロースコアでの競り合いに勝機を見出すことになりそうです。

 ちなみにこのパート(三島南、鳥取城北、東海大相模、東海大甲府、具志川商、八戸西、福岡大大濠、大崎)には、21世紀枠が3校集まった一方で大崎のほかに地区優勝校・準優勝校はおらず、初戦を突破すればベスト8、さらにその上も見えてきそうです。

 

 

 

 

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