2019夏を展望する⑧Ｈパート～強打飯塚に大牟田・春日も有力

　Ｈパートは打力のある飯塚が一歩リードしている印象ですが、大牟田や春日、柳川などもベスト８進出をうかがいます。

　昨秋、今春ともベスト８の飯塚は、福岡中央地区大会でも全ての試合で５点差以上をつけ、圧倒的な強さで優勝。昨夏決勝で敗れた雪辱に燃えます。４番徳永を軸に上位から下位までスキのない強力打線で、強打で準優勝した昨年と匹敵する高い得点力を誇ります。制球力に優れる２年生右腕の中川をはじめ、スライダーのよい満岡、右サイドハンドの中川、左腕渡辺とタイプの異なる投手を抱えるなど選手層が厚く、ベスト８の最有力候補です。

　春の筑後地区大会を制した大牟田は、主力に２年生の多いチーム。サイドハンドの姫野とスリークォーターの花田、２人の左腕投手を若い打線が援護します。春日も右の本格派・坂元を擁し、上位進出を狙います。秋春は結果を残せませんでしたが、福岡地区大会では４番坂口を中心に打線が活発でベスト４入り。この大会でエースナンバーを背負った右腕内田も変化球を低めに集める投球を見せ、夏に向けて調子を上げています。

　夏８回甲子園出場の古豪・柳川は昨秋は西日本短大附、今春は福岡工に競り負けました。小柄な左腕川島はチェンジアップ、カーブと遅い球を効果的に使う投球を見せます。打線は２年生の４番永渕を軸に中軸に力があり、足を積極的に使った攻撃も見せます。昨夏４強の小倉は本田、石橋と昨年からの中軸打者２人が残ります。県大会進出に向けて、吉川を中心とした投手陣の踏ん張りが求められます。

　その他にも、北部に公立の好チームが揃いました。戸畑は直球に威力のある右腕奥村、鋭い振りを見せる中野と前チームから投打の柱が残ります。北筑は昨秋４回戦で飯塚をあとワンアウトまで追い詰めました。この試合で逆転本塁打を放った重藤をはじめ打線に力はあるだけに、投手陣の奮起がポイントになりそうです。
　昨秋は九州国際大付、今春は小倉工とそれぞれ接戦を演じた宗像、春の北九州地区大会ベスト４の八幡工なども差はなく、県大会出場をかけて熾烈な争いが予想されます。

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