春季大会第9日~九国,東筑,西短,筑陽など県大会出場8校決まる




 第140回九州地区高校野球福岡大会第9日は28日、北部・南部でパート決勝が行われ、県大会出場校が決まりました。北部は古賀竟成館・真颯館・九州国際大付・東筑の4校、南部は西日本短大付・福工大城東・筑陽学園・九産大九州の4校で、県大会は30日(木)に小郡市野球場と久留米市野球場で開幕、準々決勝の4試合が行われます。

 北部Aパート決勝の北筑―古賀竟成館の試合は3-3のまま延長戦に突入、12回まで決着がつかず13回からタイブレークに入り、古賀竟成館がサヨナラ勝ちで待望の県大会出場。Bパート決勝は、真颯館が嘉穂に6-0で完封勝ち。Cパート決勝も、九州国際大付折尾に7-0の8回コールドで完封勝利を納めました。Dパート決勝・東筑―北九州の一戦も6回まで両校無得点が続く投手戦となりましたが、7回に2点を挙げた東筑がそのまま逃げ切り、昨春に続く県大会出場を決めています。

 南部のAパート決勝は、シード・久留米商と西日本短大付が激突。試合は序盤から点の取り合いとなりましたが、7回に4点を挙げて突き放した西日本短大付が10-5で勝ちました。Bパートは、初戦でシード・福島を破って勝ち上がってきた糸島が、福工大城東と対戦。糸島が3回に1点を先制しますが、すかさず福工大城東がその裏に逆転、5回にも追加点をあげ、終盤の糸島の追撃を振り切って4-2で接戦をものにしました。Cパート決勝の筑陽学園―九産大九産の試合は、5回まで無安打に抑えられていた筑陽学園が6回に押し出しで先制すると、8回には3安打を集めて突き放し、投げては古川投手が4安打完封。昨年秋に続いての県大会出場を決めました。Dパートは九産大九州が初回に2本の本塁打で6点を奪い主導権を握ると、吉田投手が修猷館打線につけ入る隙を与えず2安打完封。7回コールドで快勝し、こちらも昨年春に続く県大会出場となりました。

 県大会出場校の顔ぶれを見ると、まずまず順当な結果という印象を受けます。北部Aパートはシード・八幡が初戦で敗れましたが、昨秋もパート決勝まで進んだ古賀竟成館が混戦を制しました。Bパートは昨夏ベスト4の真颯館が危なげない戦いぶりを見せました。自由ケ丘と九州国際大付の一騎打ちと見られていたCパートは、自由ケ丘が初戦で敗れる一方、九州国際大付が全4試合をコールド勝ちで強さを見せつけました。激戦区となったDパートはシード・小倉工、小倉などが相次いで敗れる中で、ダークホース的な存在だった東筑が抜け出しました。
 南部Aパートは予想通り西日本短大付と久留米商の決戦となり、西日本短大付に軍配。Bパートはシード・福島が初戦敗退しましたが、昨夏準優勝の福工大城東がひと冬越して力を付けてきたことを示しました。Cパートは筑陽学園が安定しており、シード校では唯一残っています。Dパートは本命不在のパートでしたが、九産大九州が堅い守りを軸に勝ち上がりました。

 県大会の上位3校は、4月23日(日)から沖縄で開催される九州大会に出場します。

<28日の試合結果>
【北部】
Aパート決勝(北九州)※延長13回
北筑    
003 000 000 000 0=3
古賀竟成館 
210 000 000 000 1=4
Cパート決勝(北九州)※8回コールド
折尾  000 000 00=0
九国大付 300 021 01=7
Bパート決勝(筑豊緑地)
真颯館 
000 013 020=6
嘉穂 
 000 000 000=0
Cパート決勝(筑豊緑地)
北九州 000 000 000=0
東筑 
 000 000 20x=2

【南部】
Cパート決勝(小郡)
九産大九産 
000 000 000=0
筑陽学園 
 000 001 03x=4
Dパート決勝(小郡)※7回コールド
修猷館   000 000 0=0

九産大九州 620 000 x=8
Aパート決勝(久留米)
久留米商 001 300 010=5
西短大付 200 130 40x=10

Bパート決勝(久留米)
糸島    001 000 100
=2
福工大城東 
002 020 00x=4

 <30日の試合予定>※赤字はシード校 ★は観戦予定の試合
【県大会】
▽小郡 西日本短大付―古賀竟成館/筑陽学園―九州国際大付

▽久留米 ★福工大城東―真颯館/★九産大九州―東筑




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