2019春季大会展望①南Aパート~西短を追う福岡一、久留米商




 第144回九州地区高校野球福岡大会の開幕(3月21日)まで、2週間を切りました。8日には対外試合も解禁され、いよいよ高校野球シーズンの到来です。開幕に先駆け、パートごとの展望とあわせて、昨夏および秋の観戦で目に留まった選手をチェックしていきたいと思います。

 南部Aパートはシード・西日本短大附が頭一つ抜けた存在と言えそうです。
 西日本短大附は昨秋ベスト8。5試合で5失点と堅い守りが光りました。準々決勝の九州国際大付戦では敗れはしたものの背番号10の山下大輔投手(2年=右)が6安打2失点と好投。この試合、与四死球もゼロで抜群の制球力を誇ります。130キロ中盤から後半の直球に切れ味鋭いスライダーで、三振も取れる投手です。
江崎陸投手(2年=右)は前チームから登板機会も多く経験豊富。直球とスライダーをテンポよく投げ、安定感があります。打線は俊足巧打の近藤大樹内野手(2年=両)と、前チームから4番に座る神宮隆太捕手(2年=左)が牽引します。神宮は昨秋、九州国際大付のエース下村投手から特大の一発を放つなど、今大会注目打者の一人でしょう。
 福岡第一は昨秋、沖学園・大牟田・東福岡と強豪を連破してパート決勝まで進出。エース格の高木琉雅(2年)、1年生の久場香徳、スリークォーター気味の早川浩太郎(2年)と3人の左腕を擁し、継投を見せます。いずれも直球に変化球を交えながら打たせて取るタイプですが、敗れたパート決勝の福工大城東戦では制球に苦しみました。打線は前チームから中軸に座る藍懐謙(2年=左)、陳昶亨(2年=右)の留学生コンビが得点源。投打とも突出した選手は見当たりませんが、総合力の高さで逆転を狙います。
 久留米商も秋はパート決勝まで進出。前チームから主戦を務める小屋松憲斗(2年=右)、左腕の牛島幹貴(2年=左)の両投手が健在です。小屋松投手は小柄ながら、まとまったフォームから回転のよい直球にカーブを交えた投球を見せます。強打を誇った前チームから主力が大きく入れ替わった打線が、どこまで投手陣を援護できるかが上位進出のカギになりそうです。
 右スリークォーターから力のある直球を投げる井上謙臣投手(2年=右)のいる朝倉、昨夏の南福岡大会ベスト4の香椎なども上位を狙います。

※校名の赤字はシード校、緑字は本サイトの独断による有力校


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