【観戦記】九州国際大付1-0筑紫台(選手権大会5回戦)




3回表九州国際大付一死一、三塁 中川が決勝の中犠飛を放つ

【九州国際大付1-0筑紫台(選手権大会5回戦)】
 九州国際大付が3回にあげた1点を、酒井~下村の継投で守り切った。
 初回二死一、二塁の先制機を逃した九州国際大付は3回、9番前川が四球を選び斉藤が送って一死二塁。続く柄谷の左前打で一死一、三塁とし、3番・中川の中犠飛で前川が生還した。九州国際大付は4回にも二死から井上堅が二塁打を放ったが、続く酒井が三振。6回には中前打で出た中川を葛城が送ったが後続が凡退して追加点を奪えず、結果的にこの1点が決勝点となった。
 筑紫台は2回、4番玉城がセカンド左への内野安打で出塁し、白水が送って一死二塁としたが後続が凡退。3回、4回はいずれも二死二塁としたが決定打を欠き、九州国際大付の先発・酒井から得点を奪えなかった。5回二死二塁ではリリーフに立った下村に堀田が三振に抑えられ、その後も7回、8回と一死二塁とするなど再三にわたって得点圏に走者を送ったがホームが遠く、力投する丸林を援護できなかった。

▼5回戦(22日・光陵GS)
九国大付 001 000 000=1
筑紫台  000 000 000=0


九州国際大付・酒井

 九州国際大付の酒井と下村、筑紫台の丸林、それぞれが持ち味を発揮した投手戦となった。
 4回戦の福岡舞鶴戦に続き先発のマウンドに上がった2年生の酒井は、伸びのある直球と落差のあるチェンジアップを武器に力投。初回から三者連続三振を奪うなど、5回途中まで6奪三振。その大半を低めへのチェンジアップで奪った。2回以降は毎回のように得点圏に走者を背負ったが、落ち着いたマウンドさばきも光った。四球は一つ与えたものの制球も安定しており、これから先も先発起用は十分にありそうだ。

九州国際大付・下村

 5回二死二塁の場面で登板したエース下村は、堀田を外角直球で見逃し三振に仕留めると、6回も三者凡退。7、8回は走者を二塁に背負ったが、切れ味抜群のスライダーで三振を奪うなど得点は許さなかった。
 バックも好守で投手陣を支えた。4回二死二塁でショート前の弱い当たりを中川が反応よくさばくと、一塁へジャンピングスローを披露。7回二死三塁では、筒井のライン際へと切れていく左打者独有の当たりを葛城がランニングキャッチ。虎の子の1点を守り切った。

筑紫台・丸林

 筑紫台の左腕・丸林も右打者が9人並んだ九州国際大付打線に対し、内角を厳しく突きながら外角低めに直球、スライダーを集めて好投。九州国際大付の各打者は直球に差し込まれ、あるいは外のスライダーに腰が引け、自分たちのスイングをさせてもらえなかった。3回は中川に低めのスライダーをカットされ、最後はやや高く入ったスライダーをセンターに運ばれて失点したものの、8回を投げて被安打4・与四死球2の堂々たるピッチングを見せた。
 筑紫台守備陣も無失策とよく守った。中でもショート岸本の軽快な動きと強肩が目についた。内野安打になってもおかしくない当たりを抜群の身のこなし
でさばくと、矢のような送球を一塁に送り丸林を助けた。

 強打で鳴らす九州国際大付だが、ここからは好投手との対戦が相次ぎ、こうしたロースコアでの競り合いが続くことは十分に予想される。その点、下村頼みだった春までから、酒井という計算できる投手が出てきたことは大きい。3年ぶりの優勝に向けてあと3勝。準々決勝では福岡大大濠と相まみえる。
 


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