明徳義塾は今夏の選手権大会にも出場し、ベスト4に進出しています。この時、レギュラーとして活躍した西浦、今井らを中心とする強打が売りのチームです。秋季四国大会では4試合のうち3試合で2桁得点をあげるなど圧倒的な勢いで優勝。昨日の作新学院戦でも3番今井に本塁打が出るなど、この5試合のチーム打率は3割6分6厘。主力のうち6人が打率4割を超えるなど上位から下位
投手陣の柱は左腕の北本投手。直球にカーブ、スライダーを駆使した投球で、四国大会4試合で失点は2点のみ。昨日も作新学院に10安打を許しましたが要所を締め、2点に抑えています。四国大会から39イニングスを投げて失点4と安定していますが、四死球が25個(9イニングス換算で5.76)とやや多いのが目につきます。失策も5試合で6個。福岡大大濠に付け入る隙があるとすれば、このあたりでしょうか。
一方、福岡大大濠の三浦投手は、九州大会4試合で失点は決勝の3点のみ。鹿児島実、秀岳館などを含めて3試合連続完封しており、安定感があります。36イニングスで四死球は9個(9イニング換算で2.25)と制球力が高く、140キロ前後の直球やスライダーを武器に奪三振も35個(同8.74)。数字上では大きく北本投手を上回ります。
打線は九州大会4試合で打率2割6分2厘。中軸にやや元気がありませんでしたが、少ないチャンスを確実にモノにする勝負強さが光りました。1番久保田、2番平野、7番斎藤などが好調で、小柄ながらセンターから右に鋭い当たりを放ちます。三浦投手が明徳打線を1、2点に抑え、ロースコアの競り合いにもちこめれば、この勝負強さが生きてきそうです。全国区の強豪ですが、普段の力が出せれば十分勝負になると思います。