秋季大会第13日~東筑と筑陽学園が激戦を制し九州大会へ




 第141回九州地区高校野球福岡大会は7日、朝までの降雨によるグラウンドコンディション不良のため、第一試合の試合開始が1時間以上遅れましたが、予定通り北九州市民球場で準決勝の2試合が行われました。その結果、東筑と筑陽学園がいずれも延長戦を制し、九州大会への出場を決めました。

 予定より1時間15分遅れの午前11時15分に始まった第一試合は、東筑と小倉による伝統校同士の一戦、多くの観客が見守る中で行われました。小倉は初回、東筑先発・石田の立ち上がりを攻め、2つの四死球に敵失、本田のタイムリーなどで2点を先制。3回にも2安打を集めて1点を追加、試合の主導権を握ります。しかし東筑は5回に併殺崩れの間に1点返すと7回には3安打を集めて追いつき、8回にも藤原、石田のタイムリーで5-3と試合をひっくり返します。
 このまま東筑が逃げ切ると思われた9回、小倉は代打・嶋田の二塁打に四球、敵失で1点差に迫ると、石橋が同点二塁打を放って土壇場で追いつき、試合はそのまま延長戦へ。東筑は11回裏、この回先頭の田中の一打はレフトフェンスを直撃、ボールが大きく跳ねて外野を転々とする間に田中が一気に本塁を突き、サヨナラランニングホームランで劇的な勝利を納めました。

 第二試合は筑陽学園と東福岡、南部の強豪私立同士が対戦。初回から激しい点の取り合いとなりました。2回に東福岡が5点を奪って逆転すると、その後は筑陽学園が追いついては東福岡が突き放す展開となりました。筑陽学園は追いつくこと三度、両校譲らず第一試合に続いて延長戦に突入しました。
 そして迎えた11回表、筑陽学園はこの回先頭の後藤が、この試合チーム4本目の本塁打をライトスタンドに打ち込み、勝ち越します。東福岡もその裏、一死一、二塁と逆転サヨナラの走者を出しますが、筑陽学園の3番手・米井が後続を断ち、約3時間に及んだ熱戦に終止符を打ちました。

 この結果、東筑と筑陽学園が21日から宮崎県で開幕する九州大会への出場を決めました。両校の九州大会への出場は東筑が2003年秋以来19度目、筑陽学園が2010年秋以来7度目となります。
 8日は決勝が行われ、福岡1位校、2位校が決まります。

<10月7日の試合結果>※赤字はシード校
▼準決勝(北九州)
小 倉 201 000 002 00=5
東 筑 000 010 220 01=6
(延長11回)
※東筑は九州大会へ

▼準決勝(北九州)
筑陽学園 302 021 010 01=10
東福岡  050 210 100 00=9
(延長11回)
※筑陽学園は九州大会へ

<10月8日の試合予定>※赤字はシード校
▽北九州(決勝/11時~)
東筑
筑陽学園




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