秋季大会最終日~東筑が優勝、夏秋連覇を達成




 第141回九州地区高校野球福岡大会の最終日は8日、北九州市民球場で決勝戦が行われ、東筑が筑陽学園を破って優勝しました。東筑が秋季大会で優勝するのは1997(平成9)年の北部大会優勝(当時は北部・南部大会の優勝校が九州大会に出場)以来、20年ぶりとなります。

 東筑は前日延長11回を完投したエース石田投手に代わり、普段はサードを守っている林選手が先発。筑陽学園は前日に続き大畑投手の先発で試合が始まりました。東筑は初回から大畑投手に襲い掛かり、2安打と敵失で満塁とすると押し出し死球、さらに林投手に代わってサードに入った藤原選手にタイムリーが飛び出し、3点を先制します。2回も敵失に2安打と犠飛を絡めて2点を加えて大畑投手をKO、3回は相手の暴投で1点を追加し、着々とリードを広げます。
 先発の林投手は右上手から伸びのある直球を低めに集め、変化球も織り交ぜながら好投。7回を除いて毎回のように走者を出しながらも落ち着いた投球で筑陽学園に得点を許しません。東筑は6回、8回にも2点ずつを加えて10-0とし、試合を決めました。結局、林投手は9回1失点で完投。途中、ブルペンで肩を作っていた石田投手の救援を仰ぐことなく投げ切りました。

 これで東筑は今夏に続く優勝となりました。夏秋の連覇というのはあまり例がなく、1986(昭和61)年の西日本短大附(秋は南部大会優勝)以来のこととなります。ちなみにこの年、西日本短大附は石貫投手(元広島)を擁して九州大会も優勝、夏春連続甲子園出場を決めました。

 今月21日から宮崎県で開幕する九州大会には、東筑が福岡1位、筑陽学園は福岡2位として出場します。九州大会への出場は東筑が2003(平成15)年秋以来19度目、筑陽学園が2010(平成22)年秋以来7度目。組み合わせ抽選は12日(木)に行われ、対戦相手が決まります。

<10月8日の試合結果>※赤字はシード校
▼決勝(北九州)
東  筑 321 002 020=10
筑陽学園 000 000 001=1




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