秋季九州大会を展望する④~継投策で競り合いを制する宮崎日大




 本日21日(土)に開幕予定だった九州大会ですが、台風接近による悪天候が予想されるということで、開会式のみの開催となりました。明日22日(日)も台風のため中止がすでに決まっており、熱戦の火ぶたが切られるのは22日(月)となります。

 前回は東筑の対戦相手候補として興南の横顔を紹介しましたので、今日はもう1校の対戦候補である宮崎日大を見てみたいと思います。
 宮崎日大の直近の甲子園出場は2015年夏。九州大会は2013年の春以来となります。今夏は準決勝で聖心ウルスラに敗れましたが、4番清田や捕手の坂木、日高、伊藤、益留ら右の3投手が残っています。秋の宮崎大会は6試合で得点35、失点25。チーム打率は.298で、本塁打はゼロ。長打も6試合で11本ですから特に多くもなく、優勝した延岡学園に比べると数字上、さほど脅威は感じません。投手陣は延べ7人が登板、すべての試合で継投を見せており、複数の投手をつないで接戦を制する戦い方をしてきました。ただ、失策が12個とやや多く、守備面でも不安を残します。
 東筑が対戦するとしても、投打で上回っていると言ってよいのではないでしょうか。石田投手はさほど点を取られることはないでしょうが、相手が継投で来る前にリードを奪い、優位に試合を進めたいところ。投手力・守備力の差で興南に比べると与しやすい印象を受けます。

 東筑は前回出場した2003年秋の九州大会以降、福岡県以外での公式戦勝利がありません。福岡では夏から無敗と強さを見せつけているだけに、九州や全国でも通用することを、ぜひ示してほしいと思います。そのためにも、どちらが勝ち上がってこようと、まずは14年ぶりの県外公式戦1勝に期待します。

◎宮崎日大(宮崎3位=9季ぶり21回目)
<秋の宮崎大会成績:宮崎県高野連HPより抜粋>
◆1回戦(8回コールド)
高城   000 000 01=1 (H)7
宮崎日大 010 130 03
=8 (H)11
【投】瀧本→益留 
〔二〕日高太2,坂木,今田

◆2回戦
小林秀峰 003 000 000=3 (H)9
宮崎日大 010 200 10✕=4 
(H)7
【投】益留→伊藤 〔二〕日高太

◆3回戦
日章学園 100 010 100=3 (H)5
宮崎日大 000 130 00X=4 
(H)8
【投】伊藤→日高太 〔二〕伊藤

◆準々決勝(8回コールド)
宮崎日大 010 000 52=8 (H)11
日向   000 010 00=1 (H)2
【投】日高太→益留→日高太 〔三〕伊藤、清田

◆準決勝 (7回コールド)
延岡学園 410 004 4=12(H)15
宮崎日大 110 101 0=4 (H)6 
【投】伊藤→日高太→伊藤 〔二〕今田

◆3位決定戦
都城東  102 001 001=5 (H)11
宮崎日大 300 310 00x=7 (H)11
【投】開地→半田→今田→益留 〔三〕坂木〔二〕開地

 




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