1次リーグの組み合わせ決定、19校が参加～筑後地区高校野球大会

　福岡県高校野球連盟は２６日、選手権大会福岡大会の代替大会「がんばれ福岡２０２０」のうち、筑後地区高校野球大会の概要を発表しました。
　各紙報道によると１９校が参加して７月４日（土）に開幕。６組に分かれての１次リーグを実施し、各リーグの上位２校が決勝トーナメントに進出して優勝を争います。決勝は８月３日（月）。全試合が無観客での開催で、会場や詳細な日程は公表されていません。筑後地区に所属する３１校のうち、２１日（日）に開幕した「筑後地区高校野球交流大会」への参加校も含めた１２校（浮羽工、小郡、久留米、明善、輝翔館、山門、伝習館、大牟田北、三池、三池工、有明高専、ありあけ新世）が不参加となりました。
　北九州地区と福岡中央地区の組み合わせ抽選会は、７月３日（金）に行われる予定です。福岡地区大会は２５日（木）に抽選が行われていますが、結果は後日発表としています。

　１次リーグでは各校とも２試合ずつ行い、試合結果をポイント化して順位を決定。その順位に従って決勝トーナメントの組み合わせが決まります（ポイント計算方法は日刊スポーツによると「５回コールド勝ち＝１０ポイント、５回コールド負け＝マイナス１０ポイント、引き分け＝１ポイントなど）。
　１次リーグの組み合わせは以下の通りです。

＜がんばれ福岡2020 筑後地区高校野球大会 1次リーグ組み合わせ＞

※Ａ～Ｅリーグは総当たりの全３試合、Ｆリーグは南筑ー柳川、八女工―久留米筑水の対戦を除く全４試合

＜がんばれ福岡2020 筑後地区高校野球大会 決勝トーナメント＞
※西日本スポーツより

　抽選がどのような形式で行われたか不明ですが、昨秋の上位校が各リーグに分散された印象です。Ａリーグは昨夏準優勝、秋もパート決勝まで進んだ西日本短大附。Ｂリーグは昨秋優勝の福岡第一にパート決勝で敗れた大牟田。Ｃリーグは昨秋４回戦で春日に延長戦の末に惜敗した祐誠。Ｄリーグは昨秋ベスト８の久留米商。ＥリーグとＦリーグは実績校不在ですが、昨秋１勝ずつ挙げた三潴と柳川。福島や八女農、久留米学園も昨秋１勝していますが、８月の新人大会の結果（柳川はベスト４、三潴はベスト８）が優先されたでしょうか。
　各リーグとも２勝すれば決勝トーナメント決定。１勝でも可能性がありますが、１勝１敗で全チームが並んだ時にはポイントで順位が決まるため、コールドゲームの有無や得失点なども問われてきそうです。

　優勝争いは久留米商、西日本短大附、大牟田が中心となってきそうです。今春の公式戦が全て中止となってしまい、各校の戦力分析もままなりませんが、昨秋の久留米商は右本格派の安徳、右サイドハンドで制球力にすぐれる馬場の２投手を抱え、投手陣は安定している印象でした。大牟田も速球派左腕・花田を中心とした投手陣に加え、１１月の大阪桐蔭との練習試合で一発を放った４番・春木を軸とした打線も強力。西日本短大附は昨夏準優勝からメンバーは大きく変わりましたが、昨秋４回戦では優勝候補の福岡大大濠に快勝しています。例年夏には仕上げてくるチームだけに目が離せません。

　２０１５年以降、春秋の筑後地区大会の優勝はこの３校でほぼ占められています（唯一の例外は２０１７年春の福島。この時は西日本短大附が九州大会に出場して不在）。今大会もこの３強のいずれかが制するのか、あるいは祐誠や柳川などの他校が待ったをかけるのか、注目されます。
　

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