2021年センバツ21世紀枠、九州地区候補は具志川商（沖縄）

　来年３月に開幕する第９３回選抜高校野球大会の「２１世紀枠」について１１日、全国９地区の候補校が発表され、九州地区からは具志川商（沖縄）が選ばれました。

　１１月１４日の記事で「これまで２０回のうち１８回までが〝直前の九州大会に出場した公立校〟が選ばれている」ことを理由に、九州大会ベスト８の東明館（佐賀）と具志川商が有力と予想していましたが、その条件に照らし合わせると順当な結果となりました。
　具志川商の選考理由としては「地元産品を販売する〝具商デパート〟で部員が店長や副店長として中心的な役割を担い、学業では簿記や情報処理などの検定取得にも励んでいる」「民間で働く同校ＯＢの喜舎場監督が率いて初の九州で初勝利を挙げた」（琉球新報）などが挙げられています。沖縄県からは２１世紀枠が創設された初年度の２００１年に宜野座が選ばれて以来選出がなく、期待が高まります。

　福岡は秋の福岡大会ベスト４の北筑が推薦されていましたが、秋の九州大会で福岡大大濠が準優勝、一般枠での選出が濃厚で、この点からも北筑にとっては厳しい条件でした（過去に九州大会で優勝・準優勝したチームの所属する県から九州地区候補校の選出なし）。これで今回も福岡からの２１世紀枠出場はなくなり、依然として福岡は長崎と共に九州地区で２１世紀枠に選出されていない県となっています。

　全国９地区から２１世紀枠３校を選ぶ選考委員会は来年１月２９日。今回選出された９校の中から、東日本地区（北海道、東北、関東・東京、東海、北信越）、西日本地区（近畿、中国、四国、九州）から１校ずつ選ばれ、３校目は残る７校から選ばれます。具志川商が選ばれれば春夏を通じて初の甲子園出場となり、九州地区からは２年前の熊本西以来の２１世紀枠出場校となります。

【21世紀枠各地区選出校】

※校名は21世紀枠選出によるセンバツ出場校

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