2016夏の大会を展望する⑬Hパート～九産大九産への挑戦権争い混沌

　組み合わせ決定後、各パートの展望を見てきましたが、今日でいよいよ最後となります。Hパートは、優勝候補の一角・九産大九産への挑戦権をかけた争いが、混沌としています。特に北部はシード・門司学園のほか、星琳、八幡、八幡南などの実力校がひしめき、どこが勝ち上がってもおかしくない顔ぶれとなっています。

　門司学園は春季大会、希望が丘を破って県大会に出場し、シード権を獲得しました。桃坂投手を中心に失点を抑えながら、機動力も使いながら得点をコツコツ積み重ねていく戦いを見せます。春は準々決勝で福大大濠に０－１、４月の北九州地区大会では小倉に３－５と強豪相手に競り合った実績もありますが、力のあるチームの集まったここでは、飛び抜けた存在とまでは言えそうにありません。
　星琳は、秋・春、北九州地区大会と１勝止まりですが、戦ってきた相手は強豪ばかりでした。北九州地区大会では春に惜敗した九州国際大付を圧倒。東筑とも競り合いを演じています。菊地、鬼塚、京橋ら野手に昨夏ベスト１６の主力が残り、打線は活発です。原田（＝写真）、小林などで継投になりそうな投手陣の出来がカギを握りそうですが、３年連続の県大会出場は狙える位置にいます。
　八幡は昨秋パート決勝まで進出。北九州地区大会でも準々決勝で小倉に敗れましたが、５－７と接戦を演じしており実績は上位です。順当なら３回戦で対戦が見込まれる星琳の強打線に対し、昨夏のマウンドも経験しているエース・中元投手がどのような投球を見せるか注目されます。昨夏ベスト４と旋風を巻き起こした八幡南は当時の主力は抜けましたが、秋春ともに２勝ずつしており、２年連続の県大会出場を狙います。打線は活発のようですが、投手力が安定していた昨年に比べると、今年はやや失点の多さが気になるところです。

　南部は大会屈指の剛腕・梅野を擁するシード・九産大九産が、順当に勝ち上がりそうです。県大会以降は、梅野投手が一人で投げぬくことになりそうなだけに、得点差が開けば李（＝写真）などの控え投手にマウンドを譲り、少しでも体力を温存したいところ。梅野投手が地区大会でいかに疲労少なく終えることができるか、地区大会での３試合の戦いぶりは、県大会での投球にも影響を与えそうです。
　同校と県大会を争うのは、昨秋ベスト１６、福岡地区大会ベスト８の筑紫台が有力です。福岡地区大会３試合で２７得点の打線が、梅野投手にどこまで食い下がれるかが、焦点となりそうです。

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