春の地区大会も開催中止、夏のシード校は…?




 福岡県高校野球連盟は4月6日、18日(土)に開幕を予定していた各地区大会(北九州市長杯、福岡中央地区大会、福岡地区大会、筑後地区大会)の中止を発表しました。福岡県の公立校の一斉休校が5月6日まで延期された時点で開催が厳しくなっていましたが、この日正式に発表となりました。
 春季大会に続いて地区大会の開催も見送られ、これで現3年生にとって残す公式戦は7月の選手権福岡大会だけとなりました。県内の新型コロナウイルス感染者はこの一週間で急増、7日には福岡県を含む7都府県で緊急事態宣言が発表される見通しで、しばらく先行きが見えない状態が続きます。

 今年の選手権福岡大会は6月19日(金)に組み合わせ抽選が行われ、7月4日(土)の開幕が予定されています。仮に5月の大型連休明けに部活動が解禁になったとしても、開幕まで2カ月弱しかありません。すでに1カ月近く全体練習ができていないチームもあり、練習ができる環境にあるチームとの格差も指摘されます。ただ、そうした課題はあったとしても、最後の夏の舞台だけは何とか確保してあげたい…というのが関係者やファンの思いでしょう。

 シード校の行方も気になるところです。例年は秋季大会、春季大会、春の地区大会がシードポイント対象の公式戦ですが、春の2大会が中止になったことにより、同大会のベスト16がそのままシードとなる可能性も出てきました(秋季大会の結果は下記トーナメント表参照)。
 北部は八幡南、宗像、九州国際大付、光陵、直方、北九州市立、嘉穂東、門司学園の8校。公立校が7校を占め、飯塚、東海大福岡、真颯館、自由ケ丘などの私立のほか、小倉工、東筑などの公立校もシードから漏れることになります。一方の南部は福岡第一、福工大城東、久留米商、九産大九州、西日本短大附、大牟田、春日、東福岡の8校。昨夏優勝校の筑陽学園や、力のある選手を抱える福岡大大濠などの有力校が外れます。
 秋季大会の結果だけでシード校を決めるのは不公平ということになれば、今夏はシード校なしという形で行う選択肢もありそうです。

 日本高校野球連盟は「夏の地方大会に向けて、5月中には何らかの方向性を出さないといけない」としています(夏の甲子園、地方大会開催の可否は5月中メドに判断~日刊スポーツ)。本サイトでも大会中止や延期という投稿が続くのがもどかしいのですが、5月の連休明け、状況が落ち着いていることを願ってやみません。

 


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