春の福岡大会は中止、九州大会は5月に延期へ




 福岡県高校野球連盟は3月8日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、21日(土)の開幕を予定していた第146回九州地区高校野球福岡大会の中止を決定した、と発表しました。戦後間もない1948(昭和23)年に始まった春の福岡大会が中止になるのは、初めてのことになります。
 これに先立ち九州地区高校野球連盟から、4月18日に開幕を予定していた九州大会を5月16日に延期することも発表されました。九州大会に出場する福岡県代表校については、4月11日(土)から始まる各地区大会(福岡、筑後、北九州、福岡中央)の上位2校ずつ計8校による県大会を行い、上位3校が出場することもあわせて決まりました(県大会の日時、場所は未定)。

 新型コロナウイルスの感染拡大が収束の気配を見せない中で、大会史上初となる春の福岡大会の中止が決定されました。
 6日に四国地区高校野球連盟が春の四国大会(4月25日~)の中止を発表すると、同日に香川県高校野球連盟と愛媛県高校野球連盟、7日には高知県高校野球連盟がそれぞれ春の大会の中止を決定。九州でも7日、佐賀県高校野球連盟が21日の開幕を25日以降に延期して無観客での開催を発表するなど各地で春の大会に向けた判断が下される中、九州大会は開幕を1カ月延期して推移を見守ることになりました。
 福岡大会も延期という選択肢もあったのでしょうが、参加校の多さや日程変更に伴う球場確保の難しさなどから、現実的ではなかったのでしょう。この結果、4月11日以降の週末に行われる春の地区大会が九州大会の予選を兼ねることになりましたが、5月の九州大会も状況次第では中止になることも想定され、各地区大会の実施についても予断を許さない状況と言えます。

 春の大会は、夏の大会のシードポイントの対象となる大会でもあります。中止になったことで、シードポイントは秋の大会と春の地区大会によって決定される公算が大きくなりました。例年、地区大会のシードポイントはベスト4以上に与えられるため、秋に結果を残せなかったチームは、ベスト4以上というのが一つの目標になりそうです。
 春のセンバツも無観客での開催が決まるなど(11日に開催そのものを判断)、他のスポーツと同様に戦後最大の異常事態に見舞われている高校野球界。一刻も早い感染の終息を願うばかりです。

 

 


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