2019春季大会展望⑤南Cパート~投手力高い福工大城東が中心




 南部Cパートは、昨秋ベスト8の福工大城東が中心です。
 昨秋の福工大城東は、昨夏南福岡大会4強の福岡大大濠を含む4試合連続完封勝利
。パート決勝の福岡第一戦でも6回まで無失点で、32イニングス連続無失点という記録を残しました。原動力となったのは坂本陽輝投手(2年=右)。テイクバックをほとんど取らないフォームで直球は120キロ台前半と力で押すタイプではありませんがチェンジアップを多投し、スライダーやカーブなども交えながら打たせて取る投球を見せます。快速球や切れ味鋭い変化球があるわけではないものの、手元で微妙に変化する球で打者のタイミングをうまく外します。中村蓮多投手(2年=右)は、躍動感あるフォームから放つ伸びのある直球が武器。130キロ台前半の球速表示以上に速さを感じます。制球にやや難がありますが、リズムをつかみ腕が振れてくると、なかなか攻略は難しそうです。打線は中軸3人は全て1年生。中でも3番内田稜馬外野手(1年=左)は、センター中心に柔らかく打ち分けるミート力の高さがあります。

 柳川は昨秋2勝。4回戦ではシード・西日本短大附に1-4で惜敗しました。糸島もシード・福岡を初戦で破って2勝しており、この2校が福工大城東の対抗馬として挙げられます。初戦で福工大城東と対戦する西南学院は、昨秋3回戦でシード久留米商に6-9と善戦。2試合で13点をあげるなど打力がありそうです。
 昨秋見た選手の中では、輝翔館の西尾賢哉投手(2年=右)は初戦で福工大城東に敗れましたが、スリークォーター気味のフォームから放つ外角低めの直球に力がありました。福翔の右腕・宮原寛成投手(2年)も3回戦で福岡大大濠に屈しましたが、随所で伸びのある直球とスライダーを低めに決め5つの三振を奪うなど、目を引きました。いずれも制球力がついてくると楽しみな投手です。福岡舞鶴の山崎隼外野手(1年=左)は細身の選手ですが、柔らかなバットコントロールでライナー性の当たりを連発。3回戦の祐誠では3安打を放ち気を吐きました。ひと冬越しての成長ぶりに注目です。

※校名の赤字はシード校、緑字は本サイトの独断による有力校


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