2019選手権福岡大会を振り返る②~打撃編




 今大会は好投手が多かった影響か、昨夏の野元選手(折尾愛真)のように6本塁打を記録するような選手もおらず、さほど「打高投低」という印象はありませんでした。実際、昨年の南北福岡大会の準々決勝(例年の県大会初戦、今年の5回戦に該当)8試合では勝利校の合計得点が67、敗退校の合計得点は29、1試合平均で「8.37対3.62」だったのに対し、今年の5回戦8試合は勝利校で50点、敗退校で23点となり、1試合平均で「6.25対2.87」に落ち着きました。ちなみに一昨年は勝利校が44点、敗退校が18点(1試合平均「5.5対2.25」)でしたので、一昨年ほどでなかったにせよ投手陣が頑張った、と言えそうです。
 個人成績を打率、打点、本塁打ごとに上位10人(ただし20打数以上、本塁打は2本以上)を独自に集計したのが下表です。筑陽学園の6番・進藤選手が打率、打点の2冠、東筑の4番・和久田選手が打点で同率1位、打率でも僅差の2位という結果になりました。本塁打は2本が最高で、西日本短大附の4番・神宮、3番・今浪選手ら7人が記録しています。
 ちなみに「15打数以上」とした場合、福工大城東・松永(17-9 .529)東筑・植田(19-10 .526)自由ケ丘・岩男(16-8 .500)の各選手が5割超えを記録しています。

選手名 高校名 打数 安打 打率 打点 本塁打
進藤 勇也 筑陽学園 23 11 .478 ① 11① 1 ⑧
和久田秀馬 東筑 21 10 .476 ② 11①
高橋 駿介 小倉工 21 10 .476 ② 06⑪
中川 壱生 九州国際大付 21 10 .476 ② 05⑱
海辺 鳳吾 自由ケ丘 20 09 .450 ⑤ 03ー
前川 知輝 九州国際大付 20 09 .450 ⑤ 02ー
松岡 陽星 自由ケ丘 21 09 .429 ⑦ 06⑪ 1 ⑧
近藤 大樹 西日本短大附 26 11 .423 ⑧ 03ー
今村龍之介 西日本短大附 22 09 .409 ⑨ 09③ 1 ⑧
江藤 那央 東筑 22 09 .409 ⑨ 07⑥ 1 ⑧
弥富 紘介 筑陽学園 22 09 .409 ⑨ 03ー
山口 太幹 自由ケ丘 21 08 .381 ⑭ 07⑥
野田 優人 筑陽学園 24 09 .375 ⑮ 08④
神宮 隆太 西日本短大附 23 08 .348 ⑰ 07⑥ 2① 
楠田 圭佑 東筑 26 08 .308 ㉒ 07⑥ 0
北原 聖也 福工大城東 15 05 .333 - 07⑥ 2① 
荒巻  悠 祐誠 13 04 .308 - 08④ 2① 
新井 廉人 福岡大大濠 18 04 .222 - 03- 2① 
成田 優吾 博多工 17 04 .235 - 05⑱ 2① 
中村 陸人 東福岡 07 04 .571 - 04- 2① 
堤  迅平 門司学園 09 02 .222 - 03- 2① 

 また、下の表はベスト16以上のチームの主力選手の成績です(赤字は10打数以上で打率3割以上)。3割以上の打者が7人並ぶ東筑、自由ケ丘の打線が好調だったことが見て取れます。また、筑陽学園は進藤・野田、西短大附は江崎・春山、九州国際大付は前川、東筑は友廣と、ベスト4以上のチームには下位に好調な選手がいたことが共通しています。5回戦敗退したチームの中では、真颯館や祐誠なども3割以上の選手が多く並びます。
 一方で、筑紫台や九産大九州は、10打数以上の3割打者はいずれも2人だけ。投手を中心とした守りで勝ち上がってきたことを象徴しています。



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