真颯館×九国大付、福岡第一×福工大城東~いよいよ4強が激突




 大詰めを迎えている第98回全国高校野球選手権福岡大会。各地区で代表校が続々と決定していますが、福岡でも30日(土)に代表校が決定します。その決勝戦で戦う2校を決める準決勝が、29日に行われます。

 真颯館は、九州工として出場した1994年以来、22年ぶり3回目の出場を目指します。末次監督は柳川の監督として出場した2005年以来の甲子園まであと2勝と迫りました。九州国際大付は3連覇がかかりますが、夏の大会の3連覇となると、1959~61年の戸畑以来、実に55年ぶりの記録。戦後では小倉、戸畑に次ぐ3校目の快挙となります。
 昨年は北部勢のベスト4独占を許し、2010年の西日本短大付以来、代表を出していない南部勢ですが、今年は2校残っています。福岡第一は前田投手、山之内選手らを擁して甲子園準優勝の1988年以来、28年ぶりの出場を狙います。この間に二度の準優勝があるだけに、三度目の正直となるでしょうか。福工大城東は2006年以来の10年ぶりの3回目を目指します。
 各校ともチーム打率が3割4分を超え、2本以上の本塁打を放つなど打撃好調です。準決勝、決勝とも点の取り合いが予想されます。

2016夏県大会_06

<29日の試合予定>
真颯館×九国大付▼準決勝・北九州市民
◇第1試合(10時~)真颯館-九州国際大付

 真颯館は1番・和知が打率6割
。以下7番までが打率3割を超えており、切れ目のない打線を誇る。3番・合屋は8打点と勝負強い。投手陣では2年生右腕の高木が準々決勝で3安打1失点と好投。チームとして上り調子にある。
 九州国際大付は4割打者を4人揃え、チーム打率は3割5分を超える。盗塁数も12と4校の中では断トツの数字で、盗塁やヒットエンドランなど多彩な攻めができる。ただ、エース・藤本が西短大付、自由ケ丘と厳しい試合で投げてきただけに、中2日とはいえ疲労が気がかり。甘く入るようだとこの試合も乱打戦となりそうだ。厳しい試合を勝ち抜いてきた九州国際大付のチーム力が上と見るが、真颯館はエース・高木が九州国際大付打線を抑えることができれば打線が好調なだけに、勝機が見えてくる。


福岡一×城東◇第2試合(12時30分~)福岡第一-福工大城東
 福岡第一は5番・川越が打率5割5分、2本塁打10打点と絶好調。2番・具志堅や7番・後藤、9番・浅川も打率が4割を超えている。4番・藤本に当たりが止まっているのが気掛かりだが、打線は好調だ。投手陣は左腕・比嘉がほとんど一人で投げており、中1日でどこまで疲労が回復しているか。福岡大大濠戦で好救援を見せた右サイドハンド・藤野の登板機会もありそうだが、5回戦では打ちこまれており、どこまで調子を戻しているか。
 福工大城東は制球力抜群の左腕・坂元が安定しているだけに、勝負強い村上、船越の前に走者を置いて、確実に得点を重ねていきたいところ。福岡大大濠、飯塚、祐誠とシード校との打ち合いを制してきた福岡第一には勢いがあるだけに、福工大城東としてはロースコアの落ち着いた展開に持ち込みたい。


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